千葉市動物公園
千葉市若葉区の動物園 ウィキペディアから
千葉市動物公園(ちばしどうぶつこうえん、英:Chiba Zoological Park)は、千葉県千葉市若葉区源町280番地にある動物公園である。立ち姿で有名なレッサーパンダの「風太」を飼育することで知られる。房総の魅力500選に選定されている。
開園当初から、世界の霊長類の飼育、特に絶滅が危惧される希少種の繁殖に力を入れるとともに、猛獣を避け、小動物や草食動物、鳥類などの動物を飼育する傾向にあったが、2016年にライオンが、2020年にチーター、ブチハイエナの展示エリアが整備された。
概要

千葉市都市局公園緑地部が運営する。公園面積 339,722平方メートル。
飼育動物数は149種701点(2004年12月末時点)、哺乳類67種389点、鳥類76種287点、爬虫類5種24点、両生類1種1点を飼育している。都市部にあり脱走すると危険なことから、猛獣をなるべく避けている。ただし、ライオンは飼育されており、自然に近い採食ができるように、千葉県内で農業害獣として捕獲されるイノシシを食べさせる屠体(とたい)給餌の導入を準備している[1]。
園内
園内は、モンキーゾーン、動物科学館、子ども動物園、小動物ゾーン、家畜の原種ゾーン、草原ゾーン、鳥類・水系ゾーン、大池の各エリアからなる。中央の噴水広場を中心とし、各エリアが放射状に隣接する構造とし、移動に配慮する。
- モンキーゾーン
- ワオキツネザルやゴリラなどが見られる。
- 動物科学館
- 夜行性小獣や小型猿の展示施設がある、温室のバードホールなどもある。ナマケモノが見られるときもある。
- 子ども動物園
- ヤギやヒツジなどの動物に直接触れることができる。大きな馬やロバ、牛、カピバラ、プレーリードッグ、オウム、フンボルトペンギンなどの動物を近くから見ることができる。
- 家畜の原種ゾーン
- モウコノウマやアメリカバイソン、ラクダ、ラマ、ヤク、スイギュウなどがいて、国内最大級のムフロンの施設も存在していた。園内整備のため、2018年6月をもって動物展示を終了した。跡地は2020年度にチーター・ハイエナの展示場にリニューアルされる予定。
- 小動物ゾーン
- 2005年、オスのレッサーパンダの「風太」が30秒以上二足で直立する姿がテレビなどで取り上げられる。2006年には風太に双子の子供が生まれる。他に、コツメカワウソやビーバーなどがいる。
- 鳥類・水系ゾーン
- カリフォルニアアシカとペンギンの大型水槽がある。ハシビロコウ、エジプトハゲワシ、フラミンゴやタンチョウなどの鳥がいる。
- 草原ゾーン
- ゾウやキリンなどの大きな動物がいる。ダチョウ、ミーアキャット、マレーバクもいる。2016年4月末からは、ライオンが新たに仲間入りした。
動物一覧
各ゾーンごとに飼育している動物を列挙。
鳥類・水系ゾーン

モンキーゾーン
動物科学館
子ども動物園
小動物ゾーン
草原ゾーン

歴史

- 1985年4月 - 開園(動物科学館・モンキーゾーン・子ども動物園・家畜の原種ゾーン)[2]。
- 1987年 - モウコノウマ、セスジクスクス、オウギアイサ、アンデスイワドリの繁殖に国内初成功。
- 1988年
- 1989年 - アメリカアカリス、ハシビロガモ、セイロンヤケイの国内初の繁殖に成功。
- 1990年 - ボンテボック、キバシハイイロガンの繁殖に国内初成功。
- 1991年6月 - 遊園地「ドリームワールド」開園。
- 1992年4月 - 入園者500万人、クロツメバガンとヒメマガンの繁殖に国内初成功。
- 1993年 - ヒオドシジュケイの繁殖に国内初成功。
- 1998年4月 - 入園者1,000万人。
- 1999年 - カオムラサキラングールの繁殖に国内初成功。
- 2001年10月 - 子ども動物園をリニューアル。
- 2002年 - ゴリラ「モモコ」と上野動物園で生まれた「モモタロウ」が里帰り。
- 2003年4月 - オランウータン舎を新築。
- 2005年
- 4月 - 入園者1,500万人。
- 5月 - レッサーパンダ「風太」ブーム始まる。
- 2006年 - 「風太」の子が初めて誕生。
- 2008年 - ナマケモノの人工保育開始。
- 2009年4月 - アフリカハゲコウが脱走。約72時間後に捕獲[4]。
- 2011年3月 - 東日本大震災が発生し、保育園1団体が帰宅できず園内泊。
- 2012年2月 - 入園者2,000万人。
- 2013年6月 - 観覧車の運営休止。
- 2014年
- 2016年4月 - 千葉県内唯一のライオン展示場を公開[6]。「ドリームワールド」跡地に株式会社ファーム運営の「ふれあい動物の里」がオープン[7]。
- 2018年
- 3月 - ふれあい動物の里(西口ゲート横)と展望デッキを結ぶ「ぐるっとライナー」が混雑時を除く土・日・祝に運行開始[8]。
- 6月 - 家畜の原種ゾーンの動物展示が終了。
- 7月 - 「風太」15歳の誕生日記念式典、写真展開催。
施設情報
基本情報
- 所在地 - 千葉県千葉市若葉区源町280
- 開園時間 - 午前9:30 - 午後4:30、入園は午後4時まで[9]
- 休園日 - 毎週水曜日(水曜日が休日の時は翌日)と、12月29日 - 1月1日
- 入園料 - 大人700円(千葉都市モノレールの各種フリーきっぷ提示で560円に割引[10])、中学生以下無料 年間パスポート 2,500円
- 駐車場 - 普通車 700円 大型車 2,800円(開門時間 午前9:00 - 午後5:00)
- 公園面積 339,722平方メートル
- 年間入園者数 676,899人(2016年度)[11]
- 飼育動物数 - 124種781点(2019年5月末時点)
- 哺乳類 56種504点、鳥類 59種230点、爬虫類 7種42点、両生類 1種2点、魚類 1種3点
バリアフリー
交通
公共交通機関
- 千葉都市モノレール動物公園駅下車すぐ
自動車
出典
外部リンク
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.