Remove ads
ウィキペディアから
松山刑務所大井造船作業場(まつやまけいむしょ おおいぞうせんさぎょうじょう)は、松山刑務所の開放的処遇施設である。日本に4箇所ある塀の無い刑務所[1]の1つで、民間造船所である新来島どっく大西工場敷地内に存在する。
大井造船作業場へ行くには審査に合格し、また体力作りのための訓練にも耐えなければならない。
受刑者は中にある「友愛寮」という寮で暮らす。1961年、来島船渠社長でシベリア抑留を経験した坪内寿夫が松山刑務所(愛媛県東温市。これ以降、本所と略す。)の構外泊まりこみ作業場として、大西工場敷地内に大井作業場を開設したのが始まりである。本所と違って寮の出入りは自由で、部屋にも鍵がなく、刑務所の作業員は大西工場で一般従業員とともに作業する。
受刑者の社会復帰促進を目的としており、ここで軍隊以上の規律正しい生活を送り、仕事は一般作業員と共同で行う。他にも資格を取る為の勉強をしたり、戒護者を付けず受刑者が「自治会」を作って、受刑者を管理する事で自立精神を育てたりもしていた。そのため炊事、洗濯も受刑者の手によって行われている。
号令や点呼で大声を出し、些細なミスでも厳しく指導を受ける生活で、睡眠時以外は常に緊張を強いられる厳しさゆえに、寮を出て「本所へ戻る」ことを希望する受刑者もいるほか、所内にて喫煙・飲酒などの規則違反を犯して本所に不良移送となる者もいる。
大井造船作業場を出所した受刑者の再犯率は、一般的な刑務所の43%と比べると、約10%と非常に少ないことが特記される。仮釈放が早くなるという利点があり、刑期が短くなるため、志願する受刑者が少なくない[2][3][4][5]。
法務省の発表によると、開所以降2018年4月までに、下記の脱走事件を含め17件20人の逃走事案が発生している[7]。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.