キングズベスト

アメリカ生産、イギリス調教の競走馬 ウィキペディアから

キングズベスト

キングズベストKing's Best1997年1月24日 - 2019年4月16日)とはアメリカ生産、イギリス調教の競走馬種牡馬である[1]。主な勝ち鞍は2000年英2000ギニー[1]半姉凱旋門賞アーバンシー、甥に大種牡馬ガリレオがいる良血馬[2]であり、2000ギニーでは同年のカルティエ賞年度代表馬となるジャイアンツコーズウェイに3馬身1/2差をつけて優勝した[3]。種牡馬としても成功し、英ダービー凱旋門賞優勝馬ワークフォースのほか、日本ダービー天皇賞(秋)優勝馬エイシンフラッシュなどを輩出した[2][4]

概要 キングズベスト, 欧字表記 ...
キングズベスト
サイード・スヘイルの勝負服
欧字表記 King's Best
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 1997年1月24日[1]
死没 2019年4月16日(22歳没)
Kingmanbo[1]
Allegretta[1]
母の父 Lombard[1]
生国 アメリカ合衆国[1]
生産者 M3 Elevage[1]
馬主 Saeed Suhail[1]
調教師 Sir Michael R Stoute イギリス[1]
競走成績
生涯成績 6戦3勝[1]
獲得賞金 £210,349[1]
勝ち鞍
G12000ギニー2000年
ListedエーコムS1999年
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競走馬時代

2歳(1999年)

1999年にデビューし、メイドン、リステッドレースで2連勝。迎えた10月16日のデューハーストステークス(G1)では同じく2戦2勝のG2シャンペンステークス勝ち馬ディスタントミュージック[5]に次ぐ2番人気に支持されたが、ディスタントミュージックの5着(最下位)に敗れた[6]

3歳(2000年)

4月20日に始動し、クレイヴンステークス(G3)に出走[7]。G2ロベールパパン賞勝ち馬ロッシーニ[8]に次ぐ2番人気に支持され、G3ホーリスヒルステークス勝ち馬ユミスティム[9]の2着となった[7]

中3週2000ギニー(G1)に出走[10]。G3フューチュリティステークス・G1サラマンドル賞・G3グラッドネスステークスを勝って4戦無敗のジャイアンツコーズウェイ[注 1][11]、前走G3グリーナムステークスを2着と叩いて臨む4戦3勝のディスタントミュージック[5]に続く3番人気に支持された[10]。レースでは残り2ハロンから他馬とは明らかに脚色の違う豪脚を披露。中団から馬場の中央を通って一気に抜け出し、ジャイアンツコーズウェイに3馬身2分の1差を付ける圧勝でG1を初制覇する。

この勝ちっぷりとクラシックディスタンスに実績のある血統背景からダービーでも期待されたが、レース前日に筋肉痛で出走を回避する。約1か月後のアイルランドダービーに出走するが、レース中に故障(右前肢管骨骨折)を発生して競走中止。引退に追い込まれた[要出典]

特徴・評価

マイケル・スタウト調教師は、キングズベストについて「彼は私が調教した中で最も優れたマイラーでした」と語っている[3]

ダーレー・ジャパン代表の三嶋健一郎は、種牡馬キングズベストの導入にあたって「キングズベストは、キングマンボの後継種牡馬として皆様ご存知のエイシンフラッシュをはじめ、すでに7頭ものG1勝ち馬を送り出している優秀な種牡馬です」と評している[12]

競走成績

以下の内容は、Racing Post[1]の情報に基づく。

さらに見る 出走日, 競馬場 ...
出走日競馬場競走名距離 頭数着順騎手 タイム着差1着(2着)馬
1999.08.06ニューマーケット未勝利芝7f約1408 m 8 01着G.スティーヴンス 01:28.132馬身(Jalad)
0000.08.17ヨークエーコムSL芝6f214y約1403 m 5 01着G.スティーヴンス 01:23.032馬身(Shamrock City)
0000.10.16ニューマーケットデューハーストSG1芝7f約1408 m 5 05着K.ファロン -5 3/4馬身Distant Music
2000.04.20ニューマーケットクレイヴンSG3芝8f約1609 m 6 02着K.ファロン -1/2馬身Umistim
0000.05.06ニューマーケット英2000ギニーG1芝8f約1609 m 27 01着K.ファロン 01:37.773 1/2馬身Giant's Causeway
0000.07.02カラ愛ダービーG1芝12f約2414 m 11 中止P.エデリー --Sinndar
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種牡馬時代

2001年からアイルランドで供用される。初年度産駒から2頭のG1勝ち馬を輩出。2010年には産駒がイギリスと日本(中央競馬)でダービーに優勝した。シャトル種牡馬として2001年はオーストラリア、2007年はアルゼンチンでも供用された。2009年からはフランス、2013年からは日本のダーレー・ジャパン・スタリオン・コンプレックス[12]で供用されていた。

2019年4月16日、疝痛による合併症のため死亡した[13][14]

代表産駒

GI級競走優勝馬

太字はGI競走を表す。

重賞優勝馬(国内のみ)

血統表

キングズベスト血統(血統表の出典)[§ 1]
父系キングマンボ系
[§ 2]

Kingmambo
1990 鹿毛
父の父
Mr. Prospector
1970 鹿毛
Raise a Native Native Dancer
Raise You
Gold Digger Nashua
Sequence
父の母
Miesque
1984 鹿毛
Nureyev Northern Dancer
Special
Pasadoble Prove Out
Santa Quilla

Allegretta
1978 栗毛
Lombard
1967 栗毛
Agio Tantieme
Aralia
Promised Lady Prince Chevalier
Belle Sauvage
母の母
Anatevka
1969 栗毛
Espresso ACROPOLIS
Babylon
Almyra Birkhahn
Alameda
母系(F-No.) (FN:9-h) [§ 3]
5代内の近親交配 Alchimist 5×5=6.25% [§ 4]
出典

※活躍馬多数のため、主要な血縁とG1勝ち馬のみ表記

そのほかの近親にタマユズジャック・ル・マロワ賞ジャンプラ賞)、アナタス(プリンスローズ大賞典)などがいる。

脚注

外部リンク

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