老神温泉
群馬県沼田市にある温泉 ウィキペディアから
群馬県沼田市にある温泉 ウィキペディアから
老神温泉旅館組合公式ウェブサイトによると、老神温泉には8つの源泉がある。代表的な源泉の泉質は下記の通り[2]。
8つの源泉を一覧に示す。各温泉宿ごとに1本ないし複数本の源泉が引湯されている[2]。
利根町老神・利根町穴原・利根町大楊にまたがる[9]。片品川が作った深い渓谷に沿って温泉街が広がっている。1935年(昭和10年)古くから皮膚病に効く湯治場として知られ、大正時代には若山牧水が当地を訪れている。1935年(昭和10年)、老神温泉・穴原温泉・大楊温泉の旅館が組合を結成し、「老神温泉郷」と命名。1959年(昭和34年)には薗原ダムの建設に伴い、4軒が対岸の高台に移転し、1軒が取り壊しに遭った[4]。
宿泊施設は明治時代初期に1軒・浴場1であったものが、昭和初期になると十数軒、最盛期の1983年(昭和58年)には22軒を数えた[4]。老神温泉旅館組合公式ウェブサイトによると、2022年時点での旅館数は13軒である[2]。
金精トンネルや関越自動車道の開通により、尾瀬や日光への観光の拠点としての機能も担うようになった。毎年10月が入込のピークである[4]。
伝承によると赤城山の神と二荒山の神との間で領地を巡う争いがあり、やがて劣勢となって当地まで撤退を余儀なくされた赤城山の神によって温泉が開かれたとされる。赤城山の神が弓(あるいは矢)を立てた場所から温泉が湧出し、傷を癒やした赤城山の神は再び二荒山の神に挑み、打ち倒したという。古墳時代、「毛野国」が2分され、現在の群馬県(上野国)と栃木県(下野国)となる過程で起こった国境争いから生まれた話とされる[18]。
テレビアニメ『まんが日本昔ばなし』に見られるように、一般的には赤城山の神は大ムカデ、二荒山の神は大蛇とされる。しかし、老神温泉では赤城山の神が大蛇、二荒山の神が大ムカデと逆転して伝えられている[19]。これに関しては藤原秀郷のムカデ退治の話から、勝者を大蛇に、敗者を大ムカデに見立てるものだとすれば、老神温泉では赤城山の神が勝利したとされることから、勝利した赤城山の神が大蛇で、敗退した二荒山の神が大ムカデと言われるようになったとする研究がある[20]。
因みに老神温泉に流れる片品川を挟んだ東側に二荒山神社、西側に赤城神社がある。
歌
老神おんど
老神は、いで湯町
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