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リック・ハリス(Richard "Rick" Harris、1955年1月30日[1] - )は、アメリカ合衆国の元プロレスラー。ノースカロライナ州ファイエットビル出身[2]。
ブラック・バート(Black Bart)のリングネームで知られ、テキサスやフロリダなどのアメリカ南部を主戦場に、ヒールのポジションで活動した[1]。
デビュー後は地元のノースカロライナを本拠地とするジム・クロケット・ジュニア主宰のミッドアトランティック・チャンピオンシップ・レスリングにおいて、リック・ハリス(Rick Harris)の名義で活動。前座試合でエイブ・ジェイコブズやジョニー・ウィーバーなどベテランの試合巧者と対戦してキャリアを積み[3]、1981年6月13日にはスウィート・エボニー・ダイヤモンドが保持していたNWAミッドアトランティックTV王座に挑戦した[4]。
その後はジム・バーネット主宰のジョージア・チャンピオンシップ・レスリングに参戦。1982年2月28日にアトランタで行われたワンナイト・タッグ・トーナメントにはモンゴリアン・ストンパーと組んで出場したが、アメリカ遠征中だったジャンボ鶴田&天龍源一郎に1回戦で敗退した[5]。翌1983年6月27日、ロン・フラー主宰のサウスイースタン・チャンピオンシップ・レスリングにて、リッキー・ギブソンからNWAアラバマ・ヘビー級王座を奪取[6]。同年8月には全日本プロレスに初来日している[7]。
1984年、フロリダにてダスティ・ローデスのアイデアにより、西部開拓時代に実在したアウトローと同名のブラック・バート(Black Bart)にリングネームを変更。ロン・バスのパートナーとなってカウボーイ系タッグチームのロング・ライダーズ(The Long Riders)を結成し、バリー・ウインダム&マイク・ロトンドを相手にUSタッグ王座を巡る抗争を展開した[8]、シングルでは同年1月にブラックジャック・マリガンからブラスナックル王座を奪取[9]。5月17日にはケリー・フォン・エリックが保持していたNWA世界ヘビー級王座に挑戦した[10]。
1984年8月からはバスとのロング・ライダーズとして、マネージャーのJ・J・ディロンと共に古巣のミッドアトランティック地区に参戦。NWAミッドアトランティック・タッグ王座の最後のチャンピオン・チームとなり[11]、シングルでもマニー・フェルナンデスらとタイトルを争ったが、1985年下期にバスと仲間割れ。11月28日開催の『スターケード』ではフェイスターンしたバスとのブルロープ・デスマッチが行われた[12]。ロング・ライダーズ解散後はシングルプレイヤーとなり、1986年3月18日にサム・ヒューストンからNWAミッドアトランティック・ヘビー級王座を奪取、9月2日にロニー・ガービンに敗れるまで戴冠した[13]。
その後はテキサス州ダラスのWCCW(WCWA)に参戦、1986年9月15日にクリス・アダムスを破りWCWA世界ヘビー級王座を獲得[14]。ケビン・フォン・エリックやスコット・ケーシーと抗争を展開し、ブルーザー・ブロディとも対戦した[15]。翌1987年1月、当時ダラスとの提携ルートを持っていた新日本プロレスに来日。開幕戦ではコンガ・ザ・バーバリアンとタッグを組み、アントニオ猪木&武藤敬司と対戦した[16]。
以後、ビル・ワットのUWFなどへの転戦を経て、1989年は古巣のフロリダにてボビー・ジャガーズやトニー・アンソニーとサザン・フォース(The Southern Force)なる南部人ユニットを結成、若手時代のナスティ・ボーイズやマイク・グラハム&ダスティン・ローデスとタッグ王座を争った[17]。同年下期はテネシー州メンフィスのCWAに登場、6月26日にジェフ・ジャレット、9月11日にテキサス・ダートを破り、CWAヘビー級王座を2回獲得した[18]。
1990年代初頭はジョバーとしてWWFやWCWに出場[1]。1991年下期からはダラスの新団体GWFに定着、1992年10月にはジョニー・マンテルをパートナーに、当時エボニー・エクスペリエンスと名乗っていたハーレム・ヒートからGWFタッグ王座を奪取している[19]。1994年には、一時的に再結成されたファビュラス・フリーバーズとも対戦した[1]。GWFの活動停止後は、1996年にビッグ・トレイン・バート(Big Train Bart)のリングネームでWCWに単発出場していた[20]。
トレーナーとしても活動しており、GWF時代のジョン・レイフィールドをはじめ、ネクロ・ブッチャーなどが彼の指導を受けた[21]。
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