ホテルフォルクローロ
JR東日本ホテルズのブランド ウィキペディアから
ホテルフォルクローロは、東日本旅客鉄道(JR東日本)によるホテルチェーン「JR東日本ホテルズ」の長期滞在型ホテルのブランドである。
概要
JR東日本は、労働時間の短縮や週休2日制の定着によって余暇時間が拡大する中、海外旅行が急激に増加する一方で、国内旅行の空洞化が顕在化している状況を踏まえ、開発事業本部地域開発部を中心に、国内旅行に新しい動きを起こすためのプロジェクトチームを発足させた[1]。そして地元自治体と共同して沿線活性化、鉄道利用促進、観光事業の拡大などで国内旅行を活性化させるため、鉄道を利用した旅の拠点をコンセプトとし、自然に囲まれた長期滞在型の「ファミリーオ」シリーズと駅隣接地で周遊型の「フォルクローロ」シリーズを展開していくことを決定。1995年春には地方自治体のジョイントパートナー募集を実施し、呼びかけに応じた約60の候補地と交渉を開始した[2]。
ホテルフォルクローロは、1995年7月7日にJR釜石線遠野駅駅舎に開業したフォルクローロ遠野(2015年3月14日営業終了)を皮切りに、現在計5店舗を展開している。ホテル名の「フォルクローロ」は、エスペラント語で「民話」を意味する[3]。
2015年3月、ホテルのブランド名を「フォルクローロ」から「ホテルフォルクローロ」に改称した[4]。
特徴
ホテルフォルクローロの特徴として、駅へ併設、隣接されたB&B(bed & breakfast)スタイルのホテルということが基本となっている。部屋数や建物の外観などは、地域の特徴などに合わせ各施設により様々である。また、施設により部屋タイプ・宿泊料金が異なる。
営業中のホテル
- ホテルフォルクローロ花巻東和(盛岡ターミナルビル運営/開業日:1998年3月28日[5])
- 岩手県花巻市東和町安俵6-134
- ホテルフォルクローロ大湊(盛岡ターミナルビル運営/開業日:1998年7月10日[6]/2024年11月末から設備老朽化のため休業中)
- 青森県むつ市大湊新町7-20(JR大湊駅隣接)
- ホテルフォルクローロ高畠(JR東日本東北総合サービス運営/開業日:1997年10月8日[7])
- 山形県東置賜郡高畠町山崎200(JR高畠駅隣接)
- 鉄骨2階建。客室は26室、高畠駅に併設された温泉施設「太陽館」と渡り廊下でつながっている[8]。
- ホテルフォルクローロ角館(秋田ステーションビル運営/開業日:1997年3月22日[9])
- 秋田県仙北市角館町中菅沢14(JR角館駅隣接)
- 秋田新幹線開業と同時オープンした角館駅に隣接したJR東日本社宅跡地に武家屋敷風の外観で建設された周遊型のB&Bスタイルのホテルである。2階建。客室は26室。運営は同年7月11日に開業したファミリーオ田沢湖(2007年10月にJRは運営を撤退)と共に同社の連結子会社であったジェイアールアトリスが手掛けていた[10]。その後のJR東日本のグループ再編によって、運営は秋田ステーションビルに移管されている。2020年3月に開業した和のゐ 角館のフロント業務(チェックイン・チェックアウトなど)を手掛けている。
- ホテルフォルクローロ三陸釜石(盛岡ターミナルビル運営/開業日:2015年3月29日[11])
- 岩手県釜石市鈴子町22-4(JR釜石駅隣接)
営業が終了したホテル
売却されたホテル
関連項目
脚注
参考文献
外部リンク
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