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キリヴィラ語(キリヴィラご、英: Kilivila)もしくはキリウィナ語(キリウィナご、英: Kiriwina)とはパプアニューギニアのトロブリアンド諸島にて話されている大洋州諸語の言語の一つである。
キリヴィラ語はトロブリアンド諸島の東南東に位置するウッドラーク島で話されているムユウ語やさらにその東のラフラン諸島(Lachlan)のブディブド語と近い関係にあるとされる[1][2][3]。
キリヴィラ語にはBiga galagoki(またはBiga galagola)、Biga besagala、Biga galanani、Biga galawalaの大きく分けて四種類の言語変種が存在する。グンター・ゼンフト(Gunter Senft)による本言語の解説書(1986年)の内容は基本的にBiga galawalaに準拠している。また明確に方言と認められるものとしては、キタヴァ方言(Kitava)などが存在する。
また、二重母音として[ai], [au], [ei], [eu], [oi], [ou]の6種類が存在する。
なお/l/と/r/、また/l/と/n/との区別が曖昧で両者が交代する場合がある。
強勢は基本的にはポーランド語の様に最後から二番目の音節に置かれるが、以下の様にいくつかの例外も存在する[6]。
数は単数・双数・複数の三種類の概念が存在する。また人称の概念が代名詞や接辞に影響を与え、一人称の双数および複数〈私たち〉には聞き手を含めるか否か(包括と除外)の区別が存在する。
動詞につく接辞[7] | |||||||||||||||
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1 | 2 | 3 | 4 | ||||||||||||
単数 | 双数 | 複数 | 単数 | 双数 | 複数 | 単数 | 双数 | 複数 | 単数 | 双数 | 複数 | ||||
一人称 | (聞き手を)包括 | a- | ta- | ta- -si | ba- | bita- | bata- -si | la- | lata- | lata- -si | ma- | mata- | mata- -si | ||
(聞き手を)除外 | ka- | ka- -si | baka- | baka- -si | laka- | laka- -si | maka- | maka- -si | |||||||
二人称 | ku- | ku- -si | buku- | buku- -si | luku- | luku- -si | muku- | muku- -si | |||||||
三人称 | i- e- |
i- -si e- -si |
bi- | bi- -si | le- | le- -si | me- | me- -si |
動詞は基本的に人称や数を表す接辞を伴って表される。接辞が表す相は以下の四種類が存在する。
Ku-sisu, | ba-la. | ||||||||||||||||||||
二人称単数・相1-在る | 一人称単数・相2-去る | ||||||||||||||||||||
君はいる | 私は去るだろう | ||||||||||||||||||||
(一人の相手に対して)さようなら。 [8] |
近親者や人体の一部、また人体に付着しているものを表す名詞は接辞の形をした所有代名詞を伴って表される(例: kada- 〈母方のおじ〉 + -la 〈親密な度合いを表す三人称単数の所有代名詞〉 → kadala 〈彼の母方のおじ〉[9])。
SVO型とVOS型が優勢である[12]。主語と動詞では「動詞-主語(VS)」[13]、動詞と目的語では「動詞-目的語(VO)」の順が優勢である[14]。
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