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日本のゲーム ウィキペディアから
『ポケットモンスター X・Y』(ポケットモンスター エックス・ワイ)は、2013年10月12日に株式会社ポケモンから発売されたニンテンドー3DS用ロールプレイングゲーム[3]『ポケットモンスター X』と『ポケットモンスター Y』の総称である。この項では、『ポケットモンスター X』と『ポケットモンスター Y』を扱う。
ジャンル | ロールプレイングゲーム |
---|---|
対応機種 | ニンテンドー3DS |
開発元 |
ゲームフリーク クリーチャーズ |
発売元 | 株式会社ポケモン |
販売元 | 任天堂 |
プロデューサー |
山上仁志、えがみ しゅうさく、宇都宮崇人、増田順一 田尻智(エグゼクティブ)、岩田聡(エグゼクティブ)、石原恒和(エグゼクティブ) |
ディレクター | 増田順一 |
デザイナー |
大森滋(プランニングディレクター) ほか、多数 |
シナリオ | 松宮稔展 |
プログラマー |
大野克己(プログラムディレクター) たかはし ともや(フィールドシステムプログラム・リーダー) 玉田荘介(バトルシステム&ポケモンデータプログラミング・リーダー) ほか、多数 |
音楽 | 景山将太(サウンドディレクター)、足立美奈子、佐藤仁美、増田順一 |
美術 |
杉森建(アートディレクター) 海野隆雄(3Dアートディレクター) 大村祐介(トレーナーグラフィックデザイン) ほか、多数 |
シリーズ | ポケットモンスター |
人数 | 1人(ワイヤレス通信時:最大4人) |
メディア |
3DS専用ゲームカード ダウンロード版 |
発売日 | 2013年10月12日 |
対象年齢 |
CERO:A(全年齢対象) ESRB:E(6歳以上) PEGI:7 |
売上本数 |
457万本(2022年末時点)[1] 1,676万本(2024年9月末時点)[2] |
対応言語 | 日本語、英語、韓国語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語 |
その他 | ポケモンバンク対応 |
本作をサポートするために開発されたニンテンドー3DSダウンロード用ソフト『ポケモンバンク』および、それに連動して使用可能なソフト『ポケムーバー』について、詳細は「ポケモンバンク」を参照。
『ポケットモンスター X』と『ポケットモンスター Y』は、ポケットモンスターシリーズ完全新作の6作目。今作ではプラットフォームがニンテンドー3DSになり、フィールドだけでなく、バトルシーンや登場人物、ポケモン達もポリゴンで表現されている。また、バトル画面と一部フィールドは3D表示に対応している。パッケージには、『X』に せいめいポケモンのゼルネアス、『Y』に はかいポケモンのイベルタルが描かれている。
「Pokémon Direct 2013.1.8」にて、タイトルが正式発表された[4][5][6]。タイトルである『X・Y』について、プロデューサーの石原恒和は、「これまでのシリーズとは違う新しい次元の作品という意味も込められている」と説明しており[5]、ディレクターの増田順一は、「X軸、Y軸のこと」と説明している[7]。ポケットモンスターシリーズは日本で生まれたゲームタイトルであるため、これまでは国内で先行発売され、海外ではローカライズ作業の関係上、数ヶ月遅れで発売されてきたが、今作ではシリーズ初の世界同時発売(一部地域を除く)が実現された[8]。また石原は以前に、『ポケットモンスター』の理想形は世界同時商品を作ることだと語っており、今作でそのレベルに達したといえる[9]。
『X』と『Y』の主な違いは、特定のポケモンの出現率、出現するポケモンの種類、ポケモン図鑑のテキストで、シナリオやキャラクターの台詞に違いはほぼない。
単独で広大なカロス地方の図鑑である「カロス図鑑」は、「セントラルカロス」「コーストカロス」「マウンテンカロス」の3つに分類されている。
本編で唯一、追加バージョン[注釈 1]は一切発売されず、『X』『Y』のみの展開となっている。
「メガシンカ」とは、「メガストーン」と呼ばれる道具を持ったポケモンが、戦闘中に一時的に変身をして能力を急上昇させる要素。作中では「進化を超えた進化」と表現されており、トレーナーと強い絆で結ばれたポケモンの間で、トレーナーの持つキーストーンとポケモンの持つメガストーンが反応しメガシンカするとされる。メガシンカを使うためには、ある程度シナリオを進めると手に入るアイテム「メガリング」(キーストーンが埋め込まれている)を手に入れた後で、メガシンカさせたいポケモンに、そのポケモンの名前が付いたメガストーン(「……ナイト」というアイテム名)を持たせて戦闘に出し、「メガシンカ」のコマンドを選択すればよい。メガシンカしたポケモンは、「こうげき」「ぼうぎょ」「とくこう」「とくぼう」「すばやさ」の種類ごとの能力が上昇し、戦闘中の能力値もそれに伴い再計算され変化する(ただし、能力の上昇にともない、他の能力が低下するポケモンもいる)。また、ほとんどのポケモンの特性が変わり、中にはタイプも変わる種類も存在する。メガシンカポケモンの特性は元の特性に関わらず一つに固定されている。例えば「ふくつのこころ」と「せいしんりょく」の二つの特性を持つルカリオをメガシンカさせた場合、特性は元の特性がどちらでも「てきおうりょく」になる。中には特性が無条件で夢特性になるものもある。メガシンカして「すばやさ」が上昇し、相手のポケモンの「すばやさ」を上回っても、メガシンカしたターンでは行動順に変化はない。戦闘が終わると元の姿に戻り、また戦闘に繰り出せばメガシンカが可能になる。一度のバトルで1回(1匹)しか使えないが、複数のポケモンにメガストーンを持たせることは可能。メガシンカしたポケモンが倒され、「げんきのかけら」などを使い瀕死状態から回復させても、その戦闘中はもう一度メガシンカすることは出来ない。
コンピュータの使うポケモンはメガシンカするときは戦闘に出たらすぐにメガシンカする。
メガシンカ出来るポケモンはそのポケモンに対応したメガストーンが存在するポケモンに限定され、実際にメガシンカするにもそのポケモンが最終進化形であるか進化しないポケモンであることが条件。そのためたとえフカマルやガバイトに「ガブリアスナイト」を持たせてもメガシンカはできない。少なくともサン・ムーンの時点で、リザードンとミュウツーのみ、メガストーンが2種類ずつ存在し、持たせたメガストーンによってメガシンカの姿と能力、特性が異なる。
新しいタイプ「フェアリー」が追加された。フェアリータイプのポケモンには、本作で初めて登場したポケモンのみならず、サーナイト(エスパー→エスパー/フェアリー)のように既存のタイプにフェアリーが追加されたものや、ピッピ(ノーマル→フェアリー)のようにタイプが変更されたものが存在する。英語で「妖精」を意味するフェアリーの文字通り、このタイプを持つポケモンは、タマゴグループ「妖精」に分類されるポケモンや、そうでなくとも可愛らしい外見をしている傾向にある。また、次々作『ポケットモンスター サン・ムーン』でのフェアリータイプのゼンリョクポーズも妖精の翔び立つ姿を描いた可愛らしいポーズになっている。
タイプの相性について、「フェアリー」タイプの技は、「かくとう」「ドラゴン」「あく」に対して「こうかはばつぐん」、「どく」「はがね」「ほのお」タイプに対して「こうかはいまひとつ」となる。「フェアリー」に対して、「どく」「はがね」タイプの技は「こうかはばつぐん」、「かくとう」「むし」「あく」タイプの技は「こうかはいまひとつ」、「ドラゴン」タイプの技は「こうかがない」となる。
洋服やコンタクトレンズで、主人公の外見をある程度に変更出来る要素。カロス地方各地のブティックで購入出来る「ぼうし」「トップス」「ボトムス」「ワンピース(女の子のみ)「くつした」「くつ」「バッグ」「ぼうしかざり」をそれぞれ組み合わせることで、自由に服装をコーディネート出来る。ミアレシティにあるヘアサロンでは、髪型と髪の毛の色を数種類から選択出来る。また、アイテム「レンズケース」を入手した後は、コンタクトを変えることによって瞳の色を変更することが出来る。これらはどれもポケモンセンター内にある「フィッティングルーム」で行う。変更された外見はゲーム中いかなる場合でも反映される。
PSS(プレイヤーサーチシステム)とは、通信プレイに関係した要素を一元化したもので、ゲーム中では下画面に表示されている。
インターネットに接続している場合の通常時の画面には、フレンド登録したプレイヤー「ともだち」、通信をしたことがあるプレイヤー「しりあい」、周囲やインターネット上に同時に接続しているプレイヤーの一部「とおりすがり」がそれぞれ表示される。
画面上部のメニューアイコンをタッチする、またはスタートボタンを押すと以下のアイコンが表示され、タッチすることでそれらの機能を使用することが出来る。
スパトレは、ポケモンの基礎ポイントを伸ばすためのゲーム。ベーストレーニングとスーパートレーニングの2つがある。PSS同様、下画面に表示される。これまでのシリーズでは隠しパラメータとされ、ゲーム中では直接表示されなかった基礎ポイントだが、スパトレでは6角形のグラフで大まかに表示される。
ベーストレーニングでは、画面に表示されたサンドバッグをタッチして叩くことで、そのとき選択していたポケモンに対してサンドバッグごとに対応した基礎ポイントが与えられる。サンドバッグはスーパートレーニングをクリアしていくと種類が増える。何もせず放っておいても、ポケモンは一定感覚でサンドバッグを叩く。スーパートレーニングと違い、特に操作をせずとも楽に基礎ポイントをためることが出来るが、こちらのほうがより時間を要する。
スーパートレーニングは、ポケモンの形をしたバルーンロボとサッカー形式の対戦をするスポーツゲーム。バルーンの付近に表示される動くゴールポスト型の目標を正確にタッチすると、ポケモンがボールを入れスコアが増える。バルーンロボから射出されたボールがポケモンに当たってしまうとスコアが減少する。飛んでくるボールは横移動で回避することが出来る。制限時間内に目標スコアに達するとクリアとなり、スーパートレーニングの種類に応じた基礎ポイントが与えられる。サンドバッグもこれらのトレーニングをクリアすると種類が増えていく。シュートの威力や蹴ったボールの速度などはポケモンの「のうりょく」が上がると連動して上昇する。あらかじめ、スーパートレーニングの種類に対応したサンドバッグを使いベーストレーニングをしておくことで、クリアしたときの基礎ポイントを増やすことも出来る。
ポケパルレでは、下画面に表示された自分のポケモンと触れ合うことが出来る。ポケモン1匹ごとに「なかよし」「おなか」「あそび」、それぞれ5段階で表されるステータスがあり、いろいろな遊びを通してこの3つの度合いが変化していく。
タッチペンかや指でポケモンをなでると、なでた場所によって喜ぶ場合と嫌がる場合があり、喜ぶと「なかよし」が上昇する。嫌がるような行為をしたりピカチュウの頬のような急所に触っても「なかよし」は上がらない。「あそび」が低かったり、何度も同じ場所をなでた場合は上昇しにくい。
ポケモンの周辺に「ポフレ」(ポケモンのお菓子)のアイコンが浮かんでいるときは、ポケモンの「おなか」がすいていることを示しており、ポフレを与えると「なかよし」と「おなか」が上昇する。ポフレには複数の種類があり、ポケモンごとに好みが異なる。トランセルのような蛹の姿をした一部のポケモンはポフレを食べない。
状態異常でない手持ちのポケモンが3匹以上いる場合は、ミニゲームで遊ぶことが出来る。ミニゲームは3種類あり、それぞれに難易度「やさしい」「ふつう」「むずかしい」「むげん」の4つのランクが設定されている。ミニゲームのランクとスコアによって報酬としてもらえるポフレと称号が変わる。基本的には、ポフレを手に入れるための要素。
ポケモンをタッチせずに眺めていると、顔マネあそびが始めることがある。下画面にフキダシが表示されてから15秒以内に、そのお題にあった表情をプレイヤーがすると成功となる。5回連続で成功するとそのポケモンの「なかよし」と「あそび」が上昇し、「おなか」が減る。
ポケモンの「なかよし」が上昇したり、ミニゲームで特定の条件を満たしたりすると、もようがえのグッズが手に入る。もようがえのグッズはポケモンの部屋(つまりポケパルレの通常時の下画面)のコーディネートに使う。
「なかよし」が高いともらえる経験値が通常より増える、ひんしになるようなダメージを受けても残りHP1で耐えるなどのメリットがある。これらは通信対戦中は影響しない。
草むらを歩いていると、野生のポケモン5匹が同時に出現し、1対5のバトルになることがある。一部を除くフィールドで「あまいかおり」を使った場合は必ず発生する。数的不利とはいえ、相手のレベルは通常の野生のポケモンよりも大幅に低く設定されている。同じポケモンが5匹出現した場合は、ランダムで隠れ特性の個体が出現する。相手が残り1匹でないと捕獲用のボールを使うことは出来ない。
こちらが「ひこう」タイプか特性「ふゆう」のポケモンを所持している状態で、各地に点在する「スカイトレーナー」と視線があうとスカイバトルをすることが出来る。参加出来るポケモンが制限されている以外は通常のバトルと同じだが、「なみのり」や「じしん」のような世界観設定的に地形と関係する一部の技は使用出来ない。「ひこう」タイプでも、カモネギのような地に足が着いているグラフィックのポケモンは例外的に参加出来ない。
トレーナープロモは、主人公やポケモンの魅力を表現した10秒間の映像作品。ミアレシティのトレーナープロモスタジオで作成出来る。プリセットの「イベント素材」の組み合わせを選んで簡単に作れる「おまかせ」と、背景やエフェクト、音楽、顔の表情を細かく指定出来る「じぶんでつくる」の2パターンがある。スタジオ内ではプロモ用にメイクをすることも出来る。「イベント素材」は主人公の「スタイリッシュ度」を上げることで増えていく。
担当声優はメディアミックス作品での配役。テレビアニメシリーズでの配役はアニメ版ポケットモンスターの登場人物を参照。
本作のジムリーダーは全員がバトルシャトーで爵位を持っており、マーキスorマーショネス以上になるとバトルシャトーにたまに現れて再戦が可能になる。ザクロを除き、エース格のポケモンは全て本作で初登場したポケモンである。
本作の四天王は『ブラック・ホワイト』シリーズと同じく誰からでも挑戦可能なため、全員の手持ちポケモンのレベルは同じ。先発とエース格のポケモンは全て本作で初登場したポケモンである。 ジムリーダーと同じく全員がバトルシャトーで爵位を持っており、デュークorダッチェス以上(カルネはグランデュークorグランダッチェス)になるとバトルシャトーにたまに現れる。 本作ではポケモンリーグでの四天王・チャンピオン手持ちポケモンの構成が変更されることは無く、バトルシャトーでの再戦がその代替となっている。
ズミの「みず」タイプとガンピの「はがね」タイプは四天王戦としては本作が初となる。また、この2つのタイプとドラセナの「ドラゴン」タイプは過去作でチャンピオンの使用タイプになったことがある。
今作の悪の組織。赤いスーツに赤いサングラス、赤い髪が特徴。「スマート」が信条。
バトルハウスのオーナーである四姉妹。全員が九州弁で喋る。過去作におけるフロンティアブレーン等のような存在。
元々はホウエン地方出身で、九州弁なのはそのため(ホウエン地方のモデルは九州地方)。『オメガルビー・アルファサファイア』にも登場する。
編集注意点:著作権法に違反する恐れがあるので、ゲーム内での紹介文は記載しないで下さい。 |
本作の舞台はカロス地方と呼ばれる。モデルとなったのはフランス[12]。殿堂入り後にもらえる「カロスバッジ」には本物のフランスに実在するエッフェル塔が描かれている。
フランスがモデルだが、カロス地方として描かれているのは主に北フランス部分だけであり、南フランス部分は存在しない。
カロス地方は大都会ミアレシティを中心に東西に周回ルートがある。また、カロス図鑑は地域によって3種類に分類されており、アサメタウンから地つなぎの洞穴にかけての南部がセントラルカロス、コウジンタウンからヒヨクシティにかけての西部がコーストカロス、13番道路からチャンピオンロードにかけての北部〜東部がマウンテンカロスとなっている。
今作の道路は副名称がついている(道路に入った時と、道路番号が書かれた標識を調べると表示)。前作同様道路番号はリセットされており、シリーズで初めて、水道が一切存在しない。
発売日 | タイトル |
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2013年11月13日 | ニンテンドー3DS ポケモン X・Y スーパーミュージックコレクション |
ポケモングローバルリンク(PGL)は、『X・Y』とウェブサイトを連動させるウェブサイト。前作にも存在したが、大幅にリニューアルされている。
『ポケットモンスター』シリーズは、どの作品でも何らかの不具合が明らかになっていたが、今作では次のような不具合が確認されている(2013年12月現在)。
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