デリック・ルイス

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デリック・ルイス

デリック・ルイスDerrick Lewis1985年2月7日 - )は、アメリカ合衆国男性総合格闘家ルイジアナ州ニューオーリンズ出身。4オンス・ファイトクラブ所属。UFC世界ヘビー級ランキング9位[2]。元Legacy FCヘビー級王者。

概要 デリック・ルイス, 本名 ...
デリック・ルイス
Thumb
2018年
本名 デリック・ジェームス・ルイス
(Derrick James Lewis)
生年月日 (1985-02-07) 1985年2月7日(39歳)[1]
出身地 アメリカ合衆国
ルイジアナ州ニューオーリンズ[1]
通称 ザ・ブラック・ビースト
(The Black Beast)
居住 アメリカ合衆国
テキサス州サイプレス
国籍 アメリカ合衆国
身長 191 cm (6 ft 3 in)
体重 120 kg (265 lb)
階級 ヘビー級
リーチ 201 cm (79 in)
スタイル ボクシング
拠点 アメリカ合衆国
テキサス州ヒューストン
チーム 4オンス・ファイトクラブ
トレーナー ボブ・ペレス
ランク ブラジリアン柔術 (青帯)
現役期間 2010年 -
総合格闘技記録
試合数41
勝利28
ノックアウト23
タップアウト1
判定4
敗戦12
ノックアウト7
タップアウト2
判定3
無効試合1
アマチュア総合格闘技記録
試合数1
勝利1
ノックアウト1
敗戦0
その他
子供 3人
総合格闘技記録 - SHERDOG
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来歴

要約
視点

7人兄弟の母子家庭で育ち、継父に虐待される一方でストリートファイトに明け暮れた。17歳でボクシングを始めるが、試合出場目前に告知も無く突然ボクシングジムが閉鎖してしまう。高校を卒業した2週間後に、交際相手の元夫とトラブルになり、散弾銃で攻撃されそうになったため、相手を殴って警察に突き出すが加重暴行罪で2年間の保護観察処分を受けた。アメリカンフットボールのスポーツ奨学生としてキルゴア大学に進学するが、保護観察の条件として受講を義務付けられていた教習クラスを、通うお金がなかったルイスは欠席を繰り返すと、保護観察違反で刑務所に3年6か月収監された。収監中に格闘家になることを考えていたルイスは、出所した1週間後には総合格闘技を始める一方で、元ボクシング世界ヘビー級王者のジョージ・フォアマンにボクシングの腕を見込まれ、車を買い与えられ、ジムに隣接するマンションの提供も受けてボクシングに誘われると、ボクシングに気持ちが傾きかけるが、2010年総合格闘技デビューすると総合格闘技にはまり、フォアマンに車を返却して総合格闘技に専念した[1][3]

Legacy FC

2012年8月17日、Legacy FCヘビー級王座決定戦でジャレッド・ロショルトと対戦し、パンチ連打で2RKO勝ち。王座獲得に成功した[4]

2013年3月1日、Legacy FCヘビー級タイトルマッチでリッキー・シーバーズと対戦し、パンチ連打で3RTKO勝ち。王座の初防衛に成功した。

UFC

2014年4月19日、UFC初参戦となったUFC on FOX 11でジャック・メイと対戦し、パウンドで1RTKO勝ち[5]

2016年4月10日、UFC Fight Night: Rothwell vs. dos Santosガブリエル・ゴンザーガと対戦し、右フックで1RKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した[6]

2016年7月7日、UFC Fight Night: dos Anjos vs. Alvarezでヘビー級ランキング10位のロイ・ネルソンと対戦し、2-1の判定勝ち[7]

2016年12月9日、UFC Fight Night: Lewis vs. Abdurakhimovでヘビー級ランキング15位のシャミル・アブドゥラヒモフと対戦し、マウントパンチで4RTKO勝ち[8]

2017年2月19日、UFC Fight Night: Lewis vs. Browneでヘビー級ランキング9位のトラヴィス・ブラウンと対戦。ボディへの前蹴りを効かされるものの、右フックでダウンを奪いパウンドで2RKO勝ち。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した[9]

2017年6月11日、UFC Fight Night: Lewis vs. Huntでヘビー級ランキング7位のマーク・ハントと対戦し、スタンドパンチ連打で4RTKO負け。敗れはしたものの、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。試合後に「この試合が最後になるかもしれない」と引退を示唆したが、後に撤回し現役続行を表明した[10]

2018年2月18日、UFC Fight Night: Cowboy vs. Medeirosでヘビー級ランキング9位のマルチン・ティブラと対戦し、右フックでダウンを奪いパウンドで3RKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した[11]

2018年7月7日、UFC 226でヘビー級ランキング1位のフランシス・ガヌーと対戦し、3-0の判定勝ちを収めるも、両者共に手を出さず終始お見合い状態となってしまい、UFC解説のジョー・ローガンから「歴史上、最も退屈なヘビー級マッチだ」と酷評された[12]

2018年10月6日、UFC 229でヘビー級ランキング5位のアレキサンダー・ヴォルコフと対戦。ヴォルコフのスピーディーな打撃に苦戦し終始劣勢となるものの、試合終了直前に右ストレートでダウンを奪い、追撃のパウンドで逆転の3RKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した[13]

前戦から僅か1ヶ月後の2018年11月3日、UFC 230のUFC世界ヘビー級タイトルマッチで王者ダニエル・コーミエに挑戦。グラウンドで圧倒され、2Rにリアネイキドチョークで一本負け。王座獲得に失敗した[14]

2019年3月9日、UFC Fight Night: Lewis vs. dos Santosでヘビー級ランキング8位のジュニオール・ドス・サントスと対戦し、パウンドで2RTKO負け。キャリア初の連敗を喫したものの、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した[15]

2019年3月19日、UFC 184からの古傷だった左膝の前十字靱帯と内側側副靱帯の手術を受けた[16]

2019年11月2日、UFC 244でヘビー級ランキング8位のブラゴイ・イワノフと対戦し、2-1の判定勝ち[17]

2020年8月8日、UFC Fight Night: Lewis vs. Oleinikでヘビー級ランキング10位のアレクセイ・オレイニクと対戦し、飛び膝蹴りから右フックでダウンを奪いパウンドで2RTKO勝ち[18]

2021年2月20日、UFC Fight Night: Blaydes vs. Lewisでヘビー級ランキング2位のカーティス・ブレイズと対戦し、2Rにタックルに合わせたカウンターの右アッパーで失神KO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞し、ビクトー・ベウフォートのUFC史上最多KO勝利記録(12勝)に並んだ[19]

2021年8月7日、UFC 265のUFC世界ヘビー級暫定王座決定戦でヘビー級ランキング3位のシリル・ガーヌと対戦。スタンドの攻防で終始圧倒され、3RにパウンドでTKO負け。王座獲得に失敗した[20]

2021年12月18日、UFC Fight Night: Lewis vs. Daukausでヘビー級ランキング7位のクリス・ドーカスと対戦し、右フックで1RKO勝ち。これまで1位タイで並んでいたビクトー・ベウフォート、マット・ブラウンを抜いてUFC史上最多KO勝利記録(13勝)を更新した[21]

2022年2月12日、UFC 271でヘビー級ランキング11位のタイ・トゥイバサと対戦し、右肘打ちで2RKO負け[22]

2022年7月30日、UFC 277でヘビー級ランキング11位のセルゲイ・パブロビッチと対戦し、スタンドパンチ連打で1RTKO負け[23]

2023年2月4日、UFC Fight Night: Lewis vs. Spivakでヘビー級ランキング12位のセルゲイ・スピバックと対戦し、肩固めで1R一本負け[24]

2023年7月29日、UFC 291でヘビー級ランキング15位のマルコス・ホジェリオ・デ・リマと対戦し、試合開始早々に左飛び膝蹴りでダウンを奪いパウンドで33秒のTKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した[25]

2023年11月4日、UFC Fight Night: Almeida vs. Lewisでヘビー級ランキング9位のジャイルトン・アウメイダと対戦し、0-3の5R判定負け[26]

2024年5月11日、UFC on ESPN: Lewis vs. Nascimentoでヘビー級ランキング15位のホドリゴ・ナシメントと対戦し、右ストレートでダウンを奪いパウンドで3RTKO勝ち[27]

人物・エピソード

  • ヘビー級屈指のハードパンチャーとして知られ、UFCにおける最多KO勝利記録「15」を保持している[28][29]。また、胸に「Knock Out King」とタトゥーを入れている[30]
  • UFC選手の中で、新型コロナウイルスの感染が拡大している間には試合をしたくないと表明した数少ない選手で、その理由を、もし自身が感染した場合に、家族や愛する人達にも感染させるリスクを冒したくないためだと語っていたが、最終的に新型コロナウイルスの感染拡大中に試合を行っている [31]
  • ハリケーン・ハービーで大規模な洪水被害が出た際に、自主的に自身のピックアップトラックを使っておよそ100人の被災者を救助した[32]
  • 2021年5月18日、ジムでのトレーニングを終え駐車場に戻ったところ、自身の車を盗もうとしている泥棒を目撃したため、殴打し警察が到着するまで犯人を取り押さえた[33]
  • 2017年6月、長年交際していたガールフレンドとホノルルで挙式をあげた。また、彼女との間に3児を設けている。

戦績

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総合格闘技 戦績
41 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
28 23 1 4 0 0 1
12 6 2 3 0
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勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
ホドリゴ・ナシメント3R 0:49 TKO(右ストレート→パウンド)UFC on ESPN 56: Lewis vs. Nascimento2024年5月11日
×ジャイルトン・アウメイダ5分5R終了 判定0-3UFC Fight Night: Almeida vs. Lewis2023年11月4日
マルコス・ホジェリオ・デ・リマ1R 0:33 TKO(左飛び膝蹴り→パウンド)UFC 291: Poirier vs. Gaethje 22023年7月29日
×セルゲイ・スピバック1R 3:05 肩固めUFC Fight Night: Lewis vs. Spivak2023年2月4日
×セルゲイ・パブロビッチ1R 0:55 TKO(スタンドパンチ連打)UFC 277: Peña vs. Nunes 22022年7月30日
×タイ・トゥイバサ2R 1:40 KO(右肘打ち)UFC 271: Adesanya vs. Whittaker 22022年2月12日
クリス・ドーカス1R 3:36 KO(右フック)UFC Fight Night: Lewis vs. Daukaus2021年12月18日
×シリル・ガーヌ3R 4:11 TKO(パウンド)UFC 265: Lewis vs. Gane
【UFC世界ヘビー級暫定王座決定戦】
2021年8月7日
カーティス・ブレイズ2R 1:26 KO(右アッパー→パウンド)UFC Fight Night: Blaydes vs. Lewis2021年2月20日
アレクセイ・オレイニク2R 0:21 TKO(右フック→パウンド)UFC Fight Night: Lewis vs. Oleinik2020年8月8日
イリル・ラティフィ5分3R終了 判定3-0UFC 247: Jones vs. Reyes2020年2月8日
ブラゴイ・イワノフ5分3R終了 判定2-1UFC 244: Masvidal vs. Diaz2019年11月2日
×ジュニオール・ドス・サントス2R 1:58 TKO(パウンド)UFC Fight Night: Lewis vs. dos Santos2019年3月9日
×ダニエル・コーミエ2R 2:14 リアネイキドチョークUFC 230: Cormier vs. Lewis
【UFC世界ヘビー級タイトルマッチ】
2018年11月3日
アレキサンダー・ヴォルコフ3R 4:49 KO(右ストレート→パウンド)UFC 229: Khabib vs. McGregor2018年10月6日
フランシス・ガヌー5分3R終了 判定3-0UFC 226: Miocic vs. Cormier2018年7月7日
マルチン・ティブラ3R 2:48 KO(右フック→パウンド)UFC Fight Night: Cowboy vs. Medeiros2018年2月18日
×マーク・ハント4R 3:51 TKO(スタンドパンチ連打)UFC Fight Night: Lewis vs. Hunt2017年6月11日
トラヴィス・ブラウン2R 3:12 KO(右ストレート→パウンド)UFC Fight Night: Lewis vs. Browne2017年2月19日
シャミル・アブドゥラヒモフ4R 3:42 TKO(マウントパンチ)UFC Fight Night: Lewis vs. Abdurakhimov2016年12月9日
ロイ・ネルソン5分3R終了 判定2-1UFC Fight Night: dos Anjos vs. Alvarez2016年7月7日
ガブリエル・ゴンザーガ1R 4:48 KO(右フック)UFC Fight Night: Rothwell vs. dos Santos2016年4月10日
ダミアン・グラボウスキー1R 2:17 TKO(パウンド)UFC Fight Night: Hendricks vs. Thompson2016年2月6日
ヴィクトル・ペシュタ3R 1:15 TKO(マウントパンチ)UFC 192: Cormier vs. Gustafsson2015年10月3日
×ショーン・ジョーダン2R 0:48 TKO(右フックキック→パウンド)UFC Fight Night: Boetsch vs. Henderson2015年6月6日
ルアン・ポッツ2R 3:18 TKO(マウントパンチ)UFC 184: Rousey vs. Zingano2015年2月28日
×マット・ミトリオン1R 0:41 KO(右フック→パウンド)UFC Fight Night: Jacare vs. Mousasi2014年9月5日
グトー・イノセンチ1R 3:30 KO(パウンド)The Ultimate Fighter 19 Finale2014年7月6日
ジャック・メイ1R 4:23 TKO(パウンド)UFC on FOX 11: Werdum vs. Browne2014年4月19日
リッキー・シーバーズ3R 4:22 TKO(パンチ連打)Legacy Fighting Championship 18
【Legacy FCヘビー級タイトルマッチ】
2013年3月1日
ジャレッド・ロショルト2R 4:41 KO(パンチ連打)Legacy Fighting Championship 13
【Legacy FCヘビー級王座決定戦】
2012年8月17日
ジャスティン・フレイザー1R 2:37 TKO(打撃)RFA 2: Yvel vs. Alexander2012年3月30日
ジェレマイア・コンスタント1R 0:48 ノーコンテスト(反則)FTW: Paramount Prize Fighting 2012
【FTWヘビー級タイトルマッチ】
2012年1月27日
ラキム・クリーブランド3R 3:12 TKO(パンチ連打)Legacy Fighting Championship 92011年12月16日
ジェイ・ペッシュ1R 0:46 TKO(パンチ連打)Immortal Kombat Fighting2011年9月3日
×トニー・ジョンソン5分3R終了 判定0-3Bellator 462011年6月25日
テイラー・ハーバート1R 2:14 TKO(パンチ連打)International Xtreme Fight Association
【IXFAヘビー級王座決定戦】
2011年2月26日
ラキム・クリーブランド2R 1:33 腕ひしぎ十字固めWorldwide Gladiator2010年11月12日
ライアン・マルチネス2R 1:03 TKO(パンチ連打)FTW / KOC: Worlds Collide
【FTWヘビー級タイトルマッチ】
2010年7月24日
×ショーン・ジョーダン5分3R終了 判定0-3Cajun Fighting Championships: Full Force2010年6月25日
ニック・ミッチェル2R 1:33 TKO(パンチ連打)Worldwide Gladiator2010年4月9日

獲得タイトル

  • FTWヘビー級王座(2010年)
  • IXFAヘビー級王座(2011年)
  • 初代Legacy FCヘビー級王座(2012年)

表彰

  • UFC ファイト・オブ・ザ・ナイト(3回)
  • UFC パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(5回)

脚注

関連項目

外部リンク

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