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佐藤 一世(さとう いっせい、2001年7月21日 - )は、日本の陸上競技選手。専門は中距離走・長距離走。千葉県松戸市出身。青山学院大学総合文化政策学部・総合文化政策学科社会卒業[1]。SGホールディングス所属。
松戸市立小金中学校入学当初はサッカー部に所属していたが、2年生時から陸上部へ転向。千葉県大会の中距離走・駅伝大会などで実績を積む。
中学卒業後の2017年4月、八千代松陰高等学校に入学し陸上競技部へ入部。同高校2年生時に第69回全国高校駅伝へ初出場、1区・10Kmで区間2位と好走。さらに天皇盃全国都道府県対抗男子駅伝競走大会でも5区・8.5Kmで区間賞を獲得した。高校3年生時も第70回全国高校駅伝では1区・区間賞を樹立し、全国都道府県対抗男子駅伝では5区・区間3位だった。
原晋監督に早くから素質の高さを見出され、高校卒業後の2020年4月に青山学院大学へ進学・同陸上競技部に所属[2]。しかし、新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受け、2020年の3~6月の間は日本で公式レースが開催出来ず、2020年10月11日に決行予定だった第32回出雲全日本大学選抜駅伝競走も、止むを得ず中止が決定[3]。
2020年11月1日の第52回全日本大学駅伝対校選手権大会は無事に開催が決定。佐藤自身初めての三大駅伝で5区(12.4Km)を担当し、35分47秒といきなり区間新記録を樹立する活躍を見せた。その後青学大は一時トップに立ったものの、8区で大きく失速し総合4位[4][5]。
2021年1月2日の第97回東京箱根間往復大学駅伝競走では青学大で唯一の1年生として4区に出走し、3区の湯原慶吾から11位で襷を受ける。途中で10位の日体大を追い抜き、区間4位の走りで5区・竹石尚人にタスキを繋いだ[6]。だが、竹石は途中4回も足のけいれんによるアクシデントで立ち止まり区間17位とブレーキ。結局青学大は往路初優勝を果たした創価大と7分35秒差の12位と大きく出遅れ、総合2連覇は絶望的に[7]。翌日は大きく順位を上げて復路優勝を果たしたが、総合優勝の駒澤大とは5分12秒の大差をつけられ総合4位に終わった[8]。
2021年10月10日、2年ぶりの開催となった第33回出雲駅伝では3区を担当し、区間3位。だが優勝した東京国際大には遠く及ばず、1分57秒差の総合2位[9]。同年11月7日の第53回全日本大学駅伝では2年連続で5区を担当し区間賞を獲得。しかし青学大は8秒差で惜しくも駒澤大に敗れ、出雲駅伝に続き総合2位に終わる[10]。
2022年1月2日の第98回箱根駅伝では、青学大が2年ぶり5度目の往路優勝に返り咲き[11]、翌日の復路でもトップを独走。佐藤は7区・岸本大紀から首位で襷を受けると、区間2位の好走で9区・中村唯翔へ襷を繋いだ[12]。その後中村と10区・中倉啓敦が連続で区間記録を更新する快走を見せ圧勝。2位・順大に10分51秒もの大差をつけ2年ぶり6度目の総合優勝及び復路優勝を果たし、大会新記録(10時間43分42秒)も樹立した[13]。
2022年10日10日の出雲駅伝では出場なし。
同年11月6日の第54回全日本大学駅伝で今季初出場。区間賞は惜しくも東海大・石原翔太郎に譲ったが、区間2位の快走で13位から11位に押し上げた(青学大は3位)。
2023年1月2日・3日の第99回箱根駅伝では7区に出走し、6区・西川魁星から7位で襷を受ける。しかし区間7位に終わり、順大・浅井皓貴に追い抜かれ8位に後退。1位との差も詰められなかった。その後9区・岸本の快走などで巻き返し、総合3位(往路3位、復路9位)に入り表彰台を死守。だが総合優勝の駒澤大には7分14秒の大差をつけられ2連覇を逃し、9年ぶりの無冠に終わる。
2023年10日9日の第35回出雲駅伝では3区に出走し、2区・黒田朝日から2位で襷を受ける。佐藤自身は区間3位だったが1つ順位を下げ3位に後退。その後4区・山内健登が区間賞の快走を見せ2位に上がるも、5区と6区で伸び悩み1位と3分37秒差の4位に終わった[14][15][16]。
同年11月5日の第55回全日本大学駅伝では前年と同じく3区に出走し、2位で襷を受ける。後続に追い抜かれる場面もあったが、最後は粘りを見せ2位を守り切った。しかし区間8位と振るわず、先頭との差も16秒から1分に開いた(最終的に青学大は3分34秒差の2位)[17][18][19]。
2024年1月2日、3日の第100回箱根駅伝では1年生以来となる4区に出走。トップで襷を受けると2位・駒澤大との差を1分以上広げ、区間賞を獲得。青学大は5区以降も快走を続け、2年ぶり7回目の総合優勝(往路新記録、総合新記録)を果たした。
卒業後はSGホールディングスで競技を継続している。
年 | 大会 | 種目(区間) | 順位 | 記録 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
2014年 | 千葉県中学校新人体育陸上大会 | 1500m決勝 | 総合2位 | 4分31秒71 | |
2015年 | 千葉県中学校新人体育陸上大会 | 3000m決勝 | 総合3位 | 9分13秒15 | |
2018年1月 | 第23回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会 | 5区・8.5Km | 区間3位 | 25分02秒 | 千葉県チーム総合3位 |
2018年12月 | 第69回全国高等学校駅伝競走大会 | 1区・10Km | 区間2位 | 29分20秒00[20] | 高校チーム総合7位 |
2019年1月 | 第24回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会 | 5区・8.5Km | 区間賞 | 24分29秒[21] | 千葉県チーム総合14位 |
2019年7月 | 市原市ナイター陸上競技記録会 | 1500m | 総合1位 | 3分53秒59 | 自己ベスト記録 |
2019年12月 | 第70回全国高等学校駅伝競走大会 | 1区・10Km | 区間賞 | 28分48秒[22] | 高校チーム総合16位 |
2020年1月 | 第25回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会 | 5区・8.5Km | 区間3位 | 24分13秒[23] | 千葉県チーム総合10位 |
2021年3月 | 第24回日本学生ハーフマラソン選手権大会 | 21.01975Km | 総合50位 | 1時間05分47秒 | ハーフマラソン初出走 |
2021年5月 | 第100回関東学生陸上競技対抗選手権大会 | 10000m決勝 | 総合13位 | 28分50秒56 | 自己ベスト記録 |
2021年7月 | ホクレンディスタンスチャレンジ・士別大会 | 5000mB | 総合6位 | 14分49秒74 | 自己ベスト記録 |
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