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シールド (YMOのアルバム)
イエロー・マジック・オーケストラのアルバム ウィキペディアから
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『シールド』 (SEALED) は、YMOのベスト・アルバム。1984年12月21日にアルファレコードからリリースされた。
1983年10月19日に「散開」を宣言し、同年12月14日に散開記念アルバム『サーヴィス』をリリースし、12月22日の日本武道館公演を以て散開した同グループの『X∞Multiplies』(1980年)、『YMO ベスト・セレクション』(1982年)に続く3作目となるベスト・アルバム。全4枚組のボックス・セットとなっている。
散開までにリリースされた全てのアルバムから選曲されており、アルバムのタイトルには「YMOを封印する」という意味が込められている。
LPは4枚組、CTは4本組で、それぞれ細野晴臣の作品、高橋幸宏の作品、坂本龍一の作品、共作とに分かれている。LPでは通し番号のシールが貼られ、散開1年後における3人のコメントなどを掲載した歌詞カードである「散開記念書」が付属していた。
オリコンチャートでは最高位64位、売り上げ枚数は累計で0.6万枚となった。
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背景
前作『アフター・サーヴィス』(1984年)リリース後、3月には15日にYMO散開記念写真集『シールド』が発売され、21日には細野が作曲した藤真利子のシングル「危険な眠り」がリリースされ、25日には高橋が参加した劇団スーパー・エキセントリック・シアターのアルバム『THE ART OF NIPPONOMICS』がリリースされた[2]。
4月には5日に映画『A Y.M.O. FILM PROPAGANDA』の試写会がシアターアプルにて行われ、メンバー3人が参加した[2]。なお、この時を最後に1993年4月1日まで、公の場で3人が揃う事は一切なかった[2]。18日に映画『A Y.M.O. FILM PROPAGANDA』が公開され、全国109ヶ所で約4ヶ月の間サーキット公開された[2]。25日には同映画のビデオが発売され、同日には細野が監修した世界初のゲームミュージックのサウンドトラック『ビデオ・ゲーム・ミュージック』、細野が参加したサンディー&ザ・サンセッツのシングル「スティッキー・ミュージック」、高橋と細野が参加した安田成美のアルバム『安田成美』がそれぞれリリースされた[2]。
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構成
これまでにリリースされた全シングル、アルバムの中から以下の通り選曲されている。
- シングル
- アルバム
- 『イエロー・マジック・オーケストラ』(1978年) - 「SIMOON」、「中国女」、「東風」
- 『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』(1979年) - 「ABSOLUTE EGO DANCE」、「INSOMNIA」、「RYDEEN」、「SOLID STATE SURVIVOR」、「TECHNOPOLIS」、「BEHIND THE MASK」
- 『増殖』(1980年) - 「CITIZENS OF SCIENCE」、「NICE AGE」、「MULTIPLIES」
- 『BGM』(1981年) - 「MASS」、「BALLET」、「CAMOUFLAGE」、「MUSIC PLANS」、「CUE」
- 『テクノデリック』(1981年) - 「GRADATED GREY」、「PURE JAM」、「PROLOGUE」、「EPILOGUE」、「体操」、「KEY」
- 『浮気なぼくら』(1983年) - 「LOTUS LOVE」、「希望の路」、「音楽」、「邂逅」、「君に、胸キュン。」、「FOCUS」
- 『サーヴィス』 - 「THE MADMEN」、「CHINESE WHISPERS」、「PERSPECTIVE」、「SHADOWS ON THE GROUND」、「以心電信」
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リリース
1984年12月21日にアルファレコードから、LP、CTの2形態でリリースされた。
1988年8月10日に初CD化されたが、収録時間の関係で「PROLOGUE」、「EPILOGUE」、「FOCUS」、「SHADOWS ON THE GROUND」、「GRADATED GREY」がカットされている。また、「散開記念書」の再録はなく歌詞カードのみが付属していた。このCD盤では誤植が多く、DISK-1, DISK-2が歌詞カードの記載順(ただしDISK-1、2の表記は無い)と裏ジャケット及びオビでの表記とが異なっていたり、歌詞カードの曲名リストにおいて「PURE JAM」が「PURE JAME」になっていたりする。なお、以下で記されているCD版のDISK-1,2は歌詞カードの記載順である。
批評
音楽本『コンパクトYMO』にてライターの田山三樹は、作曲者別に分けられた構成に関して「面白いアイディア」と肯定的に捉えており、「散開記念書」やメンバーからのラスト・メッセージ、北中正和による解説の付属などについて触れ、「『YMOを美しく葬ろう』というメンバーやスタッフのはっきりとしたコンセプトが感じられ、『本当に、好きでした。YMO』と大書きされた帯のコピーがそのまま反映された作りには好感が持てる」と称賛した[3]。CD化の際に付属品などが削除された事に関しては「CD時代になっての再発版はその辺りがなし崩しになっており残念」と指摘しているが、「普通のベスト盤としてはそう悪くはない選曲」と肯定的に評価した[3]。
チャート成績
オリコンチャートでは最高位64位、登場回数は6回となり、売り上げ枚数は累計で0.6万枚となった。
収録曲
LP・CT版
CD版
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リリース履歴
脚注
外部リンク
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