立木 義浩(たつき よしひろ、1937年10月25日 - )は、日本の写真家。徳島県徳島市出身。
NHKの朝の連続テレビ小説『なっちゃんの写真館』のモデルとなった立木写真館3代目・立木香都子の次男として、徳島市に生まれる。同じく写真家の立木三朗は弟である。伯父(父・立木真六郎の兄)に『アサヒカメラ』創刊編集長の成沢玲川[1]。
徳島県立城南高等学校を経て、1958年に東京写真短期大学(現・東京工芸大学)を卒業[2]。写真館の営業の後継者としての仕事を措いて、「アドセンター」設立と同時に、フォトグラファーとして参加。
1969年、フリーフォトグラファーとなり、以後、広告・雑誌・出版・映像など幅広い分野で活動する。特に、女優を撮らせれば右に出るものはいないといわれた[3]。テレビドラマにも出演、ニュースキャスターも務めた[4]。
1980年、山口百恵自叙伝『蒼い時』の写真を担当する。1981年、映画『典子は、今』のスチール写真を担当。
2013年、日本共産党委員長志位和夫のポスター写真を撮影[5]。
- 日本写真批評家協会新人賞(1965年)[6]
- 第18回講談社出版文化賞写真部門(1987年)「大原麗子」ほか一連の人物写真,「浅野ゆう子」「一〇五人の女たち」[7]
- 『イヴたち』(サンケイ新聞社出版局/1970)
- 『私生活 加賀まりこ』(毎日新聞社/1971.6)
- 『GIRL』(中央公論社/1971)
- 『筑摩フォト・ギャラリー6』(筑摩書房/1971)
- 『女と男 今様春画』(アド・アンゲン/1972)※立木義浩+加納典明+一村哲也の共作
- 『Erotica Larotica』(話の特集/1972)※石版画=デイナ・ラロ
- 『太陽の詩』(潮出版社/1974)
- 『大いなる太陽―池田会長写真集』(潮出版/1975)
- 『太陽との出会い―池田会長写真集』(潮出版/1976)
- 『マイ・アメリカ』(集英社/1980.10)
- 『現代日本写真全集 5 日本の心 花気色 : 娘・おんなたち』(集英社、1981)
- 『マイ・アメリカ』(集英社文庫/1982.4)
- 『細雪の女たち』(新潮社/1983.4)
- 『最高の気分で』(ワニブックス/1983.5)
- 『変身―Photo‐interview』(竹書房/1983.12)
- 『週刊プレイボーイ特別編集 小柳ルミ子写真集』(集英社/1983.12)
- 『花気色』(集英社文庫/1985.10)
- 『Night on fire! 浅野ゆう子写真集』(集英社/1987.1)※原作=大沢在昌
- 『未来架橋 瀬戸大橋写真集』(四国新聞社/1988.3)※詩=大岡信」
- 『立木義浩 写心気30』(にじゅういち出版/1989.1)
- 『驚異の小宇宙 人体 別巻 2』NHK取材班(日本放送出版協会/1990.2)
- 『家族の肖像』(文芸春秋/1990.9)
- 『平成の福助』(マガジンハウス/1992.3)
- 『大病人の大現場』(集英社/1993.5)
- 『原久美子写真集』(スコラ/1994.2)
- 『ナチュラル・ウーマン』(ベストセラーズ/1994.10)
- 『Nudeum』(ブックマン社/1994.11)
- 『親と子の情景』(毎日新聞社/1996.7)
- 『菊池麻衣子写真集』(集英社/1997.6)
- 『シェイプス』(英知出版/1997.7)
- 『Gallant』(ぶんか社/1997.12)
- 『立木義浩の世界』(JCIIフォトサロン/1998.3)
- 『東寺』(集英社/1998.9)
- 『親と子の情景. 2』(毎日新聞社/1998.9)
- 『東寺』(ソシム/1999.1)
- 『コミュニケーション』(集英社インターナショナル/2003.6)
- 『Asian gigolo』(ミリオン出版/2003.7)
- 『六條華写真集』(朝日出版社/2003.10)
- 『人間列島』(JCIIフォトサロン/2006.1)
- 『風の写心気』(日本写真企画/2006.4)
- 『世界遺産東寺』(インデックス/2007.8)※文=柳澤桂子
- 『ありふれた景色』(ピエ・ブックス/2007.11)
- 『風の写心気 立木義浩写真展』(JCIIフォトサロン/2010.1)※編集=本橋正義、安中瑠奈
- 『REBORN』(講談社/2010.11)
- 「The Gravure夏菜写真集」 (集英社/2014.1)
- BSジャズ喫茶(1995年 - 1998年、NHK衛星第2テレビジョン) - 司会
- TV・eye(1980年10月3日 - 1982年3月26日、日本テレビ)
- 望郷 日本最初の第九交響曲~板東俘虜収容所物語(1977/12/17 フジテレビ) - 俳優として出演