Loading AI tools
ウィキペディアから
三菱・シャリオ(初代) D0型 | |
---|---|
概要 | |
別名 |
三菱・ニンバス(オーストラリア) 三菱・スペースバン(フィンランド) |
製造国 |
日本(岡崎市、名古屋工場) ニュージーランド(ポリルア) |
販売期間 | 1983年2月 - 1991年 |
ボディ | |
乗車定員 | 7名 |
ボディタイプ | 5ドアミニバン |
駆動方式 | 前輪駆動/四輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
1,597 cc G32B 直列4気筒 (D02W) 1,755 cc G37B 直列4気筒 (D05W) 1,795 cc G62B 直列4気筒 (D03W) 1,997 cc G63B 直列4気筒 (D04W/D08W) 1,795 cc D65T 直列4気筒 ターボディーゼル (D09W) |
変速機 |
ELC3速AT 5速MT 4速スーパーシフト(4速 + Hi-Lo副変速機(2速) = 8速) |
サスペンション | |
前 | マクファーソンストラット |
後 | トレーリングアーム |
車両寸法 | |
ホイールベース |
FF:2,625 mm 4WD:2,630 mm |
全長 | 4,295-4,485 mm |
全幅 | 1,645 mm |
全高 |
FF:1,525 mm 4WD:1,580 mm |
車両重量 | 1,133 kg |
その他 | |
ベース車 | 三菱・トレディア |
生産台数 | 29万1851台 |
初代は1983年2月23日に発売され、CMキャラクターにはディズニーの人気キャラクターの一つであるミッキー・マウスが起用された。
シャリオの開発は1977年に開始され、1979年にはコンセプトカーとなる「SSW」(スーパースペースワゴン)が第23回東京モーターショーに参考出品された[1][2]。市販車の車体寸法はSSWより一回り大きくなっている[1]。2ボックスボディに3列シートという、当時は類を見ないタイプの乗用車であり、同時期の日産・プレーリー、ダッジ・キャラバンと並んで、ミニバンの先駆けといわれる車種である[3]。
ベースとなったのはトレディア(初代ミラージュの姉妹車)[注釈 1]で、駆動方式は発売当初はFFのみであったが、1984年(昭和59年)6月にパートタイム4WD、同年10月にディーゼルターボを追加[1]、さらに4WDはビスカスカップリング式フルタイム4WDとなった。
また、4WDが発売された1984年にファラオラリーへ参戦、ガソリン4WD無改造クラスにてクラス優勝した。
本モデルはRVブームやバブル景気と相まって、8年にわたって販売される長寿モデルとなった。
最終的なグレードとしては、2.0 L 4WDのMT、MF、ME、1.8L FFのMX、MH、Thanks(サンクス:当初は特別仕様車で登場。後にカタログモデルに格上げ)、1.8 L FFターボディーゼルのMFとなっている。なお、1983年 - 1987年には、1.8 Lガソリンターボ(G62B型)搭載のMR[注釈 2]も存在した。
また、特別仕様車に「ロスアンデス」(スポーツ用品企業)との共同開発という触れ込みで販売、MTのバリエーションで冬季用ウインタースペシャル)や「ビーチボーイ」(MTのバリエーションで夏季用を意識したモデル)もあった。
三菱・シャリオ(2代目) N30/N40型 | |
---|---|
前期型 フロント | |
前期型 リア | |
後期型 フロント | |
概要 | |
別名 | 三菱・エキスポ(北米) |
製造国 |
日本(岡崎市、名古屋工場) ニュージーランド(ポリルア) 中国(珠海市) 中国(広東省湛江市) |
販売期間 | 1991年5月 - 1997年 |
ボディ | |
乗車定員 | 7名 |
ボディタイプ | 5ドアミニバン |
駆動方式 | 前輪駆動/四輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
1,800 cc 4G93 直列4気筒 (中国) 1,997 cc 4G63 直列4気筒 2,351 cc 4G64 直列4気筒 |
変速機 |
5速MT 4速AT |
サスペンション | |
前 | マクファーソンストラット |
後 | セミトレーリングアーム |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,720 mm |
全長 |
4,515 mm(1992-94) 4,555 mm(1995-97) |
全幅 | 1,695 mm |
全高 |
1,580 mm(1992-94) 1,670 mm(1995-97) |
その他 | |
生産台数 | 29万9313台 |
2代目は1991年5月23日に発売された。 駆動方式はFF・ビスカスカップリング式フルタイム4WDとなっている。先行して発売されていた初代RVRはシャーシや主要コンポーネンツを共有する姉妹車である。トランスミッションは5速MTとフロア4速AT(2.4 Lガソリンはフロア4速ATのみ)が用意され、副変速機は廃止された。1994年9月には大幅なマイナーチェンジが施されフォグランプがフロントバンパーに内蔵されるなど外装に変更を施した後期モデルに移行している。
さらには1995年5月、4G63インタークーラーターボ(5速MT・230PS/4速AT・220PS)+4WDを搭載したリゾートランナーGTが追加された。本車は当時「世界最速の7人乗り」や「シャリオエボリューション」とも言われるほどであり、また1987年まで初代シャリオに存在していた1.8MRターボ以来のミニバンのターボ車でもあった。
2代目は多彩なシートアレンジとルーフバリエーションが特徴であり、シートはアレンジ次第で12通りの組み合わせが楽しめ、ルーフは通常のものに加え「クリスタルライトルーフ仕様」(ハイルーフな上、前席頭上にチルトアップガラスルーフ、2列目頭上にスライドガラスルーフ、3列目頭上にはめ込みガラス)や、「リゾートランナーシリーズ」(ハイルーフ+前席頭上にチルトアップガラスルーフ)、特装車として車椅子仕様車 [シャリオ(車椅子仕様) E-N33W(改)](1994年にグッドデザイン賞を受賞)が存在していた。
また、特別仕様車として「ロスアンデス」(冬季特別仕様)や「ロード」(初代RVRスポーツギア用のオーバーフェンダー、背面タイヤ、リアバンパーを追加した3ナンバー仕様)、さらにモデル末期には「タウンクルーザー」(MXをベースにエアロパーツを装備)なども存在していた。
三菱・シャリオグランディス (3代目) N80/N90型 | |
---|---|
前期型 フロント | |
前期型 リア | |
概要 | |
別名 |
三菱・ニンバス(豪州) 三菱・スペースワゴン(欧州・中国) |
製造国 |
日本(岡崎市、名古屋工場) 中国(福州市) |
販売期間 |
1997年10月 - 2003年5月 2004年 – 2006年(中国) ※いずれも生産終了年月日 |
ボディ | |
乗車定員 | 6/7名 |
ボディタイプ | 5ドアミニバン |
駆動方式 | 前輪駆動/四輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
2.0 L 4G63 直列4気筒 2.4 L 4G64 直列4気筒 2.4 L 4G69 直列4気筒(中国) 3.0 L 6G72 V型6気筒 |
変速機 | 4速AT |
サスペンション | |
前 | マクファーソンストラット |
後 | セミトレーリングアーム |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,780 mm |
全長 | 4,650 mm |
全幅 |
1,775 mm(1998-2000) 1,780 mm(2001-03) |
全高 | 1,650 mm |
車両重量 | 1,570-1,720 kg |
その他 | |
生産台数 | 23万9186台 |
系譜 | |
後継 | 三菱・グランディス |
3代目は1997年10月17日に発売。本モデルから、シャリオの名にグランディスのサブネームが追加された。 競合車を意識したため先代よりもボディは拡大され、全車3ナンバーボディとなった。
先代で特徴的だったシートアレンジの多様さは引き継がれており、6人乗りでは3列目を取り外し可能とするなど、使い勝手が考慮されたものとなっている。また当時クラス初のインパネシフトを採用。グレードは最上級から「ROYAL」、「SUPEREXCEED」、「EXCEED」、「TOURING」、「MX-SELECT」、「MX」、最廉価「MX-B」(受注生産)の7グレード構成。「ROYAL」のみ本革シートを装備。シートは6人乗り(セカンドシートがキャプテンシート)、7人乗り(セカンドシートがベンチシート)を選択できた(ツーリングは7人乗りのみ)。ミッションは4速ATのみ。駆動方式は「FF」、「フルタイム4WD」の2系統となっている。また、8ナンバー登録の「NEST basic」は助手席回転シートが設けてある。ベースは「MXセレクト」。
デビュー当初は全車に2.4L DOHC16バルブ・GDIガソリンエンジンを搭載、追ってディアマンテと同じ3.0L V6 DOHC24バルブ・GDIガソリンエンジンを搭載し「ロイヤル」シリーズも追加されるが、後に3.0Lは廃止される。
GDIエンジンには電子制御スロットル(DBW)が採用されているが、アクセルポジションセンサーが一般的なアクセルペダルに隣接する形ではなく、エンジンルーム内に設置されている為、アクセルペダルとアクセルポジションセンサーの間にワイヤーが介在する変則的な機構となっている(後年RB1/2型オデッセイアブソルートも同様のDBWとなっている)。
1998年3月にはおよそ1万1,000台の売り上げを記録し、大ヒットとなった。
2003年5月にグランディスが発売されたため、生産中止。これにより20年間続いた「シャリオ」の名前が消滅した。
年 | 製造 | 販売 | |
---|---|---|---|
Domestic | Export | ||
1995 | 41,943 | figures unavailable | |
1996 | 33,648 | ||
1997 | 59,448 | ||
1998 | 88,251 | ||
1999 | 63,010 | ||
2000 | 26,734 | 22,821 | 10,092 |
2001 | 15,907 | 10,472 | 7,018 |
2002 | 10,595 | 3,724 | 7,310 |
2003 | 4,043 | 49 | 4,536 |
2004 | 138 | - | 208 |
(Sources: Fact & Figures 2000, Fact & Figures 2005, Mitsubishi Motors website)
北米市場へは初代および2代目が輸出されエキスポとして販売されたほか、その他の地域では販売先によりスペースワゴン・Nimbus等を名乗っていた。
初代モデルはクライスラーにもOEM供給され、ダッジ/プリムス・コルトビスタ、イーグル・ビスタワゴンとして販売された。なお2代目コルトビスタは2代目シャリオではなく初代RVR、イーグル・ビスタはランサーフィオーレ/ミラージュの2代目に相当する。
また、2代目は韓国の現代自動車からライセンス生産車「サンタモ」が発売(生産はグループ企業の現代精工(現:ヒュンダイモービス))されており、初代RVRやシャリオ・ロード(特別仕様車)と同様の背面タイヤを装備していた「サンタモプラス」もあった。起亜自動車の「カースター/ジョイス」のベース車両にもなっている(当初はサンタモのビッグマイナーチェンジ版として開発されていたが、現代自動車が起亜自動車を買収した関係で起亜ブランドで販売された)。
3代目は台湾の中華汽車が『サブリン(SAVRIN)』(マイナーチェンジ後はスポーツグレードのみ「サブリンインスパイア」に変更)、中国の東南汽車が『菱紳:ソベラン(SOVERAN)』の名で現地生産・販売していた。サブリンの中後期モデル(2004年~2014年)は元の車両が分からないほど大幅にデザインが変更されていた。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.