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イギリスの作曲家 ウィキペディアから
デビッド・ワイズ(David Wise, Dave Wise、D. Wiseとも)は、イギリスのゲームミュージックの作曲家。
イギリスのソフトハウス、レア社に籍を置いていた作曲家の一人。彼の音楽は、同社の開発した多くのタイトルで使われている。ここでのキャリアを1985年に始め、1994年までは社内でただ一人のミュージシャンだった。アンビエントとカリビアンな作風で知られ、自然環境音を打楽器と混ぜたようなエレクトロミュージックやワールドミュージックが多い。また、ソウルミュージック系の曲も印象的。
彼の最も著名な作品はゲーム『スーパードンキーコング』シリーズへのサウンドトラックで、スーパーファミコン (SNES) 史上最良のサウンドのひとつとして広く認知されている。シリーズ中の多くの作品を結びつける「主題」的な底流として機能させた、打楽器的な効果音。加えてこのゲームでは、さまざまなエリアや環境を反映し多彩なスタイルの音楽を取り入れて使用。ワイズは"Electronic Gaming Monthly" (en) 1996年1月号で、主に彼の旅行の経験がそれぞれの『ドンキーコング』のサウンドやムードを形作ったのだとし、さらに『スーパードンキーコング2』の音楽は「パリでの経験」期に作曲されたのだとも語っている。そして彼は、ゲームボーイアドバンス向け『スーパードンキーコング3』のサウンドトラックも手がけている。
ワイズは、広い分野の音楽的な影響を受けた。初めに習った楽器こそピアノだが、後にトランペットを、さらにはドラムセットを青春期に学んでいる。また、アルトサックスを吹く姿も見られる。彼は青年時代に複数のバンドで活動し、2004年の時点でもあるバンドで現役だった。
レア社のウェブサイトに投稿された質問に対する彼の返答によれば、彼の同社での経歴は2人の創設者と偶然出会ったことに始まると言う。「私は音楽店で2人の客、スタンパー兄弟 (en) にヤマハCX5ミュージックコンピュータの実演をしていた。私はデモ用に曲を書きプログラミングしていた。彼らは私に仕事をくれた[1]。」
2009年10月の下旬、OverClocked ReMixから、非公式のドンキーコング2リミックスアルバム『Serious Monkey Business』向けにワイズがリミックスを作成していると発表された。グラント・カークホープやロビン・ビーンランド (en:Robin Beanland) もこのリミックスに加わっており、それぞれギターとトランペットを担当している[2][3]。『Serious Monkey Business』は2010年3月15日にリリースされ、デビッドワイズの担当した'Re-Skewed'はトラックの33番に収録。
『Serious Monkey Business』と同様に、ワイズは彼自身の作品であるGBA版の"Jungle Jitter"のリミックスを、非公式のドンキーコング3リミックスアルバム『Double the Trouble』に提供する予定である。このアルバムはSFC版とGBA版双方のサウンドトラックを取り上げているが、特に後者は自身が作曲した物である。
2009年10月30日、彼はレア社からの退職を明らかにした。今後は、フリーのコンポーザー及びサウンドデザイナーとして活動を続けていくこととなる[4]。
その後のインタビューで彼が言及したところによれば、2010年12月の時点で'David Wise Sound Studio'と呼ばれる新しい個人スタジオを保有している[5]。
2013年6月11日、E3の現地にて任天堂の'Wii U Software Showcase'が行われた。会場内で出展されたレトロスタジオ開発の『スーパードンキーコング』シリーズ最新作『ドンキーコング トロピカルフリーズ』ブースの開発者による説明会で、今作のコンポーザーとしてワイズが参加している事が分かった。
2023年1月6日、お笑いコンビ・カミナリが自身のYouTubeチャンネル「カミナリの記録映像」にてワイズの音楽を取り上げた動画を数本投稿したのち、同年4月にはカミナリの2人が実際にイギリスへと出向き、ワイズと約30分にわたる独占インタビューを敢行[6]。これをキッカケに2024年4月13日にはライブイベント『カミナリの記録ライヴ ~素晴らしきデビッド・ワイズの世界~』(会場:東京・東京国際フォーラム ホールC)が開催され、ワイズがゲストとして出演[7]。カミナリのYouTubeを通して募集された質問に応えるインタビュー、ワイズが『スーパードンキーコング』シリーズの楽曲を生演奏するライブコーナー等を行った。同年5月にはライブの模様の一部がカミナリのYouTubeで公開されている[8][9]。
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