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日本の富山県と石川県の道路 ウィキペディアから
富山県道・石川県道18号氷見田鶴浜線(とやまけんどう・いしかわけんどう18ごう ひみたつるはません)とは、富山県氷見市と石川県七尾市を結ぶ主要地方道(富山県道・石川県道)である。
能登半島の東側で富山湾に面する富山県氷見市から北北西に進路を取り、太古よりの修験場・石動山(せきどうざん)直近の標高300mから500m前後の山々(石動山地)を抜けて石川県鹿島郡の邑知地溝帯(邑知平野)の東側に入る峠越え(荒山峠)の区間と、邑知平野の東側から二宮川に沿ってほぼ直線状に北上し田鶴浜の市街地に至る区間で成り立っている。
前者は、石動山地によって阻められ、両地区の直接的な交流が制約されてきた。しかしながら修験場の存在は逆に人々の確実な通行に繋がり、いくつもの山越えルートが存在してきた。この山越えコースのうち、当県道はもっとも修験場直近を通る険しいコースである。狭隘で急勾配と急カーブが連続するためか県境のある荒山峠の前後の区間は、近年まで冬季閉鎖されていた。現在は道路の改良が進められ、通年通行可能である。
また後者は、峠越えの区間とは大きく異なり、標高差がほとんど無いため、鹿北地区(旧中島町・旧田鶴浜町)や奥能登の内浦側から、七尾を迂回し鹿南地区(旧鳥屋町・旧鹿西町・旧鹿島町)、また西往来を経て羽咋・金沢へ至る重要なショートカットコースである。
なお、路線番号の「18」は、かつては『小矢部井波線』(現・国道471号の小矢部 - 井波間のルート)に割り当てられていた[2]。
車道は概ね両側2車線(片側1車線)の幅員が確保されている。ただし、富山県氷見市八代地区内の磯辺集落から小滝(おたき)集落、石川県鹿島郡中能登町原山地内に至る区間の一部では狭小であり、両側1.5車線程度の幅員である。この区間内でも拡幅工事や待避所の設置が行われており、普通自動車での行き違いに難する区間はほぼみられない。石川県側では当県道周辺に土砂採取場や資材置場などが多数あり、ここへ出入りする大型車の往来も頻繁に見られる。
歩道は、起点から氷見市指崎(さっさき)までと、同市吉滝地内(森寺橋から八代郵便局前まで)、同市磯辺(磯辺南バス停から八代公民館前まで)、中能登町芹川の老人福祉センター「天平の里」から同町春木の春木交差点付近、七尾市西下町地内(伊久留川橋詰の交差点から西下町交差点まで)と同市西下町の細田橋詰から終点までにそれぞれ設置されている。このうち、ほとんどの区間は片側にのみ設置されているが、中能登町の生涯学習センター「ラピア鹿島」に通ずる交差点から同町徳前の徳前交差点までの区間は車道両側脇に設置されている。
JR七尾線とは立体交差しており、車両は黒氏跨線橋で越える。この跨線橋には歩道は設置されていないものの、直下の地下道で往来が可能となっている。
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