ムーティエ
ウィキペディアから
ウィキペディアから
ムーティエ (Moutiers) はフランスの競走馬。1966年に種牡馬として日本へ輸出され、二冠馬タニノムーティエなどを輩出した。半兄のモンタヴァルも日本に輸出されている。
フランスで競走生活を送り7戦3勝。オカール賞に勝ち、イギリスダービー、パリ大賞などにも出走したが、14着、15着といずれも大敗した。引退後は同地で種牡馬入りしたが活躍馬に恵まれず、1966年、活躍種牡馬となりながら前年に死亡した兄モンタヴァルの後継として日本に輸入された。なお、この年に生まれた牝駒Wenduyneがのちにアイリッシュ1000ギニーに優勝している。日本では初年度産駒から二冠馬タニノムーティエを送り出すと、2年目の産駒からも菊花賞馬ニホンピロムーテーが出て、2年で中央競馬クラシック三冠をすべて制した。1970年には2歳リーディングサイアーも獲得している。その後もぽつぽつと活躍馬を送り出し、母の父としてもミホシンザン、テンモンなどに影響を与えた。1976年死亡。
兄のモンタヴァルと同様に非常に気性が荒かったことで知られ、産駒にもそれが強く遺伝し[1]、かつては気性難種牡馬の代名詞的存在であった。種馬場でのムーティエの担当者は常に生傷が絶えなかったという。
ムーティエの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | シカンブル系 |
[§ 2] | ||
父 Sicambre 1948 鹿毛 フランス |
父の父 Prince Bio1941 鹿毛 フランス |
Prince Rose | Rose Prince | |
Indolence | ||||
Biologie | Bacteriophage | |||
Eponge | ||||
父の母 Sif1936 鹿毛 フランス |
Rialto | Rabelais | ||
La Grelee | ||||
Suavita | Alcantara | |||
Shocking | ||||
母 Ballynash 1946 鹿毛 イギリス |
Nasrullah 1940 鹿毛 イギリス |
Nearco | Pharos | |
Nogara | ||||
Mumtaz Begum | Blenheim II | |||
Mumtaz Mahal | ||||
母の母 Ballywellbroke1933 黒鹿毛 イギリス |
Ballyferis | Apron | ||
Gilford | ||||
The Beggar | Le Souvenir | |||
Avonbeg | ||||
母系(F-No.) | (FN:9) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Rabelais 4・5=9.38%(父内)、Alcantara=Eglantine 5・4=9.38%(父内) | [§ 4] | ||
出典 |
本馬の父・Sicamble(シカンブル)は、ムーティエ含む3頭の産駒[4]がダービー馬を送り出したように、気性面の問題はあるものの良好な戦績を収めている。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.