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日本のロカビリーバンド (1988-) ウィキペディアから
MAGICとは、日本のロカビリーバンドである。1988年から1999年にかけて活動し解散したが、2017年に再結成、活動再開している。
1988年5月に上澤津孝と炭谷貴士が出会い「MAGIC」を結成。リーゼントにshottの革ジャン、VANSONのレザーパンツ、足元をRED WINGのエンジニアブーツで固めるハードな渋カジスタイルを全国に波及させ、ネオロカビリーブームを巻き起こした[2]。渋谷のPink Dragonを拠点に5人で活動を開始。メジャー・デビュー前からストリートライブが評判を呼び、全国ライブハウスツアーも成功を収める[2]。1990年にメジャー・デビュー[2]。
1991年に炭谷貴士が脱退。炭谷に代わって高橋琢巳が加入するも翌1992年に脱退。その後、谷田部がギターからコントラバス(ベース)にコンバートし、しばらくは上澤津(ボーカル)・山口(ギター)・谷田部(コントラバス)・久米(ドラム)の4人体制で活動。魚海洋司が楽曲プロデュースを担当して1993年に発売したシングル「天使のジェラシー」はテレビ朝日系列ドラマ『ツインズ教師』の主題歌となり、オリコン初登場37位で累計30万枚を売り上げた[2]。ロカビリー人気が高い富山県を中心とした北陸地方では特に大人気で、読売新聞では「国内人気No.1」として紹介されたこともある[3]。
後に方向性の違いから、1994年に山口憲一と久米浩司が脱退。代わって1994年に小坂浩人(ギター)が、1995年に菅井敏昭(ドラム)が、それぞれ加入する。上澤津・谷田部・小坂・菅井の4人体制となった後期は、織田哲郎やNOBODYを音楽プロデューサーに迎えて活動を展開するが、この頃にはロカビリーよりもロックが中心となる。1997年に菅井が脱退し3人体制となり、また長年所属したメルダックを離れトーラスレコードに移籍。1998年にはバンダイ・ミュージックエンタテインメントに再移籍するが、2017年に再結成するまでの時点でラストシングルであった「バーニング・ブルー」発売直前に小坂が脱退した。
最終的にオリジナルメンバーであった上澤津と谷田部の2人だけとなり、1999年春に2人が所属事務所に解散の意向を表明し、解散した。
その後は各自でソロ活動を行ったり、山口、久米(RODEO)ないし上澤津、山口(wface)によるユニットでの活動が一時的に見られたが、2017年、オリジナルメンバーである上澤津、山口、谷田部、久米の4人で再結成し、活動を再開した[4]。
2019年10月1日、21年ぶりとなるシングル「ファイナルカウントダウン」を発売。併せて、結成30周年となる2020年1月にかけて、全国ライブツアーを実施した[5]。
メジャー・デビュー時点でメンバー全員(上澤津、山口、谷田部、久米、炭谷)が刺青を彫っていたなど、当初から『男臭さ』を前面に押し出していた。炭谷は脱退後、地元である富山県で衣料品・雑貨店[6]を経営。2005年にソロアルバムを発売し、音楽活動を再開。
病没した葛西紀明の妹が10代の頃MAGICの大ファンであり、闘病中のためMAGICのライブに行けなかったことをメンバーが知るや、オフに急遽集まり、葛西の妹がいた名寄までメンバー全員で出向いて本人だけのための特別ライブを1994年2月22日[注釈 1]に開いた。ただ、当時は上澤津がテレビドラマ「横浜心中」に出演するなどスケジュールがタイトであったため、時間の関係もあり僅か1曲だけの披露に留まった。なお、この時のスポーツ紙の記事の見出しでは『入れ墨バンド』と紹介されていた[7]。そのテレビドラマ「横浜心中」では、上澤津のほか、上澤津が演じた青年のバックバンド役として、当時のメンバー全員が出演した。
山口・久米は、脱退後、新たなバンド「RODEO」を結成して活動し、2000年に解散。山口は谷田部と「JOHNNY KOOL[8]」を結成し、久米は「CROSSFIRE」を結成した。
また山口は上澤津とも再会し、2001年に山口と上澤津で「wface」を結成して活動。MAGIC時代の曲もカバーする。
上澤津はのちに沖縄へ移住してドクターマーチン沖縄[9]などを経営。個人のfacebook[10]では2013年のソロ活動開始を発表、「琉球グラフィティ」などを発表している。
山口は、他に音楽ユニット「GRETSCH BROTHERS」を結成、2013年には再びLEVI DEXTERとのコラボアルバムを発表。
リリース日 | タイトル | 作詞・作曲・編曲 | ||
---|---|---|---|---|
前期 | 1st | 1990年8月21日 | STREET ANGEL | 作詞:上澤津孝 作曲:久米浩司 編曲:MAGIC |
2nd | 1991年4月21日 | ブラッディ・マリーの夜 | 作詞:上澤津孝 作曲:山口憲一 編曲:MAGIC | |
3rd | 1991年12月16日 | さらば青春の光 | 作詞:すぎやまこうたろう 作曲:山口憲一 編曲:魚海洋司・MAGIC | |
4th | 1992年8月18日 | GOLDEN SUMMER | 作詞:船橋孝樹 作曲:久米浩司・魚海洋司 編曲:魚海洋司・MAGIC | |
5th | 1992年6月25日 | 東京バーニング・タウン | 作詞:舟橋孝樹 作曲:山口憲一・久米浩司・魚海洋司 編曲:魚海洋司・MAGIC | |
6th | 1993年4月28日 | 天使のジェラシー | 作詞:舟橋孝樹 作曲:久米浩司・魚海洋司 編曲:魚海洋司・MAGIC シンセサイザーアレンジ:山中紀昌 | |
7th | 1993年10月21日 | マリアのように抱きしめてくれ | 作詞:上澤津孝 作曲:山口憲一・久米浩司 編曲:MAGIC | |
後期 | 8th | 1995年4月21日 | あの夏が聴こえてくる | 作詞:小田佳奈子 作曲・編曲:織田哲郎 |
9th | 1995年7月21日 | SUMMER ROSE | 作詞:松井五郎 作曲・編曲:魚海洋司 | |
10th | 1995年10月21日 | パステルカラーに染めてくれ | 作詞:上澤津孝・松井五郎 作曲・編曲:織田哲郎 | |
11th | 1996年8月21日 | STAND UP, BOY | 作詞:竜真知子 作曲・編曲:NOBODY | |
12th | 1997年4月25日 | BABY MAGIC EYES | 作詞:相澤由美子・NOBODY 作曲・編曲:NOBODY | |
13th | 1998年11月5日 | バーニング・ブルー | 作詞・作曲:上澤津孝 編曲:今井裕・MAGIC | |
再結成 | 14th | 2019年10月1日 | ファイナルカウントダウン[11] | 作詞:上澤津孝 作曲:織田哲郎 |
使用年 | 曲名 | タイアップ |
---|---|---|
1992年 | Golden Summer | テレビ朝日系『TVタイムマシン』エンディングテーマ |
東京バーニング・タウン(english ver.) | 日本テレビ系ドラマ『刑事貴族3』後期オープニングテーマ[17] | |
1993年 | 天使のジェラシー | テレビ朝日系 月曜ドラマ・イン『ツインズ教師』オープニングテーマ[18] |
クロスロード | フジテレビ系『北野ファンクラブ』エンディングテーマ | |
テレビ朝日系『M10』エンディングテーマ | ||
マリアのように抱きしめてくれ | テレビ朝日系『お茶とUN』オープニングテーマ | |
1994年 | 17才、BREAKDOWN | 日本テレビ系 水曜ドラマ『横浜心中』挿入歌[19] |
ロカビリー・ザ・キッド | ||
1995年 | あの夏が聴こえてくる | フジテレビ系『今田耕司のシブヤ系うらりんご』6月度エンディングテーマ |
Summer Rose | テレビ朝日系『AXEL』エンディングテーマ | |
1997年 | BABY MAGIC EYES | サインダンスミュージカル『オズの魔法つかい〜イエロウ ブリック ロード〜』挿入歌/CMソング |
ABCテレビ・テレビ朝日系『金之玉手箱』エンディングテーマ | ||
1998年 | バーニング・ブルー | テレビ東京系アニメ『EAT-MAN'98』オープニングテーマ[20] |
旅人 | テレビ東京系アニメ『EAT-MAN'98』エンディングテーマ[20] |
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