虹の駅
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虹の駅(にじのえき)は、兵庫県神戸市灘区畑原および原田にある、こうべ未来都市機構摩耶ケーブル線・摩耶ロープウェー(まやビューライン)の駅である。2021年から「旧摩耶観光ホテル前」の副駅名が加えられている[1][3]。
ケーブルカー側の届け出上の正式駅名は「虹駅」であるが[4]、これはほとんど使用されておらず[注 1]、駅名標や駅名看板、案内や乗車券などはすべて公式通称の「虹の駅」が使用されている[1][5][6]。ロープウェー側は「虹の駅」が正式名称である。
摩耶ケーブル線側の駅は同ケーブル線の山上駅に相当する。また、摩耶ロープウェー側の駅は同索道線の山下駅に相当する。もともとは駅から少し登ったところに存在していた忉利天上寺の最寄り駅であったが、1976年に同寺は放火により全焼し、山頂近くに移転している。
2021年(令和3年)6月に旧摩耶観光ホテルが国の登録有形文化財に登録されたことから、同年当駅に「旧摩耶観光ホテル前」の副駅名が加えられた[1][3]。
ケーブルカーとロープウェーの駅舎は分かれているが、両駅は徒歩1分ほどの至近距離に隣接している。夜間、通路はライトアップされる。
ホームは軌道の両側に作られており、駅舎からホーム側を見て右側が乗車用ホーム、左側が降車用ホームである。ホームは階段状である。ホーム全体が1955年に営業を再開した当時からの上屋で覆われている。また、駅舎は少し改装されているものの1925年の開通時に建てられた当初から使われている建物であり、鉄筋コンクリート造り1階建ての建物である。駅舎の屋上にはNHK神戸放送局と近畿広域民放・サンテレビの神戸灘テレビ中継局がある。
待合室部分は鉄骨造りの1階建てで、待合室横に出札係員室が存在した跡があるが、ケーブルカーと一体運営されるようになったため、ケーブルカーの摩耶ケーブル駅から山頂まで通しで切符を購入する人がほとんどになったうえ、忉利天上寺の移転により虹駅を目的地にする人が減り、切符売場はホーム横の係員室に移動している。ホーム部分は高い屋根の鉄骨造り1階建てである。
駅周辺は、神戸市内を一望できる掬星台(きくせいだい)展望台がある[5][6]。かつてはホテル(摩耶観光ホテル)や遊園地などがあったが、老朽化や忉利天上寺の移転による来客数の減少により、現在はすべて廃業しており、駅周辺に売店などはない。
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