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1979年に富山県福光町で発生した火災 ウィキペディアから
福光大火(ふくみつたいか)は1979年(昭和54年)4月11日に富山県西礪波郡福光町(現:南砺市)で発生した大規模火災である。福光町では明治以来の大火となった[4]。
1979年4月11日15時47分頃、福光町547-1の瀬川製材所の2階付近から出火し同工場を全焼[注 1]、その後近隣の日本抵抗器福光工場などの工場などにも延焼し、やがて小矢部川沿いの民家にも延焼範囲が拡大。当時この一帯は木造住宅が密集していたこともあり、大火となった[1][2]。
当日は南西の風8 - 15メートルの医王山おろしの強風が吹いており、湿度も35%しかない春先のフェーン現象の状態であった。富山地方気象台は当日5時20分頃に異常乾燥注意報および火災気象通報を発令しており、福光町も9時に火災警報を出していた[1][2]。
15時54分頃に最初の119番通報を受け、福光町消防署員が現場に出動し、15時56分頃に水利部所に到着して消火活動を開始した[2]。地元の福光町消防本部を始め東礪波郡、西礪波郡、富山市、高岡市、射水郡、新湊市、氷見市、小矢部市、福岡町など周辺自治体から消防車が駆け付け消火にあたり、19時30分に火勢が鎮圧[2]、20時過ぎに火災が下火になり、21時5分に鎮火した。延焼範囲の住民は現場から約400m風上の福光中部小学校に避難した[1]。
この火災により、富山県は22時30分に災害救助法を適用することになった[1]。福光町も、避難所や救護所を開設した[2]他、450万円の災害救助対策費の支出を決めた[4]。翌4月12日には、福光町長は富山県に自衛隊の派遣を要請した[2]。
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