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日本の歌舞伎役者 ウィキペディアから
九代目 澤村 宗十郎(さわむら そうじゅうろう、1933年〈昭和8年〉3月8日 - 2001年〈平成13年〉1月12日 )は、歌舞伎役者。屋号は紀伊國屋。定紋は丸にいの字、替紋は花有り足有りの笹竜胆。舞踊の名取は藤間 勘嗣朗(ふじま かんしろう)。本名は澤村 壽一(さわむら じゅいち)。東京都出身。
江戸和事で知られた紀伊國屋の芸を伝えていた。五代目澤村訥升を名乗っていた若い頃はその美貌で人気を博し、谷崎潤一郎が『瘋癲老人日記』に引用したほか、志賀直哉は東横ホールの舞台に立つ20代の訥升の美しさを毎月のように堪能したという。
祖父・七代目澤村宗十郎が撰した「高賀十種」の『苅萱桑門筑紫轢』(苅萱道心)をはじめとするお家芸に情熱を傾けたほか、平成元年(1989年)からは私財を投じて自主公演「宗十郎の会」を行い、『月缺皿恋路宵闇』(紅皿欠皿)、『百千鳥沖津白浪』(鬼神のお松)、『染替蝶桔梗』(濡髪お関)など埋もれた狂言を復活させた。
姉に元女優の沢村昌子、弟に二代目澤村藤十郎がいる。また、元宝塚歌劇団星組男役の澤佳津伎は孫にあたる。祇園甲部の芸妓実佳子はその妹。
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