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三浦 展(みうら あつし、1958年9月25日 - )は、日本の社会デザイン研究者[1]、マーケティング・アナリスト、消費社会研究家、評論家。マーケティングリサーチやマーケティングプランニング、コンサルティング等の受託業務等を行う株式会社カルチャースタディーズ研究所代表取締役[2]。
新潟県糸魚川市生まれ。三和村(現上越市)出身。新潟大学教育学部附属高田小学校、同中学校、新潟県立高田高等学校を経て[3]、1982年に一橋大学社会学部を卒業[注釈 1]。佐藤毅ゼミ出身で、サブゼミとして岩崎允胤ゼミにも参加した[4]。
卒業後はパルコに入社。同社のマーケティング雑誌アクロス編集室で勤務し、入社4年目の1986年に「アクロス」編集長に就任[5]。
1990年にパルコを退社し、三菱総合研究所主任研究員に就任。環境デザイン部主任研究員、社会デザイン室長代理・主任研究員などとして、マーケティングや労働行政等の調査・研究にあたる[6]。
1999年には三菱総合研究所を退社し、独立。マーケティング会社、株式会社カルチャースタディーズ研究所を設立し、同社の代表取締役に就任。
現在は、マーケティング調査、商品企画などを行うほか、家族、都市問題を独自の視点で捉え、『下流社会』(光文社新書)(80万部のベストセラー)や『ファスト風土化する日本』、『下流大学が日本を滅ぼす!』などの本を出版している。
この他に以下のような役職を務める。
三浦がつくりだした造語に以下のものがある。
評論家の山形浩生(野村総合研究所研究員)や評論家の後藤和智(東北大学修士(工学))などからは恣意的なデータ解釈があると批判されている。
なお後藤や山形が指摘する、三浦のデータの取り扱いが必ずしも正確なものでない点については、三浦自身が自著の中で認めているところであり、三浦は自身の説を仮説と位置づけている[21]。これらの点について社会学者の小原一馬(宇都宮大学准教授、京都大学博士)は三浦の著作『下流社会』について「ごく少数の限定されたデータから大胆な結論を導いているところは、これまでの本も一緒なので、データの扱いのいい加減なところを問題にしたいわけではない。それならそれで、ここに書かれたことは単なる一つの仮説と位置づけ、その検証はきちんとお金をかけて調査しなおせばいい」と述べている。ただし、三浦について「鋭い視点で大変興味深い本を書き続けている」としながら、『下流社会』については「読むに値する本とはちょっと言いづらいかもしれない」と評している[22]。
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