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中国山東省の地級市 ウィキペディアから
済寧市(さいねいし)は、中華人民共和国山東省の西南部に位置する地級市。孔子の故郷曲阜、孟子の故郷鄒、九州のひとつとして名高い兗州の名を引き継ぐ兗州区など古い町が多い。人口の99.2%が漢族で、他は0.6%が回族、後はモンゴル族や満族など。
北東に泰安、東に臨沂、南東に棗荘、南西に菏沢の各市に接するほか、一部河南省・江蘇省にも接している。面積は10,685平方km。北の済南と南の徐州の間にあたり、現在は青島から西への鉄道や高速道路、兗石線など東西方向への交通網が通るほか、北京・上海を結ぶ京滬線、北京・香港を結ぶ京九線など南北方向の国土軸も貫く交通の要地である。
気候は温暖で、四季は明確である。東高西低の地形で、市域東部は丘陵が連なる山岳部で道教の聖地泰山へと続き、西部は黄河流域の平野になっている。中部は南陽湖や微山湖などの湖沼(南四湖と総称される)が散在し、泗河(泗水)が北東から流入している。
春秋時代には魯などの国が栄え、孔子・孟子など優れた文化人を輩出した。また交通の要地として古くから中原の物資集散の中心・文化人往来の地になってきた。隋代以降大運河が市内中心を通り、明・清の時代には山東省で最も経済が高度に発展した都市となり、その繁栄は蘇州とも比べられ「江北小蘇州」とも呼ばれていた。
2市轄区・2県級市・7県を管轄する。
済寧は山東省西南部の炭鉱地帯に位置し、石炭採掘量が多く全国八大石炭基地の一角を占める。特に兗州炭鉱は大きい。済寧は石炭を利用した大型火力発電所が存在し、重工業が集積している。
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