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和歌山ウェイブス(わかやまウェイブス、Wakayama Waves)は、関西独立リーグ(さわかみ関西独立リーグ)[注釈 1]に加盟する和歌山県のプロ野球チームで、2017年からリーグ戦に参加している。
発足から2022年11月までのチーム名は和歌山ファイティングバーズ(わかやまファイティングバーズ、Wakayama Fighthing Birds)だったが、2022年12月から運営会社の変更に伴い現在の名称へ変更した[1]。
リーグ4球団目のチームとして、2016年6月にチームの創設と2017年度からのリーグ戦参加が発表された[2][3]。創設当時、球団の運営はNPO法人「ANFUTURE」が当たった[2][3]。
創設は2015年8月にリーグが田辺市で公式戦を実施したことがきっかけであった[4]。発足当時の球団の名称は、田辺市の闘鶏神社に由来する[2]。
発足時には兵庫ブルーサンダーズ代表の高下沢が理事となり、初代監督も兵庫の監督を務めていた和歌山市出身の山崎章弘が就任した。
和歌山ファイティングバーズ時代のチームカラーはえんじ色と金色だった。和歌山ウェイブスについては発表されていないが、ユニフォームのカラーは白と黒を基調にしたものとなっている[5]。
また、女子硬式野球チームも同時に発足することとなり、「和歌山ファイティングバーズNANA」の名称で18歳以下と19歳以上の2チームを編成[6]、2017年2月4日に設団式がおこなわれて発足した[7]。同チームは2019年からチーム名を和歌山Reginaへ変更している[8]。
2019年シーズン終了後、運営母体が株式会社CMDFBに変更となることが発表された[9]。新運営会社は、スポンサー減による運営資金不足の対策としてリーグ代表がベンチャー企業に支援を要請し、設立された[10]。
しかし、有料観客数の伸び悩みやスポンサー確保の苦慮といった環境で運営会社が2022年シーズン限りで撤退することとなり、運営会社の取締役が新たに設立した株式会社BenK(ベンケイ)が2022年12月に運営を引き継ぎ、球団名が「和歌山ウェイブス」へ変更された[11]。
リーグ加入当時、試合は田辺市の田辺スポーツパーク野球場、上富田町の上富田スポーツセンター野球場、串本町の串本町総合運動公園野球場(サン・ナンタンランド)を使用するとされた[12]。
2017年シーズンは田辺で15試合、上富田で1試合、串本で1試合が開催された[13]。
2018年シーズンは田辺で8試合、上富田で4試合、串本で1試合のほか、和歌山県営紀三井寺野球場でも1試合が開催された[14]。このほか、新宮市のくろしおスタジアムでも1試合の開催が予定されていたが、中止となった[15]。リーグチャンピオンシップは田辺で開催している[14]。
2019年シーズンは、上富田が12試合、田辺が6試合と上富田と田辺の試合数が逆転したほか、前年までの串本や紀三井寺に加え、御坊総合運動公園で1試合、また本来は兵庫のホームである城山公園野球場(アメニスキッピースタジアム)でも1試合を開催した(相手は堺)[16]。このほか、貴志川スポーツ公園野球場(紀の川市)で1試合が予定されていたが、コンディション不良により中止となった[17]。
2020年シーズンは、田辺が9試合、御坊が3試合、上富田が1試合だった[18]。天候不良等の理由で田辺での初試合は9月24日となった[19]。
2021年シーズンは、田辺が13試合、上富田が10試合、串本が1試合だった[20]。紀三井寺では2試合が計画された(開催決定は開幕後の8月3日)[21]が、対戦相手の神戸三田の選手が新型コロナウイルス感染症に罹患したために中止となり[22]、田辺に振替られた[23]。
2022年シーズンは、開幕前の時点では上富田17試合、田辺5試合、串本1試合(未定1試合)となっていた[24]。未定だった1試合については紀三井寺で開催することが7月1日に発表された[25]。最終的に上富田16試合、田辺6試合、串本1試合、紀三井寺1試合となった[26]。
2023年3月5日に発表された同年の日程では上富田9試合、田辺9試合、串本1試合のほか、県外のひばり公園湖東スタジアム(滋賀県東近江市)で1試合が予定されていた(未定1試合あり)[27][注釈 3]。しかし、湖東スタジアムでの試合は実施前の7月1日に上富田に変更され[28]、初の県外開催は実現しなかった。一方、未定だった1試合については紀三井寺球場で実施することが8月1日に発表され[29]、前年に続いて同球場で公式戦を実施することになった。最終的には、串本で予定された1試合も中止で振替となり、上富田13試合・田辺10試合・紀三井寺1試合となった[30]。
2024年3月1日に発表された同年の日程では上富田10試合、紀三井寺8試合、田辺6試合、串本1試合の内訳で、うちナイター5試合(紀三井寺4・田辺1でいずれも17時開始)が設定されている[31]。球団では2024年に「紀三井寺球場での開催試合数を増やす」ことを目的の一つとしたクラウドファンディング(目標額120万円)を実施している[32]。4月4日に記者会見したGMの濱中治は紀三井寺での試合数を増やした理由について「和歌山全体で応援してもらいたいという思い」と述べ、県北部での知名度向上を目指していると報じられた[33]。シーズン開幕後に、上富田で中止になった1試合が御坊総合運動公園に振替となり[34][35]、同球場では4年ぶりの公式戦開催となった。
(注)2位とのゲーム差。
※2024年は淡路島ウォリアーズがシーズン途中でリーグ戦不参加となったことに伴い、未消化だった3試合が不戦勝扱いとなった。
和歌山ファイティングバーズ時代は球団名の由来となった軍鶏をモチーフにした「鳥和歌丸」だった[70]。専用のTwitterアカウントも持つが、2019年7月を最後に更新がない[71]。
和歌山ウェイブスに変更後の初年度はマスコットが制定されなかった。ただし球団ロゴには当初からシャチが描かれていた[72]。2024年1月、シャチをモチーフにした「イメージキャラクター」を作成し、同月中に名称をInstagramで公募すると発表した(「マスコット」とは記されていない)[73]。2月29日に、名称が「ウェイビー」に決定したと発表された[74]。
2024年シーズンより和歌山県を拠点に活動するアコースティックデュオ『アロエルート』のヴォーカル・森田哲平によるソロ曲「Waves Here we Go!」が球団公式応援ソングとして採用されており、ホームゲームの際にはライブ演奏も行われている[75]。
応援団「和歌山ウェイブス應援団」がある[76]。2022年度以前は「紀州闘鶏会」という名称だったが[77]、球団名の変更に合わせて改称した[78]。スピーカーを用いて音源を流して応援をしている[79]。球場では「野球王国 和歌山」と書かれた横断幕を使用している[80]。
2017年11月7日、学校法人神村学園と提携して同学園の通信制課程の高校生による育成チームを発足させることを発表した[81]。しかし、この育成チームについては続報がない。
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