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日本の漫画シリーズ ウィキペディアから
『氷室の天地 Fate/school life』(ひむろのてんち フェイト スクールライフ)は、磨伸映一郎による日本の4コマ漫画作品。『Fate/stay night』(TYPE-MOON)を題材とした派生作品の一つ。原作および監修にTYPE-MOONがクレジットされている。作者による略称は「ひむてん」。 月刊ComicREX増刊『まんが4コマKINGSぱれっと』(一迅社)のVol.2(2006年)より連載開始。掲載誌の月刊化、独立創刊、書名の変更を受け、『まんが4コマぱれっと』に2022年4月号まで連載していたが、同誌の休刊により『月刊ComicREX』(同)に移籍して同年5月号より連載中[1]。
氷室の天地 Fate/school life | |
---|---|
ジャンル | 学園、コメディ |
漫画 | |
原作・原案など | Fate/stay night(TYPE-MOON) |
作画 | 磨伸映一郎 |
出版社 | 一迅社 |
掲載誌 | まんが4コマぱれっと 月刊ComicREX |
発表号 | VOL.2 - 2022年4月号 (まんが4コマぱれっと) 2022年5月号 - (月刊ComicREX) |
発表期間 | 2006年 - |
巻数 | 既刊15巻(2022年7月22日現在) |
漫画:マキジ大作戦 | |
原作・原案など | Fate/stay night(TYPE-MOON) |
作画 | 磨伸映一郎 |
出版社 | 一迅社 |
掲載サイト | 一迅社WEBサイト「ぱれっとonline」 |
発表期間 | 2011年6月10日 - 2013年8月12日 |
話数 | 全8話 |
その他 | ウェブコミックとして連載 後に本編単行本に掲載 |
漫画:マキジ大作戦 RIZING | |
原作・原案など | Fate/stay night(TYPE-MOON) |
作画 | 磨伸映一郎 |
出版社 | 一迅社 |
掲載サイト | 一迅社WEBサイト「ぱれっとonline」 |
発表期間 | 2015年3月10日 - |
その他 | ウェブコミックとして連載 後に本編単行本に掲載 |
アニメ:Fate/Grand Order × 氷室の天地 〜7人の最強偉人篇〜 | |
原作 | 磨伸映一郎 / TYPE-MOON |
監督 | 三浦貴博 |
脚本 | ufotable、磨伸映一郎(ネーム) |
キャラクターデザイン | 永森雅人 |
音楽 | 椎名豪 |
アニメーション制作 | ufotable |
製作 | FGO PROJECT |
放送局 | TOKYO MXほか |
放送期間 | 2017年12月31日 - 同日 |
話数 | 全1話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画・アニメ |
ポータル | 漫画・アニメ |
本作は『Fate/stay night』本編において端役として登場した「三人娘」(氷室鐘・蒔寺楓・三枝由紀香)を主役に据え、彼女たちの学生生活をコミカルに描きつつ「聖杯戦争が発生した冬木市に住む一般人の視点」から『Fate』に触れるスピンオフ作品である。 TYPE-MOONの監修を経た公式作品であり、本作で初めて公表された設定も存在する。主人公たちが2年生に進級した春[2](時間軸上では本編の9ヶ月前)から始まって、球技大会・修学旅行・夏休み・インターハイ・体育祭・文化祭・市民マラソン大会・クリスマスと進行していく。聖杯戦争が開戦してからは、第3のルートである「Heaven's feel」を一般人視点から描写[3]。様々な要因から細かい部分での差違はあるものの大局は変わらないまま聖杯戦争は終了し、物語は「HFルート以降」の世界へと突入している。
コメディ学園漫画という作品の性質上、「魔術」や「英霊」といった本編の設定はほとんど登場せず、代わりに他の漫画、アニメ、ゲーム等のパロディが多い。 単行本第6巻・7巻・9巻の限定版ではドラマCDが付属しており、音声メディアにも進出を果たしている。また一迅社公式のウェブサイト「ぱれっとonline」では番外編として『マキジ大作戦』『マキジ大作戦 RIZING』が不定期に連載されている。こちらも単行本に収録されている。
『まんが4コマぱれっと』2015年3月号にて連載通算100話を達成した。2015年2月27日、新宿ロフトプラスワンにて記念イベント「氷室の夢は夜ひらく」が開催され、作者や原作TYPE-MOONの版権担当・のきつらが登壇した。同イベントでは記念小冊子が販売された[4]。
2017年12月31日、Fate/Grand Orderとコラボレーションした短編テレビアニメ『Fate/Grand Order × 氷室の天地 〜7人の最強偉人篇〜』を放送。本作初の映像化となる。
作者の磨伸映一郎は、もともと本作掲載誌の発行元である一迅社が展開している『Fate』系コミックアンソロジーでも三人娘を中心にした短編を発表していた[5]。
一迅社はTYPE-MOONに『Fate』シリーズを題材とした漫画のオファーを出しており、ぎりぎりのところまで誰に描いてもらうか調整を進め、磨伸映一郎に決めた[2]。そして、磨伸の元に届いた『まんが4コマKINGSぱれっと』の創刊号の見本誌の次回予告ページには『Fate』シリーズを題材とした漫画の告知が載せられており、磨伸が疑問に思った矢先、担当編集者からオファーが来た[2]。
『Fate』シリーズを題材とした4コマ漫画を制作するにあたり、磨伸は当初、聖杯戦争が起きていた時の三人娘を題材にしようと考えていたが、担当編集者から「物語がすぐに終わってしまう」という理由で却下された[2]。そこで磨伸は、聖杯戦争の1年前、すなわち三人娘が2年生になったばかりの春から始めようと提案し、それが第1話へと発展した[2]。
原作『Fate/Stay night』ではわき役だった三人娘を題材としたのには、強い個性を持つ彼女たちに焦点を当て、再発見と再確認を促すという目的があった[2]。 また、三人娘のうちの一人である氷室鐘が磨伸の好きな眼鏡っ娘だったことも決め手となった[2]。 本作には、「原作版Fate」の主人公として設計されたキャラクター・ 沙条 綾香も登場している。ただし、「聖杯戦争に参加しなければならない運命」や「動物殺しの罪悪感[6]」というマイナス要素がなく、生活環境の違いもあって「家族関係が良好」であるという理由から、後に公開された『Fate/Prototype』とはキャラクターが大分異なっている。
磨伸はいちあっぷとのインタビューの中で、自分が現在描いているものに関係するか否かにかかわらず、日々の情報収集を通じてアイデアを集めていると話しており、サブカルチャーから社会や芸術、経済、科学といったあらゆる分野を範囲としている[7]。 ただし、すべてを記憶するのではなく、「さわり」のみを記憶するにとどめているとし、磨伸本人はこれを「脳内にトリガー(引き金)だけを無尽蔵に用意しておく」と呼称している[7]。無関係のトリガーから出された知識がネタの肉付けになったり、複数のトリガーが連鎖反応を起こして大きなネタに発展したこともあると述べている[7]。
たとえば、氷室がアライグマを捕まえてしまう話(単行本第4巻収録)は、磨伸がテレビで見た「外来種としてのアライグマ問題」からヒントを得て制作された。磨伸はこのエピソードが後の『氷室の天地』の展開に大きな影響を与えたと述べ、もし『Fate』と無関係なネタだとして切り捨てていたら漫画の展開が激変していた可能性があるとも話している[7]。
本作はパロディが多いことでも知られているが、磨伸はパロディにおいて「どうひねるのか」「如何(いか)にして意外性を持たせるのか」ということが重要であると述べており、「パロディを理解してもらう、というのは元ネタを一種の共通言語として共有しているようなものです。」とも話しつつも、できれば元ネタがわからなくても面白さを理解できるところまで昇華させたいとも述べている[7]。
蒔寺楓を主役とした「番外編 マキジ大作戦」はネット媒体で不定期連載された番外編であり、『氷室の天地』本編の補強として制作された[2]。 また、「マキジ大作戦ライジング」は、ufotable制作のテレビアニメ『Fate/stay night[Unlimited Blade Works]』における三人娘の設定や状況が他作品と少し違うことにヒントを得て作られたものであり、TYPE-MOONの奈須きのこや、『Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ』を手掛けた桜井光と話し合った末に、アニメ版の設定が取り入れられた[2]。
担当声優はドラマCD版・テレビアニメ『7人の最強偉人篇』でのキャスト。
いずれも本編にはほとんど登場せず、単行本カバー下おまけ漫画「おなじみ英霊様」やカメオ的な登場に留まる。後にライダーのみ本編にも登場するようになった。
2017年12月31日、『Fate Project 大晦日 TV スペシャル 2017』内にて、Fate/Grand Orderとコラボレーションした短編テレビアニメ『Fate/Grand Order × 氷室の天地 〜7人の最強偉人篇〜』が放送。同年12月9日に東京都秋葉原で開催された『Fate/Grand Order ゲストトークステージ in 秋葉原祭り 2017』にて製作が発表された。制作はTYPE-MOON作品のアニメーションを多く手掛けるufotable。絵コンテ・演出をTVアニメ『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』にて監督を務めた三浦貴博が務める[43]。
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