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1977年に発表された小説 ウィキペディアから
『羆嵐』(くまあらし)は、1977年(昭和52年)に新潮社から出版された吉村昭の小説。 1915年(大正4年)に北海道苫前郡苫前村三毛別六線沢 (現在の苫前町三渓)でヒグマが開拓民を襲った三毛別羆事件をモデルにした作品である。のちにテレビ・ラジオでドラマ化された。著者の吉村は本作品について、旭川営林局の農林技官であった木村盛武が1964年に発表した『獣害史最大の惨劇苫前羆事件』を参考とし、当時三毛別に居住していた住民2名の回想を元に脱稿したと記している[1]。
羆嵐 | |
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作者 | 吉村昭 |
国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
刊本情報 | |
出版元 | 新潮社 |
出版年月日 | 1977年 |
ウィキポータル 文学 ポータル 書物 |
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北海道天塩山麓の開拓村を突然恐怖の渦に巻き込んだ、一頭の羆。日本獣害史上最大の惨事は大正4年12月に起こった。体長2.7M、体重383kgの巨大な羆が、わずか2日間に6人の男女を殺害したのだ。鮮血に染まる雪、羆を潜める闇、人骨を齧る不気味な音。自然の猛威の中で、なす術のない人間たちと、ただ1人沈着に羆と対決する老練な猟師の姿を浮き彫りにする、ドキュメンタリー長編。
1980年(昭和55年)11月27日に読売テレビ・東映で木曜ゴールデンドラマ『恐怖!パニック!!人喰熊 史上最大の惨劇 羆嵐』として放送された。現在は苫前町郷土資料館で50分の短縮版を観ることができる。
1980年(昭和55年)3月23日日曜日の20:00から21:59にはTBSラジオでラジオドラマとして放送された。
昭和55年度第7回放送文化基金賞を受賞している。
1986年(昭和61年)4月、劇団GMGが東京都の芸術名作劇場で舞台劇の上演を行った。5幕12場で2時間30分にわたる演技は吉村昭からも高く評価されたという。ちなみに三毛別羆事件の調査を行った野生動物研究家の木村盛武も、熊の生態や開拓民の生活についてなどの指導を行っている。
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