名古屋市瑞穂公園ラグビー場
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名古屋市瑞穂公園ラグビー場(なごやしみずほこうえんラグビーじょう)は、愛知県名古屋市瑞穂区山下通5-4の名古屋市瑞穂公園にあるフットボール専用の球技場。施設は名古屋市が所有し、公益財団法人名古屋市教育スポーツ協会が指定管理者として運営管理を行っている。
2015年4月1日から名古屋市瑞穂区に本社を置くガス器具・給湯器の製造・販売会社である(株)パロマが命名権を取得しており、「パロマ瑞穂ラグビー場」(パロマみずほラグビーじょう)の呼称を使用している。
※ 命名権に関する詳細は、名古屋市瑞穂公園#命名権を参照。
全国地区対抗大学ラグビーフットボール大会、地元のアマチュア公式戦、第49回国民体育大会(わかしゃち国体、1994年)のラグビー競技などが開催された。
1992年から2001年までは名古屋グランパスエイトが年間数試合を開催(特に1994年第1ステージまでは、隣接する名古屋市瑞穂公園陸上競技場〈現・パロマ瑞穂スタジアム〉の全面改修のため、暫定的に本拠地とした)。また、2007年9月29日に柏レイソル戦を開催した。J1開催については、Jリーグライセンスでは、芝生席を除いた固定座席でJ1リーグ基準15000人以上を必須(A等級基準)としており、現在の実勢収容人員(11,900人)ではJ1基準を充足していない(J2以下の基準については充足している)。
芝生の改修は一度、1990年度に行い、ティフトン419・バミューダグラスと、山砂に土壌改良剤を散布し、さらに暗渠排水(セルシステム)を導入して、常緑化できるようにする予定だったが、1992年に土壌が固結化し、透水性に問題が生じてしまっており、ほとんど芝生が生息されていない状態になっていた[2]。
その中で、1993年のJリーグ第1ステージ(サントリーシリーズ)第3節(同年5月22日)に行われた「名古屋グランパスエイト対横浜マリノス」戦では、豪雨の影響に加え、芝生がいたるところにわたり剥げ上がる状態となっていた。試合は前半32分にエバートンの先制点で横浜Mがリードしたが、後半32分(通算77分)に名古屋・沢入重雄が同点ゴールを奪い、その後サドンデスゴール方式(当時)による15分ハーフの延長戦でも決着が付かず、Jリーグ発足後初めてのPK合戦に勝敗がゆだねられた[3]。しかし、それぞれ最初のキッカーが失敗したのち、2-4人目はいづれも成功。5人目、先攻の名古屋・藤川久孝が決めたのち、横浜M・三浦文丈のキックは、ぬかるんだグラウンドに出来た水たまりにボールが止まり、名古屋のゴールキーパー・伊藤裕二によってはじかれ失敗し、4-3のスコアで名古屋が劇的な勝利を飾った[4][5]。
この試合をきっかけに、瑞穂ラグビー場の芝生の改良工事を行うことになった。元々から1994年に行われることになっていたわかしゃち国体の開催に備えて、1993年9月-1994年3月の予定で芝生の張替えを予定しており、グランパスの暫定本拠地として使用する当ラグビー場の芝生を、洋芝を撒いたオーバーシードでの張替えを働き掛けたものの、当時の管理者だった名古屋市からの許可が下りなかったため、当初は高麗芝を維持する方針だったが、上記の試合を問題視し、山砂の洗砂に土壌改良したものを上層部に敷き、下層は既存の土と新たに配合した山砂の洗砂をそれぞれ50%づつの割合で配合・混成し、オーバーシードを施すことになり、まず1993年の夏季にフィールドの中央部分(競技フィールド)、残りの外周部分は1993年のシーズン終了後から1994年にかけて、2度にわたり改良工事を行うことになった[2]
ラグビー場の補助グラウンドとして、「パロマ瑞穂ラグビー練習場」がある。2014年11月にグラウンドを人工芝化し、試合前の練習や、地域大会、少年ラグビー(タグラグビー)レベルでの試合に使われている。フットサルにも利用可能。
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