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『砦なき者』(とりでなきもの)は、野沢尚の長編小説。また、それを原作としたテレビドラマ。
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3つのエピソードからなり、特にテレビドラマ化された3つ目のエピソードが中心となっている。
テレビ朝日開局45周年記念ドラマスペシャルとして、2004年4月2日金曜日21:00 ~ 23:09にテレビ朝日系列で放送された。原作者の野沢尚が自ら脚本を手がけている。演出の鶴橋康夫はこの作品で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した。
本作は野沢が自ら脚本を完成させた最後のドラマとなった。テレビの作り手と視聴者の関係悪化に警鐘を鳴らす意味で作られた作品だが、前週で終了した『ニュースステーション』枠のつなぎ的なドラマとして放送していた。視聴率は9.0%(関東地区。ビデオリサーチ調べ)。
東北新社からDVDが発売されていたが廃盤となっている。
女子高生・古谷めい子はあるビジネスホテルで突然自殺した。その少女は自殺する前日に、ニュース番組の特集で少女売春の元締めとして報じられたばかりであった。
首都テレビの人気ニュース番組「ナイス・トゥ・テン」のニュースキャスター長坂文雄(役所広司)は、めい子の特集に余り乗り気ではなかったが、企画を担当した同番組女性ディレクターに煽られ、特集を組むことになった経緯がある。
ライバルである東洋テレビが女子高生の恋人と名乗り出た八尋樹一郎(妻夫木聡)に独占インタビューを行い、懸命にめい子のことをかばうその姿で、一躍カリスマ青年となった。しかし八尋は実は裏の顔を持ち…。
ほか
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