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『炎立つ』(ほむらたつ)は、高橋克彦の長編歴史小説。前九年の役、後三年の役、奥州藤原氏の滅亡などが描かれている。1992年12月から1994年5月にかけ、日本放送出版協会で単行本が、1995年9月・10月に講談社文庫で刊行された(各・全5巻)。
1993年のNHK大河ドラマ『炎立つ』の制作にあたって、その原作小説として新たに書き下ろされた。しかし、高橋の執筆の遅れもあり、3部構成とされた大河ドラマの第一部(巻の壱から参に相当)、第二部(巻の四に相当)では「原作」とクレジットされたものの、第三部(巻の伍に相当)では「高橋克彦・作「炎立つ」より」となっており、内容も大河ドラマの第二部中盤以降はNHK側の主導でストーリーが構成され、それまでより相違が目立っている。また、単行本の最終巻(巻の伍)は大河ドラマの放送終了後に刊行された。
物語の舞台は、平安時代の東北地方。蝦夷と朝廷の対立を軸にストーリーが展開される。本作以前にはミステリー作家として名を上げてきた高橋の独自の歴史的解釈も交え、主に蝦夷側の視点に立って描かれている。
その後上梓された『火怨』『天を衝く』とあわせて、高橋克彦の「陸奥三部作」と呼ばれる。
2014年、Bunkamuraのシアターコクーンで1か月公演したのち、全国公演を行った。
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