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日本のサッカー選手 ウィキペディアから
井上 詩音(いのうえ しおん、2000年4月25日 - )は、愛知県名古屋市守山区出身のプロサッカー選手。Jリーグ・名古屋グランパス所属。ポジションはディフェンダー(DF)。
3人兄弟の長男として生まれる[1]。11歳の時に地元の守山FCでサッカーを始め、中学は地元の守山北中学校に通いながらNagoya.S.Sに所属した[1][2]。当時から守備的なポジションでの起用が多かったが、中学時代はヘディングの強さと足の速さを活かしてフォワードでも起用されていた[3]。
中学卒業後は東海学園高等学校に進学し、名古屋グランパスU-18に所属[2]。U-18の同学年には菅原由勢・藤井陽也・成瀬竣平らがおり、中でも藤井とはJR中央本線で通っていた共通点から特に仲が良く、常に刺激を与えられる関係でもあった[4]。
トップチームへの昇格はかなわず、高校卒業後は専修大学法学部政治学科に進学しサッカー部に所属[2]。四年次は主将を務めた[5]。同大サッカー部で遠藤光、菊地健太らとプレー[6]。
2022年10月、ヴァンフォーレ甲府への加入内定が発表された[7]。
2023年2月25日、J2リーグ第2節の徳島ヴォルティス戦でスタメン出場しプロデビュー。3月19日、第5節のファジアーノ岡山FC戦で品田愛斗のコーナキックからプロ初ゴールを決めた[8]。4月22日の町田ゼルビア戦の試合出場で、プロA契約締結条件である公式戦900分(J2)以上の出場を果たし、プロA契約に変更[9]。
1年目ながらリーグ戦30試合に出場し、チームの守備に安定感をもたらす即戦力の活躍をみせた[10][11][12]。J2所属でありながら前年の天皇杯優勝枠で出場したAFCチャンピオンズリーグ2023/24では、井上が出場した試合は無敗であり[13]、大量失点を喫したホームのメルボルン・シティFC戦では自身のゴールを含めて3得点全てに絡んで引き分けに繋げるなど[14]、守備の要として1次リーグ突破の原動力となった[15]。
大学・ヴァンフォーレ甲府での成長が評価され、アカデミーを過ごした名古屋グランパスからオファーを受ける[4]。このオファーについて井上は「名古屋からオファーがあったらいいよね」と話していた中でのオファーであり、驚きが強く整理ができずにかなり迷ったとしながらも、新たな目標を定めて挑戦する思いで移籍を決断した[16][17][18]。2024年1月6日、名古屋グランパスが完全移籍での獲得を発表した[17][18]。
この年のグランパスはDFの主力が多く移籍しており、即戦力として井上のほかにハ・チャンレや三國ケネディエブスが加入していた[19][20][12]。再編する守備の軸としてはハ・チャンレや河面旺成が期待されていたがシーズン開始直前に2人が揃って負傷し[21][22][23][24]、開幕戦には野上結貴とともに井上・三國といった若い布陣で挑まざるを得なくなり、若い2人の経験不足が露呈して0-3の完敗を喫する要因となってしまう[16][25][26]。第2節にも途中出場したが、軸として期待された2人が復帰するとベンチ入りすら難しい状況となっている[12]。
高い身体能力を武器とするセンターバックで、ヘディングには絶対の自信を持つ[3][12]。足の速さを活かしたカバーリングも武器としており、3バックの全てのポジションをこなせる器用さを持ち、サイドバックでの起用にも自信を持つ[3][4][12]。
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