Loading AI tools
ウィキペディアから
『ロボット三等兵』(ロボットさんとうへい)は、前谷惟光による日本の漫画作品。第二次世界大戦中の日本陸軍を舞台に、架空の軍人として入隊したロボットが巻き起こす騒動を描いたコメディ漫画である。
主人公であるロボットは、ほぼ同時期に描かれた鉄腕アトムの主人公アトムなどとは異なり[1]、まるでブリキ人形のようなオンボロロボットである。人間より格下の「三等兵」という階級を与えられたロボットは、愚痴をこぼしながらも任務を果たそうと奮闘するが、しばしばそのドジさが災いして失敗し、上官にどやされてしまう。
尚、トッピ博士がロボットを制作した目的、軍隊への入隊、三等兵になった経緯は、最初の寿書房版、少年クラブ版、ろまん書房版とそれぞれ違った形で描かれている。
その作風はチャップリン映画を思わせるドタバタ喜劇であるが、作者の体験した戦場という極限状況をドライに描き、その笑いの中には戦争・軍隊生活の不条理さへの批判が内包されている[1]。ただし『少年クラブ』版ではその批判性は薄められている[2]。また特に後半からは、北支戦線、ノモンハン、真珠湾、シンガポール、ミッドウェー、ガダルカナル、果ては独ソ戦など、第二次大戦における実際の戦場をロボットは転戦し、その中では馬占山、東条英機、アドルフ・ヒトラーなど実在の人物がカリカチュア化されて登場する。例えばインパール編では、無駄口司令官による無謀な作戦で前線のロボットたちが飢えに苦しむ一方、後方の将軍たちが遊びほうけるさまをギャグとして描いている。
貸本単行本として寿書房から1955年(昭和30年)から1957年(昭和32年)にかけて全11巻が出版され、その後『少年クラブ』(講談社)にて1958年(昭和33年)6月号から1962年(昭和37年)12月号(この号で休刊)まで連載された。その後、1965年(昭和40年)にろまん書房から、1968年(昭和43年)にはそれを基にした虫コミックス全5巻が発売された。
1995年(平成7年)にはアース出版局から貸本版が全3巻、2007年(平成19年)にはマンガショップから同じく貸本版が全3巻でそれぞれ再編集されて復刻されている。
この節の加筆が望まれています。 |
前谷作品では、同じキャラクターが役割を変えて様々な作品に出演しており、ロボット、トッピ博士、ごくらくコンビなどは同作者の他の作品でも活躍している。
基本的に、貸本版でのキャラクター設定に基づき説明する。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.