Loading AI tools
ドカベンの登場人物 ウィキペディアから
山田 太郎(やまだ たろう)は、漫画『ドカベン』シリーズに登場する架空の人物。アニメ版の声優は田中秀幸。実写版の俳優は橋本三智弘。
『ドカベン』の主人公。ポジションは捕手。右投左打。新潟県新潟市旭七ヶ町生まれの神奈川県横浜市育ち。鞄の中にご飯だけを詰めたでっかい弁当箱(ドカッと大きいドカ弁)を入れていたことからドカベンのあだ名がついた。
高校3年夏の時点で身長は175cm、体重は85kgだとされる。誕生日は5月5日。高校時代の設定では1958年生まれ(1974年明訓高校入学)、『プロ野球編』以降の設定では1976年生まれ。血液型はO型。
選手としては、
以上より、作品中では日本一の捕手として描かれている。
高校野球でその活躍を見た同年代の球児たちにとっては「打倒・山田」が合い言葉となり、切磋琢磨の結果不知火守をはじめ多くの超高校生級プレイヤーが全国に誕生した。プロに舞台を移しても彼ら「山田世代」の活躍は著しく、FA権獲得と共に揃ってメジャー挑戦を希望した事は日本球界存続の危機とも言われ、結果その受け皿として2つの新球団、山田と明訓時代のチームメイトを中心とした「東京スーパースターズ」と、山田との対決を望む選手を中心とした「四国アイアンドッグス」とがパ・リーグに創設されるまでになった。
唯一とも言える欠点は超がつく鈍足であり[1]、弁慶高校戦ではライト前ヒットの当たりがライトゴロとなった他、二塁からワンヒットでホームインするつもりが本塁の2、3m程度手前で楽々タッチアウトに仕留められている。この試合を観ている最中であった犬飼小次郎のモノローグでは「たった一つの欠点……なんとみじめな鈍足のことか……」と憐れみを向けられている。岩鬼曰く「山田の足はリトルリーグ」。ただ、守備では機敏である。
岩鬼正美には劣るものの、阪神電車の車内でキャッチングポーズを維持できるほどの驚異的な筋力とバランス感覚を持つ。またバントやわざとファウルを打つなど小技もうまく、常にチームの勝利のためにプレーする。もっとも、変則投手や変則投球には脆い一面もある[注 1]。
後述の通り、多くの打撃タイトルを獲得しているが、常にチームの勝利を優先しており、ほとんど拘りは持っていない。唯一、打点王に関してはある程度の拘りを持っているが、これは打点自体がチームの得点にそのまま繋がるからであり、ここでもチームの勝利を優先している事がうかがえる。
その輝かしい戦績は天性の才のみならずたゆまぬ研鑽と努力の賜物である。明訓野球部入部直後はユニフォームの洗濯などの雑用を黙々とこなす一方でつま先座りで足腰を鍛えており、西武入団時も自身の練習に加えて、ピッチャー陣の投球を知るために投球練習場に通って球を受け続けた。スーパースターズでもキャンプで「シートバッティングで連続3安打できたら翌日休み」を最初にクリアしながら「一人でホテルは寂しい」と翌日の練習に参加している。高校時代までは持久走も苦手な描写があったが、プロ入り後はランニングをある程度そつなくこなせるようになっており、立花光には2011年シーズン前の自主トレで捕手としての走り込みの大切さを説きながら自らもしっかりと走り込みを行っている。
家族は祖父(太郎とサチ子からの呼び方は「じっちゃん」)と妹・サチ子。両親は早くにバスの交通事故で死亡。太郎とサチ子もそのバスに乗っていたが、太郎が事故が起きる1分前からサチ子を抱いていたおかげで2人は助かった。実家は昔ながらの長屋で借家だったが、プロ入り後の2000年のオフに長屋を買い取った。祖父は畳屋を営んでいる。
無印編黎明期やプロ野球編初期はシリーズで輪を掛けて太った体型で描かれていた。
シリーズ初期には天然でマイペースな面が目立ち、そのことから特に岩鬼を苛立たせることが多かった。
プロ入りまでは貧乏なエピソードが多かった[注 2]。
通常ルーキーは球団の独身寮に入るが、山田は実家の横浜の長屋から電車で西武球場に通っていた。現在も長屋住まいである。
2005年のキャンプ中にホテルのマイクロバスを運転する描写があることから大型自動車免許を持っている模様。ただし、1999年の段階では、岩鬼が日本シリーズMVP賞品の自動車を山田家にプレゼントしようとした際、妹・サチ子が「お兄ちゃんは免許を持ってない」と言っているので、それ以降に取得したことになる。
高校時代から目標としていた選手は、元ヤンキースのレジー・ジャクソンだという(2003年に判明)。
『プロ野球編』では、西武ドームでホームランボールが当たった女性・南遥と親しい関係になるが、うやむやのまま終わっている。高校時代にも、後述の東郷学園の小林の妹から好意を寄せられたような描写もあったが、こちらもうやむやとなっている。水島が『爆笑問題の日曜サンデー』にゲスト出演した際、山田は2008年現在で童貞だと明かし、来年(2009年)に結婚させるつもりとも語った。その後、山田は2008年12月に「あけぼの幼稚園」の先生、木之内彩子に結婚を前提とした交際を申し込んだ。
温厚な人柄であり、連続敬遠や厳しい内角攻めによる連続死球(この際、他の西武の選手達は激高し乱闘寸前だった)を受けた際も怒鳴ったりすることはほとんどない。怠慢と自分勝手の限りを尽くしていたプロ2年目までの蔵獅子丸に対しても怒りを見せずに操縦したぐらいである。ただし、中学柔道時代に祖父やサチ子に危害が加えられたときは激高し、その相手と決闘した。
一方高校時代までのチームメイトに対しては、時には厳しく接し、時には突き放すこともあった。まだ明訓高校に馴染む前の渚圭一がマウンド上で勝手な振る舞いを見せて6点リードされて降板を申し出た際には「退部届を書いておいた方がいいぞ」と切り捨て[注 3]、3年夏の大会前に復学した直後で練習中に調子が上がらなかった里中には「楽するなよ」と発破を掛けた。
岩鬼にも操縦したり発奮させたりするためとはいえ結構な暴言を吐いたり非情な言葉を投げかけたりすることがあった。中学時代には自分にぶつけさせてコントロールを付けさせるために「付き合いきれないと言ったんだ。ノーコンピッチャーには!」と罵倒したり、岩鬼が後に高校入学を機にやんちゃな態度を封印して猫被るようになって自分を見失っていたのを見かねて「もう高校野球は諦めた方がいいと思うよ」とプライドを敢えて傷つけて元来の闘争心を取り戻させたりしていた。
基本的には正直者であり嘘は大嫌いだが、野球のプレーに関することに対しては例外で、ありもしない変化球をさもあるように嘘を吐いたりする、したたかな一面を見せる。本人もプロ野球編で「野球は騙し合い、騙されたほうが負けなんです」とチームメイトに発言している場面がある。
2002年、新潟商工会議所と同商店街振興組合により、新潟市中央区古町通のアーケード内の水島新司マンガストリートに「ドカベン」の山田太郎など水島作品の登場人物計7体の銅像が設置された[3]。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.