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一般人が皇居に参内し、皇室に向けて祝賀の意を表すること ウィキペディアから
一般参賀(いっぱんさんが、英語:Visit of the General Public to the Palace)は、1948年(昭和23年)から開催されている皇室行事。この行事は、一般人が皇居に参入し皇室に向けて祝賀の意を表する事が出来る唯一の機会である。毎年1月2日と天皇誕生日に[1][2]行われているほか、天皇の即位後にも行われている。
皇居に参内した国民に天皇が「おことば」を述べる形式で行われる。
当初は宮内庁庁舎屋上から昭和天皇が一人で民衆に対し手を振るというものであったが、1969年(昭和44年)の昭和天皇に対しパチンコを撃った昭和天皇パチンコ狙撃事件などの経緯から、現在はガラス越しに「おことば」を述べる形式になった。
新年を祝うために行われる[4]。
元日には四方拝を始めとする各皇室行事があるため1月2日に開催される[1]。参加者を入れ替えて5回行われ、天皇・内廷皇族と秋篠宮家は5回[1]、それ以外の皇族は3回、ないし1回参加するのが通例である(平成時点)。1回目はNHK総合テレビで生中継されるのが慣例である[4]。令和からは、上皇・上皇后は午前中の3回のみ出席する。
2019年(平成31年)の新年一般参賀は同年5月の皇位継承を前にして平成期最後の一般参賀であった[5]。史上最多の15万人超が集まったため、通年の5回を天皇・皇后の意向で急遽7回に増やした[5]。
2020年(令和2年)に発生した新型コロナウィルスのため、2021年(令和3年)と2022年(令和4年)は中止、2023年(令和5年)は事前申込制により一般参賀が再開された。2024年(令和6年)はコロナ後初めて入場制限なし[6]で行われる予定となっていたが、前日の1月1日夕方に発生した令和6年能登半島地震の影響を考慮し、新年一般参賀としては史上初の自然災害を理由とする中止が発表された[7][8]。
天皇の誕生日を祝うために行われる。平成年間では、天皇・内廷皇族と秋篠宮家の、いずれも成年皇族が出席した。3回行われる。令和年間は上皇・上皇后は出席しない[9]。
皇位継承が行われたときにも、一般参賀が行われる。
平成の皇位継承の際には、昭和天皇の喪が明け、即位礼正殿の儀が終了した後の1990年(平成2年)11月18日に行われ、天皇・皇族は8回出席した。
令和の際には崩御を伴わない皇位継承であったことから、天皇が即位した2019年(令和元年)5月1日から3日後の4日に行われ、天皇・皇族は7回出席した。なお、この時退位により上皇となった明仁と上皇后となった美智子は出席しなかった。
これまで、一般参賀は10回中止になっている。
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