朝日峠
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朝日峠(あさひとうげ)は、茨城県土浦市と石岡市の境にある標高282mの峠。筑波連山南東部に掛かる峠の一つで、小町山(361m)と雪入山(390.7m)の間に位置する。表筑波スカイラインに、山越えの広域営農団地農道八郷線(フルーツライン)が合流する。冬季はしばしば凍結により通行止めとなるため迂回路の朝日トンネルが建設され、2012年11月12日に開通した。
朝日峠は、茨城県土浦市と石岡市の境を東西に連なる筑波連山南東部に掛かる峠で、筑波連山の稜線を東に走ってきた表筑波スカイラインが、北の石岡市から山越えの広域営農団地農道八郷線(フルーツライン)と合流し、南の土浦市側に下っている。
峠の西側には、標高301.5メートル (m) の峰(三等三角点「小野越峠」)があり、朝日峠展望公園・やすらぎの森として整備されて展望台が設置されている。展望台からは、関東平野や霞ヶ浦を一望、更に空気の澄んだ日には東京の高層ビル群や富士山も遠望できる。
朝日峠の旧峠は、朝日峠展望公園の西側にあり、標高は262m。土浦市小野と石岡市柴内を繋ぐ山道の峠で、旧道は直線状の急勾配であった。柴内側から駄馬で木炭などを土浦へ運んでいたそうである。現在、旧峠付近は展望公園の駐車場となっている。
旧峠は、地元では小野越峠と呼ばれており、平安時代の歌人小野小町が越えたという伝説が残されている。小野小町は京から東北に旅する途中で清滝観音(土浦市小野)を参詣した際、病気で倒れてしまう。この峠を越えて北向山観音(石岡市小野越)で祈願するも、病気は回復せずに亡くなったとされる。南麓の土浦市小野地区には小野小町の墓とされる五輪塔が残されている。
筑波連山周辺はスカイスポーツが盛んであり、朝日峠付近の稜線にはハングライダーやパラグライダーなどのスカイスポーツの離陸場が数ヵ所設置されている。南麓の土浦市小野地区などには着陸場もある。
南麓の土浦市小野には小野小町の墓があるため、町興しで「小野小町の里」として資料館などの施設が建設され、麓から小野越峠や朝日峠展望公園、小町山などへ到る登山道も整備された。
1980年代に雑誌に取り上げられて全国的に知られることとなり、ローリング族の死亡事故が多発し、二輪車通行禁止となった。
2013年頃より、石岡市八郷地区方面に向かう道(広域営農団地農道八郷線)が路面崩壊で通行止になっていたが、路面修復工事が完了し2018年12月19日に通行止が解除された。
急カーブの路面には暴走行為防止の目的で凸凹が設けられている。アーケードゲーム「頭文字D ARCADE STAGE」内のコース「筑波」は朝日峠であるが、現実にはゲーム内のような走行はできなくなっている。