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イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)の楽曲 ウィキペディアから
「君に、胸キュン。」(きみに、むねキュン。)は、イエロー・マジック・オーケストラ7枚目のシングル。1983年3月25日にアルファレコード(現:ソニー・ミュージックレーベルズ)よりリリースされた。
「君に、胸キュン。」 | |||||||||||||
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YMO の シングル | |||||||||||||
初出アルバム『浮気なぼくら』 | |||||||||||||
B面 | カオス・パニック (Chaos Panic) | ||||||||||||
リリース | |||||||||||||
ジャンル | テクノ歌謡 | ||||||||||||
レーベル | ¥EN / アルファレコード | ||||||||||||
作詞 | 松本隆 | ||||||||||||
作曲 | Y.M.O. | ||||||||||||
チャート最高順位 | |||||||||||||
YMO シングル 年表 | |||||||||||||
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「君に、胸キュン。 (浮気なヴァカンス)」(きみに、むねキュン。 (うわきなヴァカンス))とサブタイトルが表記されることもある。
カネボウ化粧品のCMソングに使用され、YMOのオリジナルアルバム『浮気なぼくら』の先行シングルとしてリリースされた。
B面の「Chaos Panic」は、オリジナルアルバム未収録。1984年にリリースされたベスト・アルバム『SEALED』にて初収録となった。
既にグループとしての活動を終えようと考えていたメンバーが、最後にファンや世間を驚かせたいという思いで作られた楽曲で、当時YMOは活動休止状態であったが、タイアップの話があり急遽録音を行なった。同時にアルバムを作る必要がある雰囲気となり『浮気なぼくら』の制作へとつながり、当初の予定通り同年10月にグループは解散[注釈 1]した。
「かわいいおじさんたち」のコンセプトで発表、今までの無機質なイメージと相反する、アイドルの様な爽やかな出で立ちで披露。立花ハジメ監督のPVも3人が振付をつけて踊ったことも含めて、今までの路線と大きく一線を画した。
作詞は細野晴臣がかつて所属したバンド・はっぴいえんどのメンバーである松本隆が担当。「売れそうな詞を書いてほしい」とストレートに依頼した。CMのキャッチ・コピーである「胸キュン」というキーワードがそのまま使用された。
作曲の名義は、レコードのレーベル面および『浮気なぼくら』での表記は「細野晴臣、坂本龍一、高橋幸宏」名義、シングル盤の裏ジャケットでは「Y.M.O.」名義となっているが、実際は、イントロとAメロが坂本、Bメロとサビは高橋が担当し、サビを聞いた細野が「地中海サウンドだね」と発言したのを聞いた坂本がイントロをあっという間に作り上げた[3]。
曲中の「キュン!」は3人の声を合わせたもの。最初は「YMOと言えばシンセだろう」ということで、坂本がアープ・オデッセイ、細野がコルグ・PS-3100を使って「キュン!」を口まねしながら作っていたが、結局あきらめている[3]。
ドラムパートは、LinnDrum LM-2をそのままTVスタジオに持ち込んで使用していた。よく聞くとリズムが独特で、バスドラムだけを聞くと、ドン・ドン・ドドストドンという日本人がお祭りで踊れるようになっている。高橋がこのパターンをリンドラムに打ち込みながら、細野が「フフッ」と笑っていたのが印象的だったと当時録音に携わった藤井丈司が語っている[3]。
テレビCMとこの曲のヒットにより、「胸キュン」という単語が世間一般で使用されるようになった。この言葉を最初に使うようになったのは山下久美子であり、ファンクラブの名称である「胸キュンClub」や、ライブツアーのタイトルに用いられるなど、彼女の代名詞となったこの表現を使用することについて、関係者が山下の許諾を取ったというエピソードがある[4]。
オリコンチャートは最高2位、TBS系の『ザ・ベストテン』は最高3位止まりという結果であったが、YMOのシングルとしては最も売れた作品となっている。また、作詞を担当した松本が2017年にトーク番組『トーキングフルーツ』(フジテレビ系)へ出演した際、ほぼ同時期に松本と細野が組んで制作された松田聖子の楽曲「天国のキッス」によって、本作がチャート1位を獲得できなかったと語っている[5][注釈 2]。
天の妃少女合唱団[メンバー 1]による「君に、胸キュン。」は、テレビアニメ『まりあ†ほりっく』のエンディングテーマとして[7]、2009年2月11日にメディアファクトリーからリリースされた。
カバー盤は全てイタリア語の部分がカットされている。
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