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泉北高速鉄道が保有する通勤形直流電車 ウィキペディアから
大阪府都市開発7000系電車(おおさかふとしかいはつ7000けいでんしゃ)は、1996年(平成8年)から大阪府都市開発(現・泉北高速鉄道)が導入した通勤形電車である[2]。
大阪府都市開発7000系電車 | |
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基本情報 | |
運用者 | 泉北高速鉄道[注 1] |
製造所 | 川崎重工業車両カンパニー |
製造年 | 1996年 - 1998年 |
製造数 | 26両 |
運用開始 | 1996年7月1日[1] |
主要諸元 | |
編成 | 2・4・6両編成 |
軌間 | 1,067 mm |
電気方式 |
直流1,500 V (架空電車線方式) |
最高運転速度 | 100 km/h |
起動加速度 | 2.5 km/h/s[2] |
減速度(常用) | 3.7 km/h/s[2] |
減速度(非常) | 4.0 km/h/s[2] |
自重 |
31.0 t(Tc1車) 28.0 t(Tc2車) 34.0 t(M1/M2/M3車) 28.0 t(T車) 31.0 t(Tc車)[3] 35.0 t(Mc車)[3] |
全長 |
20,825 mm(先頭車)[2] 20,725 mm(中間車)[2] |
全幅 | 2,844 mm(中間車)[2] |
全高 |
4,050 mm[2] 4,075 mm(パンタグラフ折り畳み高さ)[2] |
車体 | アルミニウム合金[2] |
台車 |
モノリンク式ボルスタレス台車 SS-147・SS-047/047A[2] |
主電動機 |
かご形三相誘導電動機[2] 三菱電機MB-5039-A3 |
主電動機出力 | 170 kW |
駆動方式 | WNドライブ |
歯車比 | 97:16(6.06) |
編成出力 |
680 kW(2両編成) 1,360 kW(4両編成) 2,040 kW(6両編成) |
制御方式 | 3レベルIGBT素子VVVFインバータ制御[2] |
制御装置 | 日立製作所VFI-HR1420A |
制動装置 |
回生ブレーキ併用 全電気指令式空気ブレーキ(遅れ込め制御付)MBSA-2 |
保安装置 | ATS-N/ATS-PN |
本項では、2007年に登場した設計変更車の7020系電車についても記述する。
老朽化した100系の置き換えを目的として、1996年に登場した[2]。前年まで導入されていた5000系は併結を考慮しない8両固定の非貫通構造であったが、本系列は10両までの増結を可能とするため貫通構造が採用された。全車が川崎重工業で製造されている。
車体は5000系を踏襲したアルミ合金製であるが、乗り入れ先の南海電気鉄道が車両限界を拡大したのに合わせ、車体幅を約10cm拡大している。このため車体断面は裾絞り形状となり、全体的に丸みを帯びたデザインとなった[2]。前面貫通扉には、貫通幌を収納可能な自動開閉式の両開きプラグドアを採用し、見付け向上と編成の柔軟化を両立させている[2]。車体色は5000系と同様のアイボリー地にブルーとライトブルーの帯を配したもので、営業運転開始とともに先頭車側面の前頭部寄りに「SEMBOKU」ロゴが貼り付けられた[4][注 2]。
機器類には当時最新の技術が取り入れられている。制御装置にはIGBT素子を使用したVVVFインバータ制御装置、台車にはモノリンク式のボルスタレス台車、パンタグラフにはシングルアーム式をそれぞれ同社で初めて採用した[2]。
また、車両制御情報管理装置(TIS)は5000系に引き続き搭載しているが、従来の制御指令の伝送や車載機器へのモニタ機能のみならず、空調装置、列車種別・行先表示器、車内案内表示器等のサービス機器の制御機能が追加され、集約化による操作性の向上が図られている。
なお、車体色は9300系の導入に合わせて、帯をブルー1色のみとする新塗装に順次変更されている[5]。
5000系の内装を基本としつつ「人にやさしい、きめ細やかな旅客サービス」をデザインテーマとしており、各部に変更が加えられている。座席の袖仕切りにはスタンションポールを設置し、立席客に配慮している。座席モケットは5000系のワインレッドからローズ系のものに変更、また床材は中央通路部を明るいベージュ系の砂地模様とすることで、車内全体に明るさを演出している[注 3]。側引戸は本体とガラス面を平面化することにより、戸袋への指詰め防止対策としている。
バリアフリー対応では、従来の中間車配置に加え、先頭車にも車椅子スペースが設けられた(各車両の和泉中央寄り)。車内案内表示器については引き続きLED式を千鳥配置としている。
2005年、車両運用効率化と保有車両数の削減を目的に、7511F(4両編成)の両先頭車(7511・7512)が増結用の2両編成(7551 - 7752)に改造された[6]。7512を改造した7752は制御電動車となったが、パンタグラフは制御車の7551に搭載された[注 4]。
7511Fの中間車2両は7006が7202に、7106が7602(電装品を7752に提供して付随車化)に改造され、7509Fに組み込まれた。これにより同編成は6両編成となり、本系列の6両編成は2本体制に再編された[6][注 5]。
1996年から1998年にかけて6両編成×1本、4両編成×5本の計26両が製造され、2017年3月現在、6両編成が2編成、4両編成が3編成、2両編成(50番台)が1編成在籍・運行している。
7501 - 7001 - 7101 - 7601 - 7201 - 7502 |
7503 - 7002 - 7102 - 7504 |
7505 - 7003 - 7103 - 7506 |
7507 - 7004 - 7104 - 7508 |
7509 - 7005 - 7105 - 7510 |
7511 - 7006 - 7106 - 7512 |
← 難波 和泉中央 →
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形式 | クハ7551 (Tc) |
モハ7552 (Mc) |
竣工 | 改造年 |
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車両番号 | 7551 (旧・7511) | 7752 (旧・7512) |
1998年5月8日[8] | 2005年 |
大阪府都市開発7020系電車 | |
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7020系 7525Fほか8両 (2022年8月28日 天下茶屋駅) | |
基本情報 | |
運用者 | 泉北高速鉄道 |
製造所 | 川崎重工業車両カンパニー |
製造年 | 2007年 - 2008年 |
製造数 | 18両 |
運用開始 | 2007年4月30日 |
主要諸元 | |
編成 | 2・4・6両編成 |
軌間 | 1,067 mm |
電気方式 |
直流1,500 V (架空電車線方式) |
最高運転速度 | 100 km/h |
起動加速度 | 2.5 km/h/s |
減速度(常用) | 3.7 km/h/s |
減速度(非常) | 4.0 km/h/s |
自重 |
31.0 t(Tc1車) 28.0 t(Tc2車) 34.0 t(M1/M2/M3車) 28.0 t(T車) 31.0 t(Tc車)[3] 35.0 t(Mc車)[3] |
全長 | 20,825 mm |
全幅 | 2,844 mm |
全高 | 4,090 mm |
車体 | アルミニウム合金 |
台車 |
モノリンク式ボルスタレス台車 SS-173M・SS-173T/173TC |
主電動機 |
かご形三相誘導電動機 三菱電機MB-5039-A3 |
主電動機出力 | 170 kW |
駆動方式 | WNドライブ |
歯車比 | 97:16(6.06) |
編成出力 |
680 kW(2両編成) 1,360 kW(4両編成) 2,040 kW(6両編成) |
制御方式 | 2レベルIGBT素子VVVFインバータ制御 |
制御装置 | 日立製作所VFI-HR1420P |
制動装置 |
回生ブレーキ併用 全電気指令式空気ブレーキ(遅れ込め制御付)MBSA-2 全電気ブレーキ |
保安装置 | ATS-N/ATS-PN |
車齢約30年に達していた3000系初期車両を置き換えるため、2007年より製造された。7000系の設計思想を踏襲するが、バリアフリーの深度化や車両技術の進歩に合わせて設計変更を行ったため、大阪府都市開発では11年ぶりの新形式となった。製造は引き続き川崎重工業が担当している。なお、本系列は大阪府都市開発時代最後の新製車両となった[注 6]。
前面は、製造コスト削減と保守軽減のためプラグドア式貫通幌カバーを廃止し、幌を剥き出しとしたシンプルな貫通構造となった。前照灯は列車種別・行先表示器の外側に移設し、光源をHIDに変更している[9]。標識灯も7000系の丸形から四角形のものとなり、全体的に直線基調ですっきりした顔立ちとなった。また、側面の窓ガラスには濃緑色に着色されたUVカットガラスを採用したため、ブロンズガラスを使用する従来車とは印象の異なる外観となっている。
制御方式は7000系に引き続きIGBT素子VVVFインバータ制御であるが、回路方式が7000系の3レベルから2レベルに変更されている。また空転時の再粘着性能を向上させるため、新たにトルク応答性の高いベクトル制御を採用し、これにより同社で初の全電気ブレーキにも対応している。台車は7000系で実績のあるモノリンク式ボルスタレス台車を装備するが、安全性と乗り心地の向上およびコスト低減を目的に、台車枠や軸箱支持装置を新規設計とした。
車内は座席や天井周りを中心に、7000系から大幅に変更が加えられている。
座席は足元空間を広げた片持ち式で、定員はそのままに1人あたりの着席幅を従来の440 mmから460 mmに拡大している。スタンションポールは7人掛け座席の中間部にも追加し、形状も立ち座りのしやすい弓形に湾曲したものに変更している。座席モケットは新たに模様入りのパープル系、優先座席にはオレンジ色を採用し、背擦りに印刷されたダイヤ柄により着席位置を明確化している。また袖仕切りは大型のものとなり、立席客の干渉を従来より積極的に防いでいる。
側引戸は内張りの化粧板を廃止し、3000系以来のステンレス無塗装となった。車内案内表示器は大阪府都市開発で初めてLCD式を採用している[注 7][注 8]。なお、本ディスプレイは画像表示のみ対応するもので、動画対応ディスプレイとの併用による2画面表示を準備工事としている。
吊手は掴みやすさを改善するため、丸形から三角形に変更している。また、吊手の幅広い利用を想定して、出入口付近の枕木方向にも追加で設置し、取付高さも従来より多い3種類となった。優先座席付近にはオレンジ色のものを配置し識別化を図っている。天井は、ラインデリア整風板を両端の角に丸みがあるものに変更している。また、難燃性基準[注 9]の改正に合わせて樹脂製の蛍光灯カバーを廃止、これに伴う照度調整のため蛍光灯の本数も削減している。
このほか、乗務員室の仕切りを350 mm客室側に移動し、乗務員室の全長を2,000 mmに拡大している。
2017年3月現在、6両編成が2編成、4両編成が1編成、2両編成が1編成の計18両が在籍・運行している。
1次車の6両1編成は、2007年2月28日までに陸送にて光明池検車区へ搬入され、3月6日より試運転を開始、4月30日より営業運転を開始している[10]。2次車は2008年に2両・4両・6両各1編成の計12両が製造、同年3月31日より順次営業運転を開始した[11]。
← 難波 和泉中央 →
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形式 | クハ7521 (Tc1) |
モハ7021 (M1) |
モハ7121 (M2) |
クハ7522 (Tc2) |
竣工 |
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車両番号 | 7525 | 7023 | 7123 | 7526 | 2008年3月28日[12] |
備考 | 弱冷車 | 女性専用車両 ステッカー |
← 難波 和泉中央 →
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形式 | クハ7571 (Tc) |
モハ7772 (Mc) |
竣工 |
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車両番号 | 7571 | 7772 | 2008年3月28日[12] |
2012年度から2013年度にかけて、両系列の先頭車に転落注意放送装置が設置された[13]。視覚障がい者が先頭車同士の連結部から転落するのを防ぐためのもので、開扉時に注意放送を行う。
2015年から2016年にかけて、両系列の4両編成を対象に補機類の二重化改造工事が実施された[14]。4両での単独運転を見据えたもので、Tc2車(7504・7506・7508・7526号車)に静止形インバータ(SIV)と空気圧縮機(CP)を増設した[15][16][注 10]。当初からSIVとCPを搭載するTc1車についてもCPが交換され、増設側と機種を統一している。
両系列とも泉北高速線内折り返しの各駅停車と、南海高野線に直通する準急行、区間急行に使用される。貫通構造を活かし、6両編成または8両編成で運転されている。2013年7月までは平日朝ラッシュ時の10両運転にも使用されていた[17]。
両系列の4両編成は区別なく併結して運用されている[注 11]。ただし、7000系と7020系では貫通路のサイズが異なるため、併結時は7020系側にアダプターを取り付ける[22]。
平日朝ラッシュ時の8両編成の区間急行難波行きのうち、前から4両目の車両は和泉中央駅 - 天下茶屋駅間で女性専用車両に設定されており、6両編成のサハ7601形・サハ7621形と4両編成のクハ7502形・クハ7522形にこれを示すステッカーが貼られている[注 12]。
2015年12月5日ダイヤ改正から2017年8月26日ダイヤ改正まで、泉北高速線を日中に走行する一部の各駅停車が4両編成で運転されたが、この運用には南海の車両が充当されたため、主要装置二重化改造工事を行った後も両系列が4両単独で営業運転された実績はない。
全般・重要部検査は、2002年度から自社光明池車庫にて行われていた[23][注 13]が、南海グループ参入後の2016年からは再び南海電鉄千代田工場に変更されている。このため入出場の回送時に限り、南海高野線中百舌鳥駅 - 千代田工場間を走行する[22]。
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