テスタメント (バンド)
アメリカ合衆国のスラッシュメタル・バンド ウィキペディアから
テスタメント(TESTAMENT)は、アメリカ合衆国出身のスラッシュメタル・バンド。
テスタメント | |
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![]() ドイツ・ヴァッケン公演(2019年8月) | |
基本情報 | |
別名 | レガシー(1983年 - 1986年) |
出身地 | アメリカ合衆国 カリフォルニア州バークレー |
ジャンル | |
活動期間 | 1983年 - |
レーベル |
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公式サイト | TestamentLegions.com |
メンバー |
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旧メンバー | 別記参照 |
サンフランシスコ・ベイエリア産のスラッシュメタル「ベイエリア・スラッシュ」シーンの中核を担ったバンドの一つ[1]。2000年代にメンバーが難病を患い存続が危ぶまれたが、数多くの支援で立ち直り活動を継続した。
略歴
1980年代
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- 1983年、エリック・ピーターソンを中心に「レガシー」(LEGACY)として活動開始。
- 1986年、ボーカルのスティーヴ・スーザが「エクソダス」に加入するため脱退。スティーヴの紹介で地元のグラム・ロック・バンドにいたチャック・ビリーが加入する。その後、同名のバンドがすでにデビューしていたことが判明し、バンド名を「テスタメント」に改める。
- 1987年、前身バンドの名を冠した1stアルバム『レガシー - The Legacy - 』で「メガフォース・レコード」よりデビューする。
- 1988年、核戦争後の地球の出来事をコンセプトにした2ndアルバム『ニュー・オーダー - The New Order - 』を発表する。Billboard 200では136位を記録し、バンド初の全米チャート入りを果たす[2]。
- 1989年、3rdアルバム『プラクティス・ホワット・ユー・プリーチ - Practice What You Preach - 』を発表。Billboard 200で77位を記録し、全米トップ100にランクインを果たす[2]。
1990年代
- 1990年、2月に初来日する(興行はウドー音楽事務所)。 9月4thアルバム『ソウルズ・オブ・ブラック - Souls Of Black - 』を発表。
- 1992年に5thアルバム『儀式 - The Ritual - 』を発表。Billboard 200で初登場55位を記録するが、バンドサウンドの中核を担っていたアレックス・スコルニックがツアー中に脱退[3]。また、ルイ・クレメンテも脱退する。バンドは元フォビドゥンのグレン・アルヴェライス(ギター)とポール・ボスタフ(ドラムス)を迎えてツアーを終了。その後「エージェント・スティール」「デス」「オビチュアリー」といったヘヴィメタルバンドを渡り歩いたジェイムズ・マーフィー(ギター)と、元「エクソダス」のジョン・テンペスタ(ドラムス)が加入する。
- 1994年、6thアルバム『ロウ - Low - 』を発表する。
- 1995年にライブアルバム『Live At The Fillmore』をリリースするが、レーベルからの離脱、度重なるメンバーチェンジなどで身動きの取れない状況に陥り、活動停止を経て一時解散する。
- 1997年に再始動し、7thアルバム『デモニック - Demonic - 』をリリース。ドラマーとして「ダーク・エンジェル」「デス」で活躍したジーン・ホグランが迎えられ、グレン・アルヴェライスもレコーディングに参加。以降のテスタメントはバンドというよりも、ビリーとピーターソンのプロジェクトとして活動していくようになる。
- 1999年には8thアルバム『ギャザリング - The Gathering - 』を発表。ギタリストとして『ロウ - Low - 』に参加したジェームズ・マーフィーを、ベーシストとして「セイダス」「デス」で活躍していたスティーヴ・ディジョルジオ、ドラマーとして元「スレイヤー」のデイヴ・ロンバードを迎える。エンジニアには元「サバト」のギタリストで、「アーチ・エネミー」「クリーター」「ネヴァーモア」といったバンドを手掛けるアンディ・スニープを起用した。
2000年代
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- ジェイムズ・マーフィーが脳腫瘍に倒れ、手術の末に命を取り留める。ほどなくして、今度はチャック・ビリーが精上皮腫と診断される。治療費をまかなうためのチャリティ・コンサートが開かれるなど支援の輪が広がり、その甲斐もあってビリーは難病を克服した。
- 2001年には1st、2ndアルバムからの曲を再録したアルバム『ファースト・ストライク・スティル・デッドリー - First Strike Still Deadly - 』をリリース。オリジナル・メンバーである、スティーヴ・スーザとアレックス・スコルニックの参加が話題となった。
- 2004年9月に「THRASH DOMINATION 04」にて来日公演を行う予定だったが、エリック・ピーターソンの足の怪我のためキャンセルとなる。
- 2005年5月には、ビリー、ピーターソン、スコルニック、グレッグ・クリスチャン(B)、ルイ・クレメンテ(Dr)というオリジナルラインナップで、期間限定のリユニオンツアーをヨーロッパで行った。同年9月17日・18日には、オリジナルラインナップで「THRASH DOMINATION 05」に参加。同時期に活躍した「デストラクション」「ラーズ・ロキット」「クリーター」らと共に来日した。
- 2006年、クレメンテが健康上の理由によってツアーに出られなくなり、7月から8月のツアーではポール・ボスタフやジョン・テンペスタが代役を務めた[4]。
- 2007年、「クレイドル・オブ・フィルス」「ディム・ボルギル」で活動してきたニコラス・バーカーを新ドラマーに迎えてニュー・アルバムのためのリハーサルを行うが[5]、DHS及び就労ビザの問題でバーカーの参加が困難になり、ポール・ボスタフが復帰[6]。
- 2008年4月、9年ぶりの新作となる9thアルバム『ザ・フォーメーション・オブ・ダムネイション - The Formation Of Damnation』を発表する。
2010年代
- 2011年、ポール・ボスタフが再び脱退。ジーン・ホグランの復帰を経て、2012年7月に10thアルバム『ダーク・ルーツ・オブ・アース - Dark Roots of Earth』を発表。一週間で2万枚以上を売上げ、全米12位を記録する[7]。
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- 2013年11月、北米ツアー中にグレッグ・クリスチャンが解雇され、「エクソダス」のジャック・ギブソンが代役を務める[8]。「THRASH DOMINATION 13」にて来日公演。
- 2014年1月、スティーヴ・ディジョルジオが正規ベーシストとして復帰[8]。「デヴィルドライヴァー」と来日公演。
- 2015年、HR/HMフェス『LOUD PARK 15』の出演にて3年連続の来日公演[9]。
- 2016年10月28日、4年ぶりの新作11thアルバム『ブラザーフッド・オブ・ザ・スネイク - Brotherhood of the Snake』を世界同時発売した[10]。
- 2017年2月、来日公演を開催[11]。
2020年代
メンバー
※2023年4月時点
現ラインナップ
- チャック・ビリー(Chuck Billy) - ボーカル(1986–)
- エリック・ピーターソン(Eric Peterson) - リズムギター(1983–)
- アレックス・スコルニック(Alex Skolnick) - リードギター(1983–1993, 2001, 2005–)
- スティーヴ・ディジョルジオ(Steve Di Giorgio) - ベース(1998–2004、2014–)
- クリス・ドバス(Chris Dovas) - ドラムス(2022、2023–)
- チャック・ビリー(Vo)2022年
- エリック・ピーターソン(G)2022年
- アレックス・スコルニック(G)2022年
- スティーヴ・ディジョルジオ(B)2022年
旧メンバー
- デリック・ラミレス(Derrick Ramirez) – ボーカル(1983)、ベース(1997)
- スティーヴ・スーザ(Steve Souza) – ボーカル(1983–1986)
- グレッグ・クリスチャン(Greg Christian) – ベース(1983–1996, 2004–2013)
- グレン・アルヴェライス(Glen Alvelais) – ギター(1993, 1997–1998)
- ジェイムズ・マーフィー(James Murphy) – ギター(1994–1996, 1998–2000)
- マイク・クラシアク(Mike Chlasciak) – ギター(2002、2004–2005)
- ドラムス
- マイク・ロンシェット(Mike "The Rottweiler" Ronchette)(1983)
- ルイ・クレメンテ(Louie Clemente)(1983–1993、2005)
- ポール・ボスタフ(Paul Bostaph)(1993、2007–2011)
- ジョン・テンペスタ(John Tempesta)(1993–1994、2001、2005、2011)
- ジョン・デット(Jon Dette)(1994–1995、1997–1998、1999)
- クリス・コントス(Chris Kontos)(1995–1996)
- ジーン・ホグラン(Gene Hoglan)(1996–1997、2011–2022)
- ジョン・アレン(Jon Allen)(1999–2004、2007、2011)
- ニコラス・バーカー(Nick Barker)(2006–2007)
- デイヴ・ロンバード(Dave Lombardo) - ドラムス(1998–1999、2022–2023)
- デイヴ・ロンバード(Drs)2022年
メンバーの変遷
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ディスコグラフィ
スタジオアルバム
- レガシー - The Legacy(1987)
- ニュー・オーダー - The New Order(1988)
- プラクティス・ホワット・ユー・プリーチ - Practice What You Preach(1989)
- ソウルズ・オブ・ブラック - Souls Of Black(1990)
- 儀式 - The Ritual(1992)
- ロウ - Low(1994)
- デモニック - Demonic(1997)
- ギャザリング - The Gathering(1999)
- ザ・フォーメーション・オブ・ダムネイション - The Formation of Damnation(2008)
- ダーク・ルーツ・オブ・アース - Dark Roots of Earth(2012)
- ブラザーフッド・オブ・ザ・スネイク - Brotherhood of the Snake(2016)
- タイタンズ・オブ・クリエイション - Titans of Creation(2020)
ライヴアルバム
- Live at Eindhoven(1988)
- 黙示録 - Return to the Apocalyptic City(1993)
- ライヴ・アット・ザ・フィルモア - Live at the Fillmore(1995)
- Live in London(2005)
- Dark Roots of Thrash(2013)
コンピレーション
- The Best of Testament(1996)
- Signs of Chaos-The Best of Testament-(1997)
- The Very Best of Testament(2001)
- ファースト・ストライク・スティル・デッドリー - First Strike Still Deadly(2001/日本発売は2002年)
- 『レガシー』と『ニュー・オーダー』の収録曲を再録した内容。
- Days of Darkness(2004)
VHS/DVD
- Seen Between the Lines(1991/2005年にDVD化)
- Live in London(2005/CDと同内容)
- Dark Roots of Thrash(2013/CDと同内容)
脚注
外部リンク
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