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牛久市コミュニティバス(うしくしコミュニティバス)とは日本茨城県の牛久市で運行されているコミュニティバスである。愛称はかっぱ号。この愛称は公募による。
交通空白地域解消などの目的で2003年7月1日から試験運行され、2005年4月1日から本格運行に切り替わっている。
開始当初は市内のほぼ全域に路線網を持ちかっぱのイラストが施された5台の専用マイクロバスを使用し毎日運行していたが、2005年7月1日以降は一部の運行系統を除き、定められた曜日のみの運行となっている。
茨城県牛久市は区域の西部に鉄道(JR常磐線)が通る市であるが市域の大半は道路交通のみで、市内にバス路線を走らせていた茨城観光自動車(茨観)の2001年の撤退で路線バス網の縮小が加速する。もっとも市内の車社会化の進展によるバス乗客減少、農村部における乗車率の低さがあり民営でバス事業を行うと採算性が見込めない地区が多い。また道路が狭く一般路線バス車両が入れない住宅地もある。元々路線バスがない地区や路線が廃止された地区住民のうち、自動車を運転できない、運転しない人々は病院通いや買い物など日常の外出に困ることから循環バス運行の要望があり2003年度に市の事業として試験運行を開始した。関東鉄道に運行を委託し、赤字分を市の予算で補う。
開始時は、市内ほぼ全地域を各系統各2 - 3便が毎日運行した。2度目の改定を行い3回目の運行体制となった2005年7月1日からは牛久市総合福祉センター巡回バス(送迎バス)を代替する目的もあり運行系統が差別化され、「小坂団地ルート」(牛久駅東口 - 小坂団地 - 福祉センター - 女化西区 - 牛久駅東口)と「運動公園ルート」(牛久駅東口 - 牛久運動公園 - 牛久駅東口)を改定し増便する代わりにその他の系統すべてを曜日運行とした。同時に牛久市立奥野小学校スクールバスも一部同じ車両・運転士が受け持っている。
近隣他市のそれと同様開始当初から一般路線バスとは連携せず独自の路線網を設定し一部を除く集落、新興住宅地と鉄道駅(牛久駅、ひたち野うしく駅)、あるいは公共施設(市役所庁舎、生涯学習センター、総合福祉センターなど)を結ぶ。現在の運行体制になる前は、すべての運行系統が市役所まで乗り換えなし(当初の一部系統は一回の乗り継ぎ)で行くことが出来た。
2006年8月1日には3回目の改定(第4次運行体制)が行われ2つの路線をまたがる総合福祉センターへの一部乗り入れや牛久駅西口系統の東口延長、小川芋銭記念館近くなど一部廃止区間の再開などの利便性向上策同時に奥原ルート、桂ルート、刈谷ルート、つつじヶ丘ルートは減便となる。
2008年4月1日には4回目の改定が行われ奥原ルート、桂ルート、ひたち野ルート、猪子ルートの廃止と全便が毎日運行になる。
2020年10月1日の改定によりひたち野うしく駅周辺の公園やスーパー、医療施設などを結ぶひたち野うしくルートが増設された。
→方向は平日朝に、←方向は平日夕に運転。
2013年4月1日運行開始。
平日朝夕運転。
2013年4月1日運行開始。
→方向が右回り、←方向が左回り。
下記は2006年7月31日までの運行系統である。現在の運行体制になる前は、進行方向によって系統番号が異なっていた。
系統1と2は、系統3(小坂団地ルート)に乗り換えできる。なお年末年始は全便運休である。
運賃は1回の乗車につき「通勤ルート」は170円、それ以外は100円(小学生50円。未就学児無料)である。
市役所や生涯学習センター利用よりも買い物その他での利用が多い。小学校・中学校の夏休み期間中(7月20日ごろから8月31日)の「運動公園ルート」は、運動公園プールを利用するこどもの利用がある。「牛久自然観察の森」へもかっぱ号が唯一の手段であることから利用される。
沿線には小川芋銭、住井すゑ縁の牛久沼畔の集落やシャトーカミヤといった観光名所があるが牛久沼畔に関しては市が観光での利用促進PRをせず現在日曜日に立ち寄る運行系統がないことから観光ではほとんど利用されず、一方シャトーカミヤは牛久駅から近いため駅からは歩く人がほとんどである。
運行を担当する関東鉄道つくば中央営業所(つくば市上横場)の所属であり、毎日国道408号線を経由して、牛久市との間を回送している。
現在の運行体制になるまでは車両整備・点検のため、一部の日に通常の車両でなく一般路線バス車両で代用することがあった(刈谷ルートと当初の運動公園ルート)。その場合も路線経路に変更はなく、刈谷ルートは比較的狭隘な道路が少ないとは言え大きなバスが住宅地内の生活道路など普段どおりバス停を経由した(そのため大型車以上の路上駐車があると立ち往生し予定より大幅に遅れることがあった)。
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