ジェニファー・ビールス

アメリカ合衆国の女優 (1963-) ウィキペディアから

ジェニファー・ビールス

ジェニファー・ビールス(Jennifer Beals、1963年12月19日 - )は、アメリカ合衆国出身の女優イリノイ州シカゴ出身。フランシス・W・パーカー・スクールFrancis W. Parker School)、イェール大学卒業。

概要 ジェニファー・ビールス Jennifer Beals, 生年月日 ...
ジェニファー・ビールス
Jennifer Beals
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テレビドラマ『Lの世界』ファン・コンベンションにて(2008年11月)
生年月日 (1963-12-19) 1963年12月19日(61歳)
出生地 イリノイ州シカゴ
国籍 アメリカ合衆国
職業 俳優ファッションモデル
ジャンル 映画テレビドラマ雑誌
活動期間 1983年 -
活動内容 1983年:映画デビュー
配偶者 アレクサンダー・ロックウェル(1986年 - 1996年)
ケン・ディクソン(1998年 - )
主な作品
映画
フラッシュダンス
バンパイア・キッス
イン・ザ・スープ
青いドレスの女
呪怨 パンデミック
ザ・ウォーカー
テレビドラマ
『The Twilight of the Golds』
Lの世界』シリーズ
96時間 ザ・シリーズ
ボバ・フェット/The Book of Boba Fett
受賞
サテライト賞
最優秀主演女優賞(ミニシリーズ・テレビ部門)

1997年『The Twilight of the Golds』
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代表作に、映画『フラッシュダンス』やテレビドラマ『Lの世界』シリーズなどがある。

経歴

要約
視点

インディアンの血を引くアフリカ系アメリカ人の父とアイルランド系アメリカ人の母との間に生まれる[1]。彼女が9歳の時に他界した父[2]は、巨大スーパーマーケットの経営で成功を収め、莫大な財産を残していた。そのため、比較的裕福な家庭であった。兄と弟と3人兄弟。母は、彼女が17歳の時に学者と再婚した[3]

アメリカの女優であるセレステ・ホルムアン・ヘッシュダリル・ハンナなどの出身校であるシカゴのフランシス・W・パーカー・スクール(Francis W. Parker School)に進み、在学中からファッション・モデルとして活動。同校でロケが行われた1980年の『マイ・ボディガード』に端役で出演した(Clifford Peache の友人役、クレジット無し)。この出演で映画に興味を持つ[3]

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映画『フラッシュダンス』公開時期(1983年)

1983年、イェール大学の在学中に『フラッシュダンス』のオーディションに合格し、本格的な映画デビューが主演という幸運に恵まれる。全米だけで興行収入1億ドルの空前の大ヒットとなり、一躍注目される若手女優となる。同作でゴールデングローブ賞主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)にノミネートされる。“トーストブラン色の細い顔”と評される美しい顔立ちもそうだが、『ヴォーグ』や『ジャルダン・デ・モード』などの一流ファッション雑誌のグラビアを飾る学生という事も人気を煽り、同年7月の初来日会見で800人を超す報道陣が集まるなど、世界的な注目を集めた[3]

1984年に『フラッシュダンス』に続く大ヒットを期待されて出演した『ブライド』でフランケンシュタインの人造花嫁役を演じるが、大赤字を記録。ゴールデンラズベリー賞のワースト主演女優賞にノミネートされた。コロンビア ピクチャーズが『フラッシュダンス』のパラマウント映画から彼女を強引に連れてきて出演させ、巨費を投じて制作された作品だったために影響が大きく、コロンビアの株価が急落した。元よりアイドルスターの彼女に怪奇映画の古典的なキャラクターを演じさせること自体に無理があった。『フラッシュダンス』で得た人気や評判は、一夜にして急落した。

以後、長年賞レースには無縁であったが、1997年主演のテレビ映画『The Twilight of the Golds』において、サテライト賞:ミニシリーズ・テレビ部門「最優秀主演女優賞」を受賞した。

2003年の秋、テレビドラマLの世界』のオファーを受ける。本格的な長編ドラマの主演は初となったが[4]、同作で演じたレズビアンのベット役が評判を呼び、再評価され、カムバックを果たす[3]。また、『フラッシュダンス』出演時と変わらぬ美貌も話題を集める[5]。同じくテレビのシリーズで準レギュラー出演している『ライ・トゥ・ミー』で演じているゾーイ・ランドウ(Zoe Landau)役は、実際の彼女と同様、白人と黒人との(人種的な意味における)ハーフであるという設定が劇中で明言されている。

人物

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2018年「トライベッカ映画祭」にて

身長は、約175cm[5]親日家として知られ、公私を合わせて何度か来日している。小柄な日本人女性に囲まれるたびに「自分がフットボールのクォーターバックになったような(大きな女性の)気分になる」と語っている[5]。また、男性よりも女性の方が同性愛者であることをカミングアウトしにくい日本の状況を「ともかく、義務とか家庭が個人よりも尊重される傾向がある日本では、女性は家庭を守るものと思われているのでしょう。そういう中で女性がカミングアウトすることは、日本の未来までをも脅かしかねないと思われがちで、その結果、なかなかカミングアウトしにくいというのはあるのではないかしら。でも、本当に自分がレズビアンだと思うなら、その気持ちを抑えてしまうのはよくないわ。だってそれは、その人が持って生まれた贈り物を台無しにしてしまうことだと思うから」と語っている[5]

美貌を保つ秘訣については、「冗談でよく、睡眠セックス水分と言っていたけど、やっぱり、持って生まれたものと、心がハッピーかどうかじゃないかしら」と語っている[5]

私生活

1986年映画監督アレクサンダー・ロックウェルと結婚するが、10年後の1996年に離婚[1]1998年カナダ人の映画実業家であるケン・ディクソンと再婚し、初産が42歳の間近という高齢出産であったが、2005年10月に無事、女児を出産した[6]

交友関係

主な出演作品

映画

さらに見る 公開年, 邦題 原題 ...
公開年邦題
原題
役名備考
1980マイ・ボディガード
My Bodyguard
クリフォードの友人
1983フラッシュダンス
Flashdance
アレックス・オーウェンズ
1984ブライド
The Bride
エヴァ
1988バンパイア・キッス
Vampire's Kiss
レイチェル
ギャンブル/愛と復讐の賭け
La partita
オリヴィア・カンディオニ
傷だらけの青春
Split Decisions
バーバラ
1990Dr.M/ドクトル・エム
Dr. M
ソーニャ
デンジャーヒート/地獄の最前線
Tinikling ou 'La madonne et le dragon'
パティ・メレディステレビ映画
父の恋人
Sons
トランスヴェスタイト
1991ブラッド&コンクリート
Blood and Concrete
モナ
1992イン・ザ・スープ
In the Soup
アンジェリカ・ペーニャ
同窓会の恐怖
Terror Stalks the Class Reunion
ヴァージニアテレビ映画
誘惑されて…
Indecency
エリー・ショーテレビ映画
流血の絆
Le Grand Pardon II
ジョイス
1993親愛なる日記
Caro Diario
本人
1994夢幻殺人
Dead on Sight
レベッカ・ダーシー
ミセス・パーカー/ジャズエイジの華
Mrs. Parker and the Vicious Circle
ガートルード・ベンチリー
1995青いドレスの女
Devil in a Blue Dress
ダフネ・モネ
フォー・ルームス
Four Rooms
アンジェラ
スィート・ダンス
Let It Be Me
エミリー・テイラー
1997The Twilight of the Goldsスザンヌ・ステインテレビ映画
サテライト賞最優秀主演女優賞(ミニシリーズ・テレビ部門)受賞
1998ゴッド・アーミー/復讐の天使
The Prophecy II
ヴァレリー
THE SPREE/ボディ・パッション
The Spree
Xinia Kellyテレビ映画
ラスト・デイズ・オブ・ディスコ
1998 The Last Days of Disco
ニナ
1999タービュランス2
Turbulence 2: Fear of Flying
ジェシカ
2000ボディ&ソウル/栄光のリング
Body and Soul
ジーナ
ジョージアの風
A House Divided
アマンダ・ディクソンテレビ映画
ブレイク・スルー
Militia
2001アニバーサリーの夜に
The Anniversary Party
ジーナ・テイラー
アフター・ザ・ストーム
After the Storm
Mrs. Gavotteテレビ映画
2003ニューオーリンズ・トライアル
Runaway Jury
ヴァネッサ
2004ミッションX
Catch That Kid
モリー
2006絶対能力 FBIサイコメトラー捜査官
Troubled Waters
ジェニファー・ベック
呪怨 パンデミック
The Grudge 2
トリッシュ
2010ザ・ウォーカー
The book of Eli
クローディア
2015UFO学園の秘密
The Laws of The Universe Part0
司令官 インカール
2016白い闇の女
Manhattan Night
リサ・レン
2019アフター
After
カレン・スコット
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テレビシリーズ

さらに見る 放送年, 邦題 原題 ...
放送年邦題
原題
役名備考
1985フェアリーテール・シアター/「シンデレラ」
"Faerie Tale Theatre" Cinderella
19922000マリブロード・美しき疑惑
2000 Malibu Road
ペリー・クイン6エピソード
1999ザ・ハンガー プレミアム
The Hunger
ジェーンエピソードAnd She Laughed
2004そりゃないぜ!? フレイジャー
Frasier
アン・ランバーグ医師2エピソード
2004-2009Lの世界
The L Word
ベット・ポーター主演で70エピソード
2007ロー&オーダー
Law & Order
ソフィア・アーチャーエピソードCharity Case
2009-2010ライ・トゥ・ミー 嘘は真実を語る
Lie to Me
ゾーイ・ランドーゲストで6エピソード
2011The Chicago Codeテレサ・コルヴィン13エピソード
2012キャッスル 〜ミステリー作家は事件がお好き
Castle
ソフィア・ターナーゲストで2エピソード
The Mob Doctor セレステエピソードGame Changers
2016ナイトシフト 真夜中の救命医
The Night Shift
シド・ジェニングス医師6エピソード
2016-2017ラスト・タイクーン
The Last Tycoon
マーゴ・タフト9エピソード
2017-201896時間 ザ・シリーズ
Taken
クリスティーナ・ハートメインキャストで26エピソード
2019-Lの世界 ジェネレーションQ
The L Word: Generation Q
ベット・ポーター『Lの世界』の続編ドラマ
主演兼エグゼクティブ・プロデューサー
2021-2022ボバ・フェット/The Book of Boba Fett
The Book of Boba Fett
"ガルサ"・フウィップ3エピソード
2022Law & Order: Organized Crimeウェッブ夫人LAW & ORDER:性犯罪特捜班』のスピンオフドラマ
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脚注

関連文献

外部リンク

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