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『セガネットワークカジノクラブ』(SEGA NETWORK CASINO CLUB、以下SNC)は株式会社セガ・インタラクティブ(2015年3月までは株式会社セガ)が販売、運営をしているオンライン対戦可能なカジノゲームを題材にしたメダルゲームである。
本作は、ネット対戦をゲームセンターに普及させるという目的の元で誕生した作品であり、プロデューサーはのちにMJシリーズ総合プロデューサーとなる吉野慎一が務めた[1]。
最大の特徴は、メダルゲームとしては初となるネットワーク経由による他店舗とのオンライン対人戦を可能としたことである。
選択可能なゲームは以下の通りで、一対戦ごとに任意のゲームを選択することができる(ゲーム内でのルールについては後に記述する)。
アバター、プレイヤーの手、落雷、ライブモニターのリプレイと実況など、おもに演出面においてセガネットワーク対戦麻雀MJシリーズの雰囲気や要素がふんだんに取り入れられている。
セガ・インタラクティブ設立後では、LINDBERGH基板を使用したゲームで唯一ネットワークサービスを実施していたが、2016年3月31日の24:00を以ってネットワークサービスが終了した。同年4月1日以降はゲストプレイによるシングルモードのみでのプレイとなり、専用ICカード並びにメダルバンクの使用は出来なくなった[2]。
このゲームはメダルを投入すると、店舗側で設定された倍率[3]でチップに変換される。そのチップをゲーム内ではベットして他のプレイヤーと対戦する事になる。メダルとして払い戻す場合も、同じ倍率でメダル枚数に変換される。ただし、端数のチップはメダルにとして払い出すことはできず、筐体内に残る。
オフライン化された2016年4月1日以降のゲームの流れは次のようになる。
SNCメンバーズカードとはICカードを使用した、SNC専用のメンバーズカードである。主な用途は段位の記録、アバターの設定である。SNCはメンバーズカード無しでもプレイできるが、2016年3月31日まではゲームの全機能を利用するにはカードが必要であった。2016年4月1日以降は後述のSNC.NETのみでの使用となり、プレイ自体はメンバーズカードが不要となった。
オンライン稼働時には、新規のSNCカードを購入し、購入後にサテライト筐体で「新規カード登録」を行う必要があった(登録行為については無料)。
カードに使用期限はないが、使用可能回数が50回と設定されており、使用可能回数が切れたカードは新規カードを購入しサテライト筐体で更新する必要があった。使用可能回数は同日中に一度目のカード使用で「1」減る。同日中であれば、二度目以降のプレイで使用可能回数が減ることはなかった(ここで言う「同日内」はAM7:00〜翌日のAM6:59までが対象である)。2016年3月15日の5:00以降にカードを紛失した場合は、ネットワークサービス終了前に新規カードを購入して初期段階からプレイすることになる。
SNC.NET(エスエヌシー ネット)とは、セガネットワークカジノクラブユーザー向けのネットワークコンテンツサービスであった。
アーケードゲームと連動しており、以下のようなサービスを使用できた。
サービスはパソコン向けサイトと、iモード(NTTドコモ)・Yahoo!ケータイ(ソフトバンクモバイル、VGS・3Gの一部機種を除く)・EZweb(au(KDDI)、WAP2対応機種のみ)に対応した携帯電話向けサイトがあり、いずれも有料(一部無料)であった。
SNCカードの再発行の申請は2016年3月15日の5:00を以って、SNCカードの登録、カスタムチャットメッセージ設定、SNC稼働店舗の検索および混雑状況の閲覧、SNCコンプは同年3月31日の23:59を以って、それ以外のコンテンツも2016年8月31日の16:00を以ってそれぞれ終了した[2][4]。
このゲームはサテライト筐体(複数台)とライブモニタ筐体に分かれている。LINDBERGH基板を使用している。
サテライト筐体はプレイヤーが実際に遊戯する筐体であり、筐体にはメダル投入口、メンバーカード挿入口、カード排出ボタン、メダル排出ボタンのみになっており、ゲーム内の操作はタッチパネルを使って遊ぶ事になる。
ライブモニタ筐体はゲーム中継、リプレイ、ゲームに関するお知らせを放送するSNC CM、ランキングを表示する筐体である。同社のアーケードゲームであるセガネットワーク対戦麻雀MJ3においても同様の筐体が存在するが、このゲームではライブモニタ筐体にも操作ボタンが搭載され、プレイヤーが任意でリプレイを再生したり、ランキングを閲覧する事も可能となった(このモニタは後にMJ4でも採用されている)。2016年4月1日以降はチャレンジゲームのリプレイ、店内ビッグヒットランキング(通算)、店内JACKPOT役獲得者のみ表示される[2]。
通常、プレイヤーの目に触れる場所には設置されていない事が多い。ライブモニタ筐体や各サテライト筐体が接続され、外部ネットとのデータ中継を行っている。
このゲームは2種類から選択するシステムになっており、基本的にはベットボタンを中心とした少ないボタンで遊べるシステムになっている。なお、このゲームは両モード共通でディーラーはゲームには参加しない。プレイヤー同士の対戦となる。
(下で記載している親はディーラーという意味ではなく、見えているカードで一番強いカードを所持してる人を指す)
通常のセブンカード・スタッドでは合計5回あるベットラウンドが、SNCでは2回に省略されている。
通常のセブンカード・スタッドでは、2枚伏せられたカードと1枚の表向きのカードを配られてから最初のベットラウンドが始あり、その後、一枚手札を配るごとにベットラウンドがある。7枚になったときが最後のベッティングラウンドである。
SNCでは伏せられた2枚と表向きの5枚、合計5枚配られたあとに最初のベットラウンドがあり、次に、表向き1枚、伏せられた1枚が配られたのち、すぐに最後のベットグラウンドとなる。
通常のブラックジャックとは異なり、ディーラーはゲームに参加しない。プレイヤーの中で最も強いハンド(21に近い手)が勝利する。また2枚で21になった場合の優先的な勝ちは存在しない。
サレンダー、ダブルダウン、スプリットなどは存在しない。
SNCの特別ルールとして、ターンとリバーは同時に配られるのでベッティングインターバルが一回省略される。なお、トーナメントモードではターンとリバーの間にベッティングインターバルが入る。
ディーラー・ポジション、ブラインド・ベットが存在しない。
SNCの特別ルールとして、ドローで引いてきたカードは表向きに配られる(全員が見る事が出来る)。そのため手札5枚を全て交換する事はできない。
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SNCでは一局清算の四人打ち麻雀になっており、基本ルールは食いタン・後付けあり、リーチ一発あり、ダブロン・トリプルロンなし(頭ハネ)、ドラは赤ドラ1枚ずつ、槓ドラ・裏ドラ・槓ウラあり、常時東場で連荘あり、途中流局なし、人和は役満、流し満貫ありである。なお、四連刻、大車輪などのローカル役は採用されていない。MJシリーズと同様に、他家アタリ牌を抑えた時に評価ポイントが与えられることもある(C-CHIPが獲得できる場合がある)。
ゲームをプレイする際には、Ver3.2より参加料のみで参加できるようになった。 また、アガリ役・テーブルレートに応じて獲得できるチップ数が異なる。
役/レート | 低レート | 中レート | 高レート |
---|---|---|---|
(参加料) | (100 SNC-CHIP) | (200 SNC-CHIP) | (400 SNC-CHIP) |
(リーチ) | (20 SNC-CHIP) | (40 SNC-CHIP) | (80 SNC-CHIP) |
JACKPOT | 4800 CHIP | 9600 CHIP | 19200 CHIP |
miniJP | 2400 CHIP | 4800 CHIP | 9600 CHIP |
三倍満 | 1800 CHIP | 3600 CHIP | 7200 CHIP |
倍満 | 1200 CHIP | 2400 CHIP | 4800 CHIP |
跳満 | 900 CHIP | 1800 CHIP | 3600 CHIP |
満貫 | 600 CHIP | 1200 CHIP | 2400 CHIP |
アガリ | 300 CHIP | 600 CHIP | 1200 CHIP |
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Ver.1では、アンティや途中でベットしたチップの合計のうち、そのゲームで勝利したプレイヤーが即座にチップとして獲得できるのは全体の7割であり、残りの3割はボーナスゲーム時に影響するボーナスポイント(BP)に加算される。つまりボーナスゲームを除いた控除率は30%であると言える。引き分けが発生した場合、チップ・BPともに頭割りとなる。このため、勝ったのにBETしたチップ分の配当が得られない、いわゆる『取りガミ』が発生することがある。(この場合でも記録としては『勝利』であり、連勝カウントなども有効である)
Ver.2では、アンティ、自分がベットしたチップ、自分以外がベットしたチップにそれぞれ異なる控除率が設定されている(アンティに対して50%、自分のベットに対して0%、自分以外のベットに対して30%)。トーナメントではゲーム中の控除は行われないが、参加時に与えられたトーナメントチップをトーナメント終了時にマシンが買い戻す際、買戻しレートは参加時の半額となっている。その代わりトーナメントで一位になるとWINNERS SLOTに挑戦でき、運が良ければ大量の払い出しを受けることが出来る。
Ver.3では、C-CHIPをベット、並びに麻雀の参加費とライフ追加費(Ver.3.2からはリーチ時)に半分まで充当する事ができる。(100ベットする場合、50C-CHIPと50チップ)。C-CHIPを使わずにプレイするとVer.1時代と同様に、70%がSNC-CHIP,30%がC-CHIPとなるが、C-CHIPを使ってプレイした場合は状況に応じて30〜40%がSNC-CHIP,70〜60%がC-CHIPとなる。
各ポーカーでのロイヤルストレートフラッシュ及びストレートフラッシュ、ブラックジャックでのスペードのJとスペードAを使った21及び7を3枚使った21を完成させた場合は、役配当としてテーブルに応じたボーナスチップを獲得出来る。但しテキサスホールデムのトーナメントのみは役配当が無い。この役配当は完成が配当の条件であり、完成後にベットラウンドで手が滑ってフォールドした場合やストレートフラッシュを完成した場合に他者がより上位のストレートフラッシュやロイヤルストレートフラッシュを完成したためにゲームには負けた場合にも、配当は行われる。
Ver.1は「ボーナスゲーム」、Ver.2以降は「チャレンジゲーム」という名称である。
ボーナスゲームは試合に勝利した時に加算される、ステップゲージ(20段階)が満タンになった時に開始される。このゲージは1勝につき4ゲージ(初級でテーブル倍率が×1の場合のみ2ゲージ)加算される(ただし複数のプレイヤーの勝利が発生した場合、その半分になる)。したがって(複数勝利を別にすれば)初級・×1では10勝(平均30戦)/それ以外では5勝(初級では平均15戦・中級/上級では平均25戦)でボーナスゲームに突入することになる。ボーナスポイントは上級に向かうにつれ多く獲得でき、ボーナスポイントが多いほどボーナスゲーム内の配当も大きくなり大量獲得のチャンスが増える。
ゲーム概要は扉が3つあり、その中から1つの当たりを選ぶ形式となる。当たりを選ぶとボーナスチップが加算される。4つ目の扉はチャレンジゲートと呼ばれ、最初3問の正解数に応じて当たりの数が変わる。全問不正解ならそこで終了となり、全問正解なら突破が確定する。チャレンジゲートを突破するとスペシャルステージとなり、チップ大量獲得のチャンスになっている。6つ目の扉からは2択となっている。
ステップゲージは筐体のプレイヤーが交代してもリセットされずにそのまま残り、カードには記録されないので、後少しでボーナスゲームになる場合、プレイヤーにさらなるゲームのプレイを促す仕組みになっている。
Ver.2よりボーナスゲームのシステムが一新され、ゲーム中に得られる「チャレンジボール」を3つ以上集めることで「チャレンジゲーム」に挑戦できるようになった。(Ver1.12までのボーナスゲーム「チャレンジゲート」は一時廃止となり、Ver.3での再実装を待つことになる)
チャレンジボールの獲得条件は以下の通り
チャレンジボールを3つ以上獲得するとチャレンジゲームに挑戦できる。(3つ以上貯めておくことも可能。その場合貯めたボールの数分後述のVチャレンジに挑戦できる) 9つ集めると強制的にチャレンジゲームに移行する。
チャレンジゲームの流れは以下の通り
チャレンジボールも前バージョンのボーナスゲージ同様、カードには記録されずプレーヤーが交代しても筐体に残る。 なお、チャレンジボールは初級より中級,中級より上級とベット額の高いテーブルになる程、銀や金ボールの出る確率が高くなる。
基本的な部分はVer.2と同じであるが、チャレンジゲームの進行方法が若干変更されている。また、ライブモニタ筐体にリプレイが記録される場合がある。
Ver.3では新たに導入されたC-CHIPを1000枚以上獲得し、且つWINゲージが満タンになるとチャレンジゲームに挑戦できるようになる(WINゲージはゲームに5勝すると満タンになる)。また、「Vチャレンジ」と「チャレンジゲート」の両方が実装され、どちらかから選択できるようになった。
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SNCメンバーズカードを使用する場合はカードに段位が記録される。経験値が一定以上に到達すると昇格し、一定以下になると降格するシステムになっている。試合毎にチップの収支から経験値を算出するが、初段より上のプレイヤーの場合は±2段のプレイヤーが同席した際には「直接対決」と銘打ち、そのプレイヤーとのスコアの差により経験値が変動する。なお、段級位が低い程経験値は減りにくく増えやすい。高い場合は減りやすく増えにくい。直接対決は1対1で行われ、自分か相手がテーブルから離れるまで続けられる。(その間により段位の近いプレーヤーが同席しても直接対決の相手は変わらない)
2007年7月23日より、Ver.1.10のロケーションテストが全国の一部アミューズメント施設で行われていた。これまで利用していたSNCメンバーズカードは引き続き利用可能だが、一度1.10でプレイしたカードは1.10でない筐体で利用できなくなるので注意が必要である。ロケーションテストで利用したカードは1.1以降が本格的に稼働した際にそのまま利用できた。
2007年9月11日よりVer.1.11が、10月4日よりVer.1.12が全国稼動開始した。
2008年2月28日から、Ver.2が稼動した。主な変更点は以下の通りである。
(補注:『アンティ50%・他者BET30%・自分BET0』となっている。自分のBETに控除がないのが画期的。以前のバージョンだとここにも控除率30%がかかっていて、必勝の場面でもMAXすると全員降りた時30%持ってかれてしまうので、MINで対応するという『チキンプレイ』の原因となっていた。今回控除がなくなったことによりこの問題は解決され、戦術としてのMAXが障害無しで出来るようになった)
2008年7月23日から、Ver.2.1が稼動した。主な変更点は以下の通りである。
2009年2月19日から、Ver.3が稼働した。主な変更点は以下の通りである。
2009年4月9日から、Ver.3.1が稼働した。主な変更点は以下の通りである。
2009年12月2日から一部店舗にて行われたロケテストを経て、同12月24日よりVer.3.2が正式稼働した最終バージョン。主な変更点は以下の通りである。
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