大多亮

日本のテレビプロデューサー、実業家 (1958-) ウィキペディアから

大多 亮(おおた とおる、1958年11月3日 - )は、関西テレビ放送株式会社代表取締役社長[1]株式会社フジテレビジョンテレビドラマプロデューサー映画プロデューサー、専務取締役、そのほか株式会社フジ・メディア・ホールディングス取締役などを歴任した。

来歴

要約
視点

東京都台東区浅草生まれ。 早稲田実業学校高等部 卒業。 1981年、早稲田大学教育学部卒業。

同年フジテレビジョン入社。最初は報道局に配属され、報道記者として、社会部警視庁クラブなど担当した。 その後、広報局広報部へ異動。1986年に広報局広報部から第一制作部(現・ドラマ制作センター)へ異動。2002年に、編成制作局次長となり、 2004年度は月9ドラマを企画・プロデュースした。2006年6月、編成制作局ドラマ制作担当局長。

トレンディドラマというジャンルを確立したプロデューサーのひとりとなり、視聴率30%を超えるヒットドラマを多数手がけた[2]。フジテレビ編成制作局の中の制作1部、大多が率いていた「大多班」は、ドラマ制作部門で最大勢力を誇った。

イタリアで全編ロケされた映画『アマルフィ 女神の報酬』では企画とプロデューサーを務めたが、映画公開直前の2009年6月26日にドラマ制作センターからデジタルコンテンツ局長へ異動になった。その後、デジタルコンテンツ局とライツ開発局の統合により新設されたクリエイティブ事業局の局長に就任。フジテレビCS放送初の連続ドラマ「ニュース速報は流れた」を製作。また、「イマつぶ」、「見参楽」の開始やYouTubeとの提携など、フジテレビのインターネットビジネスを主導した。

2011年、ジュピターエンタテインメントより同社が運営する女性向け専門チャンネルLaLa TV」(現「女性チャンネル♪LaLa TV」)のリニューアルを依頼を受け[3]、かつて大多の元でプロデューサーを務めた栗原美和子をエクゼクティブプロデューサーに就任させるとともに、フジテレビのCS放送「フジテレビTWO」(現「フジテレビTWO ドラマ・アニメ」)とのコラボレーションを実施。大多自らも出演した「トレンディドラマの裏側全て語っちゃいますSP!」が両チャンネルで放送された。また、2012年2月より1年間にわたり、フジテレビTWOにて「フジテレビTWO×LaLaTV トレンディドラマ フェスティバル 大多亮セレクション」が放送されている。2012年6月よりフジテレビの常務取締役[4][5]、持株会社フジ・メディア・ホールディングスの取締役[6]

2013年6月より編成制作局長の兼任を1年で終え、2014年6月27日より編成制作局長は小川晋一に交代。2015年6月には編成制作の担務を外れる[7]。2017年6月28日の株主総会で、フジ・メディア・ホールディングス取締役を退任、フジテレビジョン常務取締役に。2022年6月28日の同社役員人事で専務取締役に就任。2024年6月19日、関西テレビ放送の代表取締役社長に就任した[1]

2025年1月22日、関西テレビ社長就任中にフジテレビの不適切接待等疑惑が顕在化し、会見を行った。この会見は本来は新年の定例会見であったが、参加を希望するメディアをすべて受け入れた。テレビでの生中継は認めないが、情報解禁時間は設定しなかった[8]

略歴

  • 1981年、早稲田大学教育学部卒業。フジテレビジョン入社。報道局に配属。社会部警視庁クラブなど担当
  • 1986年、広報局広報部から第一制作部(現ドラマ制作センター)へ異動
  • 2002年、編成制作局次長
  • 2004年度の月9ドラマを企画・プロデュース
  • 2005年1月、演劇『歩兵の本領 soldier's mind』を企画し、初めて舞台演劇に携わった
  • 2006年6月、編成制作局ドラマ制作担当局長
  • 2006年8月7日、『SCHOOL OF LOCK!』(TOKYO FM)にラジオ初出演。『シュガー&スパイス~風味絶佳~』の宣伝とコラボドラマ(『青春★ENERGY』2006年9月20日放送)を持ちかけた
  • 2007年6月、執行役員編成制作局ドラマ制作担当局長
  • 2009年6月26日、23年間携わったドラマ制作センターから離れ、デジタルコンテンツ局長
  • 2010年6月、クリエイティブ事業局長
  • 2011年6月、ポニーキャニオン取締役
  • 2012年6月、フジテレビジョン常務取締役(編成制作・美術制作担当)、フジ・メディア・ホールディングス取締役、および共同テレビジョン取締役
  • 2013年6月、常務取締役(編成制作・映画事業・コンテンツ事業担当)・編成制作局長
  • 2014年6月、常務取締役(編成制作・国際担当)
  • 2017年6月、フジ・メディア・ホールディングス取締役
  • 2022年6月、フジテレビジョン専務取締役
  • 2024年6月、関西テレビ放送代表取締役社長(現任)

人物

東京ラブストーリー』放映前後の一時期に主演の鈴木保奈美不倫関係にあったとされる[9][10]

人脈

早稲田実業学校高等部時代に同級生だった小室哲哉とは親交が続き、大多が手がけたドラマの音楽を小室が担当したこともある。小室曰く「ドラマのロケーション現場にできた曲をどんどん持っていって流しながら撮影し、編集も1小節に添ったカット割りになっている程音楽にこだわる人」と語ったと、1993年の本には書かれた[11]

テレビドラマ

1988年

1989年

1990年代

2004年

企画

制作

制作統括

ドラマ制作センター時代

デジタルコンテンツ局長・クリエイティブ事業局長時代

映画

著書・参考文献

雑学

パパはニュースキャスター』(TBS)で松澤一之が演じた報道記者の役名は大多亮[注 1]であるが、これは親交のある脚本家伴一彦が大多の名前を拝借して名付けたものである[12]

脚注

関連項目

外部リンク

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