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マクガイヤー・ブラザーズ(マクガイヤー兄弟[注釈 1])は、アメリカ合衆国の男性双生児のプロレスラー、ビリー・マクガイヤー(本名:ビリー・レオン・マクラリー(Billy Leon McCrary) 1946年12月7日 - 1979年7月14日)とベニー・マクガイヤー(本名:ベニー・ロイド・マクラリー(Benny Loyd McCrary) 1946年12月7日 - 2001年3月26日)の2人によるタッグチームである。
本国においては、ザ・マクラリー・ツインズ(The McCrary Twins)またはザ・マクガイヤー・ツインズ(The McGuire Twins)と名乗り、ギネス世界記録に「世界一重い双子」(それぞれ330 kg(727ポンド)と339 kg(747ポンド))として記載されていた[2][3]。
二人は、ノースカロライナ州ヘンダーソンビルに生まれた。ともに、4歳の時に風疹にかかり、脳下垂体に問題が起こり、体重が増え始めた。両親は運動量を増やすために農場を購入し、1日1,000カロリーの食事制限をしたが、体重は増え続けた。10歳までに体重はそれぞれ91kg(200ポンド)、16歳までには、270kg(600ポンド)になっていた。二人は高校を中退してテキサス州に移り、家畜に焼印を押す仕事に就いた[4]。
それから、彼らはラスベガスのカジノ「サーカス・サーカス」で3年間働き、その後ロサンゼルスで数か月間ミニバイクの演技を披露した[注釈 2]。テキサス州エルパソで彼らを見たプロレスのプロモーターが、メキシコのシウダー・フアレスでトレーニングプログラムを始めるよう説得し、ウェイトリフティングとランニングを頻繁に行った[5]。1971年12月、25歳でテキサスでリングデビューを果たし、ブル・ラモスとサイクロン・ネグロのタッグに敗れた[6]。その後、NWA世界タッグ王座などのタイトル戦に挑戦する一方で、変則タッグマッチである3対2のハンディキャップマッチをこなしている。
1974年から1978年にかけて、彼らは日本で新日本プロレスが主催する試合に出場し、星野勘太郎と坂口征二、木戸修と長州力などのタッグチームを破った[6] 。また、1974年1月11日の藤波辰巳・藤原喜明・永源遙・大城大五郎との4対2を皮切りに、3対2から5対2といった変則タッグマッチが連日組まれ、同年1月18日には藤波辰巳・山本小鉄・荒川真(ドン荒川)・栗栖正伸・小沢正志(キラー・カーン)・木村たかし(木村健悟)ら6対2のマッチも組まれた。一方で、1975年2月6日にはアントニオ猪木との1対2の逆ハンディキャップマッチも組まれている。日本では、リングアナウンサーなどが発音しやすいという理由から、「マクガイヤー」という芸名を使用していた[4][5]。
マクガイヤー・ブラザーズの必殺技は「テュペロ・スプラッシュ」と呼ばれるもので、これは片方がうつ伏せの相手に腹から飛び込み、続いて「スチームローラー」といって二人が相手の上を前後に転がる技であった[5][7]。
ビリーは1979年7月14日、オンタリオ州ナイアガラフォールズで当時勤務していた「リプレーのビリーブ・イット・オア・ノット博物館」へ向かう途中、オートバイ事故に遭い、32歳で亡くなった[8]。
ビリーの死後、ベニーはアンドレ・ザ・ジャイアントと組んでプロレスを続けようとしたが、兄とのタッグと異なり成功しなかった。その後、ベニーは古物商(質屋)を開き、ヘンダーソンビルで競売人となった。後にノースカロライナ州ウォーカータウンに移り、キリスト教の親睦団体であるクリスチャン・ゴルファーズ・ミニストリーで働いた。
ベニーは、膝の軟骨がすり減って、最終的には寝たきりになり[4]、2001年3月26日に心不全で54歳で亡くなった[9]。
兄弟はヘンダーソンビル近郊の墓地に並んで埋葬されている。彼らの墓石にはホンダのバイク2台が描かれ[注釈 2]、「世界最大の双子」と刻まれている[3]。
二人はモントリオールで出会ったマリーズとダニエル・ジュアリー姉妹と結婚した[5]。ベニーは福音派のクリスチャンで、寝たきりになる直前までゴルフを楽しんでいた[4]。
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