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クイーンのスタジオ盤 ウィキペディアから
『世界に捧ぐ』 (英語: News Of The World) は、イギリスのロックバンド、クイーンの6枚目のアルバムである。
『世界に捧ぐ』 | ||||
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クイーン の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1977年7月 - 9月 | |||
ジャンル |
ハードロック スタジアム・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル |
EMI エレクトラ・レコード キャピトル・レコード(再発売) ハリウッド・レコード(再々発) ワーナー・パイオニア/エレクトラ 東芝EMI→ユニバーサルミュージック(再発売) | |||
プロデュース | クイーン、マイク・ストーン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
クイーン アルバム 年表 | ||||
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『世界に捧ぐ』収録のシングル | ||||
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パンク・ロック全盛期に制作された、シンプル・イズ・ザ・ベスト的な作品。スポーツ中継などによく使われる曲が2曲収録されている。 本国イギリスよりアメリカの方で多く売れたアルバム。
前作アルバム『華麗なるレース』で一度ピークとなり、一部で前作以前からの作風やサウンドを継承した。作品の枠を広げながらサウンドの一部解体、ソロワークに近い録音方法を用いた結果、閉鎖性が減り周辺の音楽とも関連が出てきた。なお、前作の制作期間は5ヶ月だったが、本作はサーム・ウェスト・スタジオとウェセックス・スタジオにて2ヶ月という短期間で制作された[3]。なお、ウェセックス・スタジオでレコーディングが行なわれていた当時、セックス・ピストルズがアルバム『勝手にしやがれ!!』の制作を行なっており、両者の間で蟠りがあったことが後に語られている[4]。
ファースト・アルバムから明示されてきたNo Synths'クレジットが、このアルバムより抜けているが、おそらく「ゲット・ダウン・メイク・ラヴ」でのハーモナイザーの使用によるものと思われる。
ジャケットは、アメリカのSF画家フランク・ケリー・フリースによるイラストで、アスタウンディング誌1953年10月号に掲載された「The Gulf Between」と題されたトム・ゴドウィンの小説のために描かれたもの[5]が元になっている。SF好きとしても知られるロジャー・テイラーがこの絵を気に入り、ジャケットに使うことを提案。そこでジャケット用に描き直すことを要請し、オリジナルではロボットの手のひらに殺された人間がひとりいる構図が、意識を失っているブライアン・メイと流血しているフレディ・マーキュリーがロボットにすくい上げられ、そこから落下するジョン・ディーコンとテイラーの4人に描き換えられている[6]。
インナー・カバーは、講堂の屋根を突き破ったロボットの手が逃げ惑う人々を捕まえようとしている様子が描かれている[7]。
2017年11月17日に発売40周年を記念した『世界に捧ぐ (40周年記念スーパー・デラックス・エディション)』が3CD+DVD+LPの仕様で発売された[8]。
DISC 1(日本盤のみSHM-CD仕様)はボブ・ラドウィックが手がけた2011年リマスター音源、DISC 2「ロウ・セッションズ」には倉庫から発見されたマルチ・トラック・テープを元に制作された別バージョンやラフ・ミックス、デモ音源など未発表音源、DISC 3「ボーナス・トラックス」にはライヴ音源やラジオ出演時の音源のほか、バッキング・トラックなどが収録された[8]。
また、DVDには1977年12月にテキサス州ヒューストンで開催された「ニュース・オブ・ザ・ワールド・ツアー」のバックステージ映像を中心に制作された約1時間のドキュメンタリー『クイーン: ジ・アメリカン・ドリーム』、LPには、マスタリングされる前のアナログ・マスター・ミックス・テープから直接カッティングが施された音源が収録された[8]。
特記を除き、リード・ボーカルはフレディ・マーキュリーが担当。
# | タイトル | 作詞・作曲 | リード・ボーカル | 時間 |
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1. | 「ウィ・ウィル・ロック・ユー」(We Will Rock You) | メイ | ||
2. | 「伝説のチャンピオン」(We Are The Champion) | マーキュリー | ||
3. | 「シアー・ハート・アタック」(Sheer Heart Attack) | テイラー | マーキュリー テイラー | |
4. | 「オール・デッド」(All Dead, All Dead) | メイ | メイ | |
5. | 「永遠の翼」(Spread Your Wings) | ディーコン | ||
6. | 「秘めたる炎」(Fight From The Inside) | テイラー | テイラー |
# | タイトル | 作詞・作曲 | リード・ボーカル | 時間 |
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1. | 「ゲット・ダウン・メイク・ラヴ」(Get Down, Make Love) | マーキュリー | ||
2. | 「うつろな人生」(Sleeping On The Sidewalk) | メイ | メイ | |
3. | 「恋のゆくえ」(Who Needs you) | ディーコン | ||
4. | 「イッツ・レイト」(It's Late) | メイ | ||
5. | 「マイ・メランコリー・ブルース」(My Melancholy Blues) | マーキュリー | ||
合計時間: |
テイラー作の楽曲。アメリカを意識したサウンドともいわれている。この楽曲ではボーカルとドラムスのほか、リズムギター、ベース、コーラスも含めテイラーがほとんど1人で演奏している。ギタリストのスラッシュは、この曲のギターリフをお気に入りの一つとして挙げている[9]。
マーキュリー作の楽曲。リリース後のライブで演奏された後、1982年の「ホット・スペース」ツアーまでメドレーの定番曲とされていた。
ディーコン作の楽曲。この曲においてディーコンは、メイと共にスパニッシュ・ギターを演奏している。
マーキュリー作の楽曲。タイトルにブルースと入っているが、楽曲はジャズ調のアレンジとなっている。ライブでディーコンはフレットレス・ベースを演奏しているが、レコーディングでは通常のベースを演奏している。なお、この曲にはコーラスやギターが入っていない。
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