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ピアプロキャラクターズ(Piapro Characters)とは、クリプトン・フューチャー・メディアのバーチャルシンガーである「初音ミク」「鏡音リン」「鏡音レン」「巡音ルカ」「MEIKO」「KAITO」の総称[1][2]。グループ名はこの6名が多くの「創作の連鎖=ピアプロダクション(Peer Production)」を生み出してきた事に由来している[3]。
コンテンツについては「ピアプロキャラクターズの関連コンテンツ」及び各キャラクターの記事を参照。本記事では「キャラクターのバリエーション」及び「キャラクターライセンス」も解説する。
この名称は、2014年の時点でクリプトン社の関連媒体での使用が確認されていた[2]。2015年の「piapro.net」リニューアルの際に正式発表され[1]、クリプトン社のIP(ライセンス)ビジネスにおいて本格的に使用されるようになった。
ピアプロキャラクターズ6名の内、初音ミク、鏡音リン・レン、巡音ルカの4名は声優をキャラクターボイスに起用する「キャラクター・ボーカル・シリーズ」として誕生した[4]。しかし、それらより前に発売されたMEIKOとKAITOに関してはCVシリーズに含まれておらず[4]、ピアプロキャラクターズという括りが誕生する前には公式媒体でも“ふわっとした呼び方”を使うことが多かった(例:ミクさんたち)[1]。
2024年8月30日に初の6名合同の音声合成ソフト「ピアプロキャラクターズ・スーパーパック」を発売[5]。
バリエーション・派生キャラクターも存在し、それらは「クリプトン(公式)のメディア展開」から創出されたものと「CGM型投稿サイトのファンメイド作品」から創出されたものに大別することが出来る。後者のファンメイド作品を起源とするケースでもクリプトン及びデザイナーとの合意の上で商用利用が行われることもあり、クリプトンが連絡窓口役も兼任しているという[6]。
プロフィール・並び順はポータルサイト「piapro.net」の一覧ページより[3]。
本節ではクリプトン公式の商用展開から生まれた派生キャラクターを紹介する。
本節ではUGC(非公式のファンメイド作品)から誕生した「商業利用が行われているクリプトン公認の派生キャラクター」を挙げる。
クリプトンは自社の所有するキャラクター(IP)について不特定多数のクリエイターのために汎用の利用許諾契約やガイドラインを用意し、一定の範囲でユーザーによる利用を認めている。しかし、当初よりこのような体制がとられていたわけではなかった。
クリプトンは初音ミク発売前に「MEIKO」を使用した動画がニコニコ動画に投稿され一定の人気を集めているのを確認していたことから「初音ミク」を使用した動画がニコニコ動画に投稿されること自体は予測しており、動画の背景に使えるようにと発売に合わせて初音ミクの公式イラスト3枚をホームページで公開しユーザーが自由に使えるようにしていた[6]。しかし予想外の大ヒットとなってキャラクターとしての人気が生じたことで音楽作品だけでなくキャラクターのイラストやアニメーション、3Dモデルといった作品もファンの手で作成されるようになり、CVシリーズのキャラクターはいわゆる二次創作の素材として広く活用されるものとなった。クリプトンは音を専門に扱ってきた会社であり、音楽以外の作品が作成されるのは全く予想していなかったとしている[6]。
元々製品パッケージ使用許諾契約書では公序良俗に反する歌詞を含む場合[注 2]などの例外を除き商用・非商用問わず製品の合成音声を利用・公開することは許諾されており、またキャラクターの名称の利用についても商用利用を行う場合には許諾が必要と定めていた。しかしキャラクター画像の使用については定められておらず初音ミク発売から3ヶ月ほどは二次創作作品をネットに公開するといった行為に対しては黙認状態となっていた[43]。
そうした状況を解消するため、クリプトンは2007年12月、キャラクター画像の利用に対するガイドラインを公開し、これによってキャラクター画像をモチーフにした二次創作画像についても非営利目的で公序良俗に反しなければ利用を制限していないことが明示された[43][注 3]。
クリプトンは上記ガイドライン公開と同時にCGM型投稿サイト「ピアプロ」を開設し、権利者であるクリプトン自らがユーザーの手による二次創作を積極的に支援するという体制の整備を進めた。このサイトは企業とユーザー投稿作品のコラボ支援(公募)などにも活用され、セガのゲーム「初音ミク -Project DIVA-」のモジュールや「雪ミク(2012年以降)」などにユーザーの投稿作品を採用するという様式が確立されている[45]。
2009年6月4日にはクリエイターと正規の利用許諾契約を行うための「ピアプロ・キャラクター・ライセンス(PCL)」を制定しキャラクター利用のガイドラインを改定、キャラクターを用いた創作物の非営利目的での利用について許諾することが明示される形となった[46]。またPCLやガイドラインではキャラクターの対価を徴収するような形での利用は認められていないが、個人や同人サークルによる非営利、有償の二次創作作品の頒布の実情やニーズに対応するため非営利、有償の利用について複雑な手続きや内部審査無しで利用申請を行える「ピアプロリンク」という仕組みも提供されている[46]。
その後、日本だけでなく国外でも人気が高まっていったが、PCLは日本の国内法に準拠し日本語で記述されたものであるため、2012年12月、公式のキャラクター画像について国際的に実績のあるクリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCL)のCC BY-NC 3.0(表示 - 非営利 3.0)でのライセンスが行われ、PCLだけでなくCCLでの利用も可能になっている[47]。
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