『一色京太郎事件ノート』(いっしききょうたろうじけんノート)は、1995年から1998年までTBS系「月曜ドラマスペシャル」で放送されたテレビドラマシリーズ。全7回。主演は里見浩太朗。
概要 一色京太郎事件ノート, ジャンル ...
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京都・祇園の花見小路通で小料理屋「花膳」を営む一色は、神戸地検の元検事である。行政官職を離れてもその力量は衰えておらず、元同僚の下鴨署警部・村越の力となり、京都の地で起きる様々な事件を解決に導いていく。
ドラマには多くの京都の神社仏閣のほか、有名な旅館・酒屋・工芸品店などが「ロケーション協力」として加わっており、劇中にもそのままの店舗名で登場することも多い(ただし、ドラマそのものはフィクションであるため、最後に「登場する人物、団体、名称等は架空のもので実在のものとは関係ありません」と表示される)。
小料理屋「花膳」
- 一色京太郎
- 演 - 里見浩太朗
- 神戸地検の検事だったが、談合汚職事件の捜査の難航と父が脳溢血で急死したことがきっかけで退職した。現在は料理の腕を活かし、小料理屋「花膳」を営んでいる。店は祇園でも評判が高い。芸子や舞妓の常連客も多く、彼女らからの信頼も厚く頼りにされている。村越の事件解決の協力要請にも快く応じる。妻には先立たれており、命日には化野念仏寺に供養にいっている。愛称は「京さん」「大将」。
- 村越由加利
- 演 - 古柴香織
- 下鴨警察署刑事・村越誠治の一人娘。2浪したことがきっかけで大学受験を諦め、将来は料理人になるのが自分の夢と考えて、「花膳」で働いている。顔と強情さは母親似で、父を助けるために潜入捜査を独断でして犯人に襲われたこともある。村越の部下である木口に好かれているが、本人はあまりその気がなく、好みのタイプは一色のような男性。
- 倉田善吉
- 演 - 頭師孝雄
- 板前。愛称は「善さん」。錦市場などに一色とともに出向き、食材の仕入れも行う。一色が捜査協力などで不在の際は店を仕切っている。
- 吉村卓也
- 演 - 平田桃介(第1作)、橋口和生(第2作)
- 板前。
- 中嶋良(長谷川次郎)
- 演 - 山田良隆(第1作 - 第3作・第5作 - 第7作)
- 板前。第1作は「長谷川次郎」、第2作からは「中嶋良」の名前で登場。
- 梅丘元太郎
- 演 - 安藤彰則(第3作 - 第7作)
- 板前。
京都府下鴨警察署
- 木口修
- 演 - 水谷あつし[1][2](第1作 - 第5作・第7作)
- 捜査課の刑事。村越の部下。大卒。仕事は出来る男で、村越もあまり表には出さないが、一目置いている模様。由加利に気があり、何度かデートに誘っている。細身で長身のため、村越からは「細いの」「ヤセ」と呼ばれる。
- 加藤
- 演 - 波多野博(第1作)
- 捜査課の刑事。
- 伊能
- 演 - 白井滋郎(第3作 - 第7作)
- 捜査課の刑事。
- 戸川正人
- 演 - 三谷昌登[3](第6作・第7作)
- 捜査課の刑事。村越の部下。がっちりした体格のため、村越からは「マル」と呼ばれる。
- 村越誠治
- 演 - 愛川欽也
- 捜査課の刑事で階級は警部。愛称は「村さん」。最終学歴は高卒。一色とは神戸の所轄署に在籍した頃からの仲。事件が行き詰まると、一色を頼って訪ねてくる。「花膳」で働く由加利は彼の一人娘で、部下の木口が時折由加利に言い寄る素振りを見せるのが気に入らない。彼も妻には先立たれている。猫舌で短気な一面がある。
その他
- 小つる
- 演 - 彩木優花(第1作 - 第3作)
- 舞妓。
- 桜子
- 演 - 稲村友紀(第1作・第2作)
- 舞妓。
- 高見直也
- 演 - 佐野圭亮(第4作 - 第7作)
- 東京地方検察庁検事。一色の後輩にあたる。
- 演じた佐野圭亮は里見浩太朗の実子である。その為、親子で先輩・後輩の関係を演じたことになる。
- 原案 - 葉村彰子
- 脚本 - 葉村彰子、田口耕三
- 音楽 - 佐藤允彦(第1 - 4作・第5 - 7作はテーマ曲のみ)、福井弘武(第5 - 7作)
- 監督 - 矢田清巳
- 撮影 - 小林義和(第1作)、都築雅人(第2 - 7作)
- VE - 平野仁(第3 - 5作)、村上裕一(第6作)、作村龍二(第6作・第7作)
- 照明 - 武邦男(第1作)、大谷康郎(第2作・第5作)、沢田敏夫(第3作)、赤松均(第4作)、畑下隆憲(第6作・第7作)
- 録音 - 面屋竜憲(第1作・第2作)、中川清(第3 - 5作)、木村均(第6作・第7作)
- 美術 - 辻野大(第1作・第3 - 5作・第7作)、高見哲也(第2作)、秋好泰海(第6作)
- 整音 - 神戸孝憲(第1 - 7作)
- 編集 - 河合和子(第1作・第2作・第5作)、野口高志(第3作・第4作)、鍛冶川一夫(第5 - 7作)、藤原公司(第6作)
- MA - 山川暢之(第3 - 5作)
- Avid - 岩下純也(第5作)
- 助監督 - 梅原重行(第2 - 7作)
- 記録 - 中田英子(第1作・第6作)、小川河津子(第2作・第3作)、森井千尋(第4作)、内藤幸子(第5作)、西村直美(第7作)
- 計測 - 作村龍二(第1作)、山本辰也(第2作)、雨宮良朋(第3作)、大西孝典(第4作)、長谷川光徳(第5作)
- 装置 - 柴田優(第1作・第5作)、山本忠夫(第2作・第6作)、岡田実(第3作)、梶谷信男(第4作)、野尻裕(第7作)
- 装飾 - 渡辺源三(第1作・第2作・第6作)、平田俊明(第3作・第5作)、長谷川優市呂(第7作)
- 持道具 - 京阪商会(第1 - 7作)
- 小道具 - 高津商会(第1 - 7作)
- メーク・結髪 - 東和美粧(第1 - 7作)
- 衣装 - 東京衣裳(第1 - 3作・第5 - 7作)、植田光三(第1作)、大本猛(第2作・第3作・第6作・第7作)、森勲(第5作)
- スタイリスト - 笠本ゑり子(第1作・第3作・第6作・第7作)、木村佳恵(第2作)、斎藤真喜子(第3作)、小林朗子(第6作)、福永佐智子(第7作)
- 擬斗 - 清家三彦(第1作・第2作)、菅原俊夫(第1作・第7作)、上野隆三(第3作)
- バイク・スタント - 建部英以(第7作)
- 制作協力 - 東映太秦映像(第1 - 3作)
- ロケーション協力
- 第1作 - 比良ゴルフ倶楽部、乃り泉、ホテル嵐亭
- 第3作 - 京貴船 右源太・左源太、京都全日空ホテル、京都錦町商店街振興組合、かね松、京福電鉄、ホテル嵐亭、楽只苑、京聯自動車
- 第4作 - 京料理・こい茶屋、やげんぼり、京都タワー、奥丹、平安法衣店、京料理・いそべ、千本釈迦堂
- 第5作 - 江戸川グループ、やげんぼり、菊香荘、中村楼、分銅屋足袋、京聯自動車
- 第6作 - やげんぼり、宮脇賣扇庵、京都錦市場、佐々木酒造、源久秀
- 第7作 - やげんぼり、近江屋旅館、ホテル嵐亭、菊香荘、京聯自動車、勢山社、高台寺
- 番組宣伝 - 河野裕三(TBS / 第1作・第3作)
- スチール - 北脇克己(第1作)、荒川大介(第2作)、高瀬和三郎(第3作)
- 演技事務 - 山下義明(第1作・第2作・第7作)
- 劇用車 - 小野順一(第1 - 3作・第7作)
- 邦楽監修(第7作は和楽) - 中本哲(第3作・第7作)
- 舞踊振付 - 藤間勘静(第3作)
- 進行 - 松田渡(第1作・第2作)、土生川明弘(第3作)
- 制作デスク - 岡崎道徳(第3作・第7作)
- 文芸 - 皿田明(第3作・第7作)
- 現像テレシネ - IMAGICA(第1 - 3作)
- プロデューサー - 逸見稔(第1作・第2作)、樋口祐三(第3 - 5作・第7作)、中村知規(第3 - 5作・第7作)、山田勝(第3 - 5作・第7作)
- 製作 - オフィス・ヘンミ、TBS
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話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 視聴率 |
1 | 1995年02月13日 | 祇園花見小路殺人事件 | 葉村彰子 | 19.8% |
2 | 1996年06月03日 | 京都栂ノ尾殺人事件 | 20.8% |
3 | 11月11日 | 京都鞍馬貴船川殺人事件 | 田口耕三 | 18.6% |
4 | 1997年02月03日 | 京都西陣に消えた女 | 18.5% |
5 | 6月23日 | 京都花街連続殺人事件 | |
6 | 12月22日 | 京都火祭り鬼面殺人事件 | 15.0% |
7 | 1998年07月06日 | 京都花づくし殺人事件 | |
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- 第5作は、当初1997年6月2日に放送される予定だったが、神戸連続児童殺傷事件の影響により6月23日に延期となった。