テクモ(現:コーエーテクモゲームス)は、選手ごとにコマンドを選び、「ガッツ」と呼ばれる行動値を消費して実行させる新しいリアルタイムシミュレーションゲームのジャンルを確立させた。オリジナルの選手や必殺技も多数登場するが、原作に登場した技も多数再現されており、一度しか披露されていないようなものやその際の台詞などの再現率も高い。第1作から「V」まで一つの長い続き物語となっており、「II」以降はオリジナルストーリーで原作のその後を描き、アニメ・マンガをベースとした作品としては珍しく原作終了後6年間も独自の発展を続けた。
『ファミ通』が2003年にファミコン生誕20周年を記念して行った「最も心に残ったファミコンソフトは?」というアンケートでも『キャプテン翼』が27位、『キャプテン翼II』が51位に入り、キャラクターゲームとしては1位と2位を独占した。
キックオフ直前の状態でボタンを押さずに放置しておくと、アナウンサーのチャーリー高橋が勝手にしゃべり始める。なお、この頃は厳密にスポーツ関係の商標権等が意識されることはなく、さまざまなクラブ名が実名で登場する。
消費行動値であるガッツが不足している場合の「くっ!! ガッツがたりない!!」[Note 1]のメッセージは有名だが、これはファミコン版開発当時のプログラマーの口癖をそのまま使用したもの[1]。
海外版では版権上の都合からキャラクターを変更して1992年にNES版『Tecmo Cup Soccer Game』を発売。1993年にはメガドライブ版『Tecmo Cup Football Game』の発売が予定されていたが、中止となっている。
また、本作のゲームシステムを流用した携帯電話ゲーム用アプリ『シネマティックサッカー』が2003年から発売されていた[2]。
ファミリーコンピュータ
テクモからファミリーコンピュータ専用ソフトとして発売された作品は以下の通り。
- キャプテン翼
- 1988年4月28日発売。原作の【中学生編】・【Jr.ユース編】にほぼ準拠した内容。
- 当初は原作の連載中及びテレビアニメ放送最終年の1986年発売と発表されていたが、発売延期を繰り返した結果、発売されたのは原作及びテレビアニメ終了後の1988年4月28日と2年以上経過していた、当時のファミコンソフトで長期間に及ぶ発売延期が繰り返されたのは極めて異例であった。
- 試合の前半後半の合間に自分の好きなキャラと会話出来たり、試合の合間に町を探索したりという当時のファミコンゲームならではの要素もあった。この街を探索するのはアドベンチャーゲーム方式になっており、パリのエッフェル塔の下で岬と再会するシーンがモチーフとなっている。岬の捜索に成功すると、原作通り岬をJr.ユース編で使用できるようになる。
- 中学生編では原作の同時優勝という設定がそのまま使用された為、翼率いる南葛中が日向率いる東邦学園と引き分けでもクリアとみなされ、先(Jr.ユース編)に進むことができる。この場合は翼と日向が一緒に優勝旗を持つ。東邦に勝利し、南葛が単独優勝した場合は、優勝旗を持つのは翼のみになる。
- Jrユース編では、予選リーグの対戦相手としてAグループ(アルゼンチン・イタリア・ウルグアイ)から2チーム、Bグループ(イングランド・ポーランド・スペイン・ポルトガル・ベルギー・カナダ・マレーシア)から2チームの計4チームがランダムに選出。そこに日本を含めた5カ国でリーグ戦を行い、日本は2位以上になれば予選通過できる。準々決勝は、予選に出てこなかったAグループの残りチームと対戦する。
- ストーリーは原作をほぼ忠実に再現され、さらにテキストアドベンチャー形式のため、キャラの姿がドット絵で画面いっぱいに描かれ、原作の必殺技シーンがそのままトレースされるなど、原作の持つ大げさかつ荒唐無稽な魅力が忠実に再現されている[3]。
- 元々はファミリーコンピュータ ディスクシステム用のソフトとして開発が始められたが、途中でROMカセットに変更になった経緯がある。また画面デザインは『ポートピア連続殺人事件』を参考にしているが、『ポートピア』では絵の部分が画面の1/4程度だったのに対し「これでは迫力が足りない」として画面上半分に拡大された[4]。
- キャプテン翼II スーパーストライカー
- 1990年7月20日発売。ストーリーはテクモのオリジナル。前作の『キャプテン翼』をベースにして作られた。詳細は「キャプテン翼II スーパーストライカー」を参照。
スーパーファミコン
テクモからスーパーファミコン専用ソフトとして発売された作品は以下の通り。
- キャプテン翼III 皇帝の挑戦
- 1992年7月17日発売。ドイツ主催のユニバーサルユース優勝をめぐって全日本と強豪国が白熱した試合を行う。ストーリー序盤では翼がブラジルのリオカップ優勝を目指す。それと同時進行で、海外へ散っている全日本の選手達はそれぞれの地域でドイツの選手と対戦。中盤以降は全日本として集結し、ユニバーサルユースに挑んでいく。他の作品では「翼VS日向」「岬VS松山」のように、日本人同士の対戦機会があるが、今作ではそれが一切ない。
- なお、前作までは相手チームの一般選手は「てきの○ばん」「てきのキーパー」という表記だったが、今作から全ての選手に固有の名前が与えられている。また今作からオールスターモードも搭載されている。着メロが配信されている(これは第1作・IIも同じ)。
- このゲームは原作を知らないプレーヤーが『キャプテン翼』シリーズのゲームを始めるにはうってつけのゲームであるという評もある[5]。
- キャプテン翼IV プロのライバルたち
- 1993年4月3日発売。タイトルの通り、若林以外の日本人選手も続々とプロの世界に参戦していく。分岐試合の勝敗により、ストーリーが分岐していき、最終的にエンディング等も変わっていくという新しい流れができた(最終的にジャイロカップ編、サッカーグランプリ編、親善大会編、ワールドクラブカップ編の4つに分かれる)[Note 2]。ジャイロカップ編と親善大会編、オールスターのエディットモードでは自分の分身となる選手が登場し、そこで選手名と強さのカスタマイズを決める。ストーリーモードで使えるのは必殺シュートだけだが、その名称は自由に付けられる。オールスターでは必殺シュート以外にも必殺ドリブル、必殺タックル、必殺ブロックを使えるが、技名は全てデフォルトで固定される[Note 3]。なお、試合中の実況では、プロ選手となった今作でも相変わらず個人名に「くん」付けで呼ばれている。
- 致命的なバグの多さから、シリーズ中の駄作扱いする文献もある[6]。
- キャプテン翼V 覇者の称号カンピオーネ
- 1994年12月9日発売。セリエA、アジアカップ、ワールドトーナメントの各パートに分かれるほか、日向、若林、シュナイダーなどの人気キャラのサブストーリーも存在する。IVでサンパウロに入団した新田が最終ボスチーム「カンピオーネ」の一員として全日本チームの敵に回る。「カンピオーネ」の監督として(その時点では)原作の1巻に名前だけ登場したロベルトの恩師であるジョアンが登場する。
- 今までのゲームの流れから一新して他サッカーゲーム同様のアクションであるが、それに従来のリアルタイムシミュレーションを融合させたシステムとなっている。
- 一部の選手にはボイスがついた。また前作までは敵チームのガッツは無限だったが、今作では敵チームにもガッツの制限が施されている(表示は無し)。
- なお、敵チームがリードしている間に限り、試合中断中のメニューに「はげます」の項目が追加された。これを使用すると1度だけガッツを最大値に戻すことができる。パスワークなどが激しい分ガッツを消耗しやすいため、使用するタイミングが非常に重要となる。
- 『キャプテン翼 ワールドユース編』として連載が再開された影響で[Note 4]、前作までに展開されていたゲームオリジナルの要素(選手・必殺技など)が大幅に改変・削除されている。そのため、カルロス・サンターナは前作までは「カルロス」名義で登場していたのに対し、Vのみワールドユース編と同じく「サンターナ」名義で登場する。なお、 前作までは実況での選手名の表記に「〇〇くん」と表記していたが、Vのみ「〇〇選手」と表記される。
- 「V」にて初登場するオリジナル選手は原作者の高橋陽一のデザイン。攻略本にイラストも多数掲載されている。
ゲームボーイ
テクモからゲームボーイ専用ソフトとして発売された作品は以下の通り。
- キャプテン翼VS
- 1992年3月27日発売。原作の【小学生編】のストーリーと小学生編のキャラで日本代表を結成し「ワールドジュニア」に挑むオリジナルストーリーで構成される。ワールドジュニアの対戦相手として【Jr.ユース編】で対戦するチームが多く登場するが、映画で登場したカルロスやヘフナー、「II 」で登場したキムやシャなども参戦している。
- 試合画面は『キャプテン翼II』を意識した画面となっている。解像度の問題で画面が狭いのでチャーリーの絵は表示されず、ラジオ放送という設定になっている。このゲームでは主役選手以外の選手の名前が全員付けられることになり、名前の公募を行い、当選した人の名前が使われている。このゲームでのセーブはパスワードだが、CPU戦のフリー対戦モードで国内チームが全て使用可能になる「もりさきもつかつてね」といった洒落たパスワードが存在する。
- タイトル通り、シリーズ初の対戦(通信対戦)では全チームから選ばれた有名選手26人の中から好きなメンバーを選んでオリジナルチームで対戦するのだが、選手選択のシステムが特徴的。まず1P側(先にタイトル画面で対戦モードをにカーソルを合わせて決定した方)が攻撃でPK戦を行い、勝った方のプレイヤーが先にキーパーを選ぶ事ができる。互いのキーパーが決まったら攻守を交代してPK戦を行い、勝ったプレイヤーが先に選手を1人選び、その後負けた方が選手を1人選ぶ[7]。これをメンバー全員が決まるまで繰り返す。このPKはキーパーの能力値は関係なく、単純に確率の問題なので攻撃側が有利になっている。
メガCD
テクモからメガCD専用ソフトとして発売された作品は以下の通り。
- キャプテン翼
- 1994年9月30日発売。原作の冒頭から、【対修哲小編】・【小学生編】・【中学生編】までを再現。CDであることを生かし、ビジュアルシーン(試合以外のやりとり)においては、アニメ版の声優を用いて演出している。ゲームシステムは基本的に『II』『III』に準拠しているが、選手だけでなく選手のコマンドにもレベルと経験値が存在し、よく使用するコマンドほど能力値が高くなるシステムが追加されている。他にも、一度戦った試合をいつでも再戦できる「名勝負モード」、対人戦が可能な「2P対戦モード」などが追加されている。ファミコン版では未登場だった必殺技等も再現されており、「チャーリー劇場」[Note 5]は一試合ごとに違いがあり、原作で詳細が設定されていなかった敵チームのキャラクターには、様々な高橋陽一作品から容姿や名前が引用されており、細部に至って作りこまれている。また、【ジュニアユース編】は収録されていないが、シナリオをクリアすると2P対戦モードのみ、全日本ジュニアユースのメンバー[Note 6]で構成されたチームが使用できるようになる。
- 2022年10月27日発売のセガの復刻ゲーム機「メガドライブ ミニ2」に、プリインストールされる60作品の一つとしてメガCD版が収録される[8]。移植はエムツーが担当。
オリジナルの登場人物
日本
- チャーリー高橋
- 声:西村知道(メガCD版)
- 実況アナウンサー。キックオフさせずに放置しておくと勝手に喋り出したり、マイクをかじりはじめたり、眠り出したりと色々なパフォーマンスを繰り広げる。ドライブオーバーヘッドやスライダーキャノンといった必殺技の名前が、チャーリーの口から初めて明らかになることもある。「V」ではキャラ画像やパフォーマンスがなくなり、オランダ戦でのサイクロン封殺イベントやオールスターに出るのみとなった。なお、「I」の中学生編のアナウンサーの名前は「おがい」となっており、チャーリーと同一人物であるかは定かではない。
- 片桐陽子 (II-V)
- 片桐の妹で、日本サッカー協会に所属。全日本のマネージャーを務める。石崎に惚れられているが、アプローチされる度に毎回彼へビンタを喰らわせている。
- 高橋監督 (II)
- 南葛高校サッカー部監督。
- ヤスヒコ (V)
- ドイツ・ケルン所属。控え選手のためプレイヤーがケルンを操作する際に存在を確認できる。
- カズヨシ (V)
- イタリア・ジェノア所属。控え選手のためプレイヤーがジェノアを操作する際に存在を確認できる。
ブラジル
- レナート (II-V)
- サンパウロのGK。ユースチームの頃から翼とはチームメイト。キーパーとしての能力値はかなり低い[Note 7]。ブラジルユースの代表選考では最終候補まで残る。「IV」でトップチームへ昇格後は正GKバモラの負傷という事態から即スタメン入りし、ラテンアメリカカップではブラジル選抜の控えGKに選出された。バモラ復帰以降はサンパウロの控えGKとなる。「V」ではサンパウロFCの控えGKを務めているが、代表には選出されなかった。
- グラフィックはヘルナンデスの流用で、「II」では黒髪に褐色の肌、「III」以降は茶髪に薄橙の肌となっている。「V」ではヘルナンデスとアイコンを共有している。
- 「II」から「V」までサンパウロに所属し続けたのは彼とジウの2人だけである。
- アマラウ (II-IV)
- サンパウロユースチームのDFで、ブラジル代表。ドトールと双璧を成し、宙を舞うアマラウという異名からブロックやパスカットを得意とし、高いボールに強いのが特徴。ブラジル代表では、彼とドトールのみ必殺技を持たない。「IV」ではドトールと共にクルゼイロに移籍している。
- ドトール (II-IV)
- サンパウロユースチームのDFで、ブラジル代表。アマラウと双璧を成し、地を這うドトールという異名からタックルを得意とし、低いボールに強いのが特徴。「IV」で所属するクルゼイロではMFを務める。
- ジウ (II-V)
- サンパウロのFW。前述のレナートと同じく、ユースチームの頃から翼とはチームメイトである。ロングシュートが苦手だが、ダイレクトシュートを得意とする。
- 「IV」では、翼やレナートとともに念願のサンパウロトップチームへ合流。「II」から「IV」までは9番のポジションだが、「IV」でストラットが9番を務める期間と「V」では11番となる。
- バモラ (IV-V)
- サンパウロトップチームの正GK。「IV」開始時点では怪我で離脱している。ブラジルリーグOP編の第1戦からチームに復帰するが、その他のルートでは登場しない。グラフィックは若林の色違いだが非常に陽気な性格で、片言の敬語で話す。必殺技は「ビッグハンドキャッチ」。「V」ではサンパウロの正GKであると同時に、ブラジル代表の控えGKも務める。必殺技の使用時に「バモラァァ!!」と叫ぶようになり、容姿は若島津を短髪にしたような精悍な顔つきとなっているなど、人物像は「IV」から大幅に変わっている。
- ネルソン・ベベット (IV)
- サンパウロのMF。41歳のベテラン選手で、セリエAでのプレイ経験もある。ストラットの離脱した穴を埋めるため、片桐が紹介した。ブラジルリーグOP編の第2戦からサンパウロへ加入。既に選手としてのピークは過ぎているが、そのハンデを技術と経験で補うベテランの鑑。翼に先輩としてプロの心構えを教える。必殺技は「エンベロープシュート」と「頭脳的なドリブル」。
- マウリシオ (IV-V)
- サンパウロのMF。翼や新田よりも若く、血気盛んで居丈高なトラブルメーカー[9]。しかし、翼らに諭されてから改心し[10]、翼達を「先輩」と呼んで慕うようになる。ワールドクラブカップ編の第1戦から、新田と共にサンパウロへ加わる。「IV」で初登場した際は必殺ドリブルの「スキルステップ」しか持っていないが、ルートを進めていくと新たに「ドライブオーバーヘッド」と「ジョルトシュート」を覚える。
- なお、「V」では同名の人物がイタリア・サンプドリアに所属しているが「IV」で使用していた必殺技は何一つ所持しておらず、容姿も全く異なるため同名の別人の可能性が高い。当然のように翼とのイベント等も存在しない。
- オリベイラ (V)
- サンパウロのMFで、ブラジル代表。クラブ・代表ともに主将を務める。スランプに陥ったサンターナを奮起させる為、コパ・アメリカの決勝戦をボイコットした。ワールドトーナメントでは主将の座をサンターナに譲った。必殺技は「パワースワーブ」。
- ジョアン (V)
- 「V」のサンパウロFCの監督であり、カンピオーネの監督。かつてのロベルト本郷の恩師でもある。心血を注いで育てたロベルトが怪我で引退したことに絶望しサッカー界から姿を消していたが、後に監督となったロベルトの活躍に触発され、突如サンパウロの監督にカムバックを果たし、新田を急成長させ、シニョーリやアルシオンらを育てた。
- 名前自体は原作1話から何回か登場しているが、「V」発売時点では原作未登場だった人物。原作で初めて描かれたのは「ライジングサン」であるが、容姿・性格・思想のいずれも全く異なる人物となっている。
その他
- リベリオ (II-III)
- コリンチャンスのFW。「バナナシュート」を得意とし、コーナーキックからでも放ってゴールを狙ってくる。「II」のブラジル代表では10番を務めるが、後半からはコインブラが登場する為にベンチへ退く。「III」では序盤のコリンチャンス戦に登場するが、ストーリー終盤のブラジル代表としては登場しない。
- クラウディオ・メオン (II-IV)
- グレミオのGK。ドライブシュートの通用しないキーパーだが、オーバーヘッドキック等のダイレクトシュートに弱いという、キーパーとして致命的ともいえる弱点を持つ。「II」では翼の「ドライブオーバーヘッド」によって弱点を突かれ敗北する。しかし「IV」でスポルチに移籍後はドライブシュートが通用するようになってしまった。
- 作中での評価は作品ごとに異なる。「II」ではコインブラに散々酷評されるが、「III」ではダイレクトシュートに対する耐性を克服した上、ドライブオーバーヘッドにも完全耐性を持つようになる(「IV」では耐性がなくなる)。「IV」のラテンアメリカカップ編ではブラジル選抜の正GKとなる。ストラットが「こいつには去年の借りがある」と発言しているが、詳細は明らかになっていない。
- グラフィックはヘルナンデスの流用で、「II」では青い髪に赤みがかった肌をしていたが、「III」以降はレナートと全く同じ茶髪に薄橙の肌となっている。
- トニーニョ (II-IV)
- パルメイラスのFWで、ブラジル代表ではMF。どんな位置からも「ドライブシュート」を放つ。ネイとのコンビ技である「ブースターシュート」は彼がフィニッシュを行う。パルメイラスに所属しているのは「II」のみで、「IV」では所属していない。
- ネイ (II-IV)
- パルメイラスのFWで、ブラジル代表ではMF。必殺ドリブル「消えるフェイント」を使う。トニーニョとのコンビ技である「ブースターシュート」は彼がアシストする。発動はボールを蹴りだす彼のみ可能であり、当然ながらトニーニョがいないと成立しない。トニーニョと同様、「IV」のパルメイラスには所属していない。
- ザガロ (II-IV)
- サントスのFWで、ブラジル代表。日向同様腕をまくり、「強引なドリブル」と、パワーが非常に強くウナギのようにうねうねと曲がるキーパー殺しのシュート「ダブルイール」を放つ。「II」のサントス戦のミーティング時にロベルトが「ちなみに イールとは ウナギのことだ カバヤキにすると うまいぞ」と突如それまでの流れから外れたことを言う。「IV」ではバスコ・ダ・ガマに移籍し(そこでのポジションはMF)、腕まくりの描写がなくなった。また、同作のラテンアメリカカップのブラジル選抜には入っていない。
- ディウセウ (II-IV)
- サントスのDFで、ブラジル代表。「パワー」系のディフェンス技とオーバーラップからの強烈なヘディング技「キャノンヘッド」を使う。パワー系のディフェンス技を使う選手には珍しく「強引なドリブル」を持っていない。「IV」ではブラガンチーノに移籍。ラテンアメリカカップのブラジル選抜の中では、他のメンバーに比べて能力値は低めに設定されている。
- サンタマリア (II-IV)
- フラメンゴのMFで、ブラジル代表。「バナナシュート」を使い、コーナーキックからゴールを狙う。ブラジル代表では「中盤の指揮官」として、前線にパスを送る役目もする。ブラジル代表時、及びフラメンゴ所属時は6番のポジションだが、「IV」でグアラニーに移籍した際は同チームで10番を務めている。
- ジェトーリオ (II-IV)
- フラメンゴのDFで、ブラジル代表。積極的にオーバーラップし、「ドライブシュート」を放つ。「IV」ではフラメンゴに所属していない為、ブラジル代表としてのみ登場。
- エウゾ・ゲルティス (II-V)
- イタリア・インターミラン(インテル)でプロとして活躍し、「キーパーマシン」の異名を持つブラジル代表のGK。「II」において、ブラジルユースを率いるロベルトがワールドユースで勝つため直々に呼び寄せ、そこでピエールとナポレオンのコンビ技・スライダーキャノンをあっさりと止め、フランスを完封する活躍を見せた。しかし、「V」では日向のファイナルタイガーの前に手も足も出なかった。必殺セービング「ダークイリュージョン」は「IV」とそれ以外の作品で演出が大きく異なるが、基本的にコート上から姿を消したゲルティスが突如ボールの前に出現してシュートを防ぐという内容は共通している。
- ストラットとはイタリアリーグで対戦経験があるため知り合っており、ストラットがブラジルにいることをストラットの彼女であるミアータに教えた(事情はストラットの項を参照)。
- 黒い長髪に褐色の肌をしており、グラフィックは「II」〜「IV」では若島津の流用、「V」ではミューラーの流用となっている。
- アルツール・アンチネス・コインブラ (II-IV、V)
- フラメンゴのFWで、ブラジル代表。「II」のサブタイトルを冠する「スーパーストライカー」。詳細はアルツール・アンチネス・コインブラを参照。
- ナシメント (V)
- ブラジル代表のFW。「ドライブシュート」を操る頼れるストライカー(ウィング)である。主将のオリベイラからはピッチ外で相談を受ける程信頼されている。
- シニョーリ (V)
- イタリア・パルマのFWで、ブラジル代表。ジョアンにより鍛えられた"芸術作品"の一人であり、16歳という若い年齢ながらファンベルグ率いるミランをダブルハットトリックで降し、日向をスランプに追い込むほどにまで苦しめた。しかし翼に負けた為にワールドトーナメントでは「カンピオーネ」から「落ちこぼれ」として外される。そのためブラジル代表としてサンターナと共にナショナルチームとして参加する事になった。日本戦ではスランプから復活した日向の「ファイナルタイガー」を土手っ腹に打ち込れ、後半にはサンターナと交代しベンチに下がる。
- ジョアンに育てられたために個人技では優れるものの、チームプレイをまったくせず[Note 8]、そのことを翼やサンターナたちから教わりチームワークの大切さを覚え改心する。カンピオーネからは外されたが、カンピオーネの一般キャラクターより高い能力を持つ。
- 必殺技はジョアンにより鍛えられた素早いスピードと身軽な動きで巧みに相手をかわす「芸術的なドリブル」と、ゴールに背中を向けつつ回転しながら落ちてきた浮き玉をシュートする「アクセルスピンシュート」、そして「オーバヘッドキック」。シュートを決めると「へへん、ちょろいね」と決め台詞を言う(担当声優は明かされていないが、山田栄子氏と思われる)。
- ジャイロ (II)
- かつて「伝説のエースストライカー」と呼ばれていた選手で、後に翼やディアスの代表技となる「伝説のシュート」と呼ばれた「サイクロン」を武器にブラジルで多大な戦績を残した。ヘディング(というより浮き球関係)が苦手という、ストライカーとしては致命的な弱点を持っていた。浮き球のセンタリングや競り合いに対応するためにサイクロンを編み出した。サイクロンは無敵のシュートを止められるキーパーは誰一人としておらず、非公式の試合も含めて1000近いゴールを挙げたとされている。「II」において名前だけ登場し、「IV」では彼の名が付いた「ジャイロカップ」が開かれる事になる。また「V」で、自身の後継となれる選手がいなかったため、体がボロボロになるまで引退できなかったということが、オリベイラとナシメントの会話により明らかになる。
ドイツ
- テオドール・カペロマン (II-IV)
- ハンブルガーSV (II)→メキシコのモンテレー(III)のFWで、ドイツ代表ではMFを務める。必殺技はボールが左右にうねるように動く「サイドワインダー」。「III」のみタッチライン付近では能力値が上がってかなり強化するが、ペナルティエリア内だと逆に能力値が下がる。
- 「II」でバイエルンに移籍したシュナイダーの代わりとして登場。「III」で主要キャラの1人として昇格し、日向と若島津が所属するメキシコシティの対戦相手として立ちふさがる。そこで、さらにパワーに磨きをかけた「サイドワインダー」を駆使して彼らを大いに苦しめた。しかし「IV」では弱体化し、タッチライン付近にいても能力値は上がらなくなった。親善大会編に至っては後述のフライハイトにポジションを奪われる為、彼は試合に出られない。
- メッツァ (II-IV)
- ハンブルガーSV(「II」のみ所属)のMFで、ドイツ代表。シェスターとともにゲームを作る。「II」でのポジションはボランチであったが、「III」と「IV」ではシェスターがボランチに下がったため、代わりに彼が10番を担う。必殺技は「トップスピンパス」。ゲームシリーズでは数少ない必殺パス持ちの選手。
- ポブルセン (IV)
- ハンブルガーSVのFWで、ドイツ代表ではMFを務める。サッカーをまったく楽しんでおらず、それが原因で昔サンパウロFCへの入団を断られた。自分の代わりにサンパウロに入団した翼に対して憎しみを抱いている。それ故、試合中でも翼に対して反抗的な態度を取るなど暴言を吐いたりする。必殺技の「フレームドリブル」と「マーダーショット」は共に多くの相手選手を弾き飛ばすほど強力。しかし、若林いわく「根はいい奴」。
- フライハイト (IV)
- ドイツ代表のMF。旧東ドイツの天才プレイヤーで、「雨の使者」という異名を持つ。ドイツの統一によって旧西ドイツメンバーであるシュナイダー達と合流した。天候次第で、使用可能な必殺技が変化する。雨天時は水関連の必殺技「ウォッシャードライブ」「ウォータードリブル」「ハイドロプレンタックル」を、晴天時は「レインボウパス」をそれぞれ使用。ストーリーモードでは、彼の特性を生かすために必ず前半のみ雨が降り、後半からは止む設定である。ちなみに彼は親善大会編のラスボスとして登場するが、これにより前述のカペロマンは試合に出場できなくなる。
- ミッターマイヤー (V)
- シュツットガルトのFWで、ドイツ代表の控え選手。各国のリーグを渡り歩き、七色のシュートパターンを持つとされるベテラン選手。必殺技も「ドライブシュート」「バナナシュート」と使え、隠し必殺技として「ロビングシュート」[Note 9]も使える。
- ヘルマー (V)
- イタリア・ローマのMFで、ドイツ代表。シェスターとともに中盤を支配する。必殺技「ドライブシュート」を操る。
- フランツ (V)
- ドイツ代表の監督。かつて「皇帝」と呼ばれた伝説的選手。ワールドトーナメントを勝ち上がるために、シュナイダーとミューラーを猛特訓した。結果、シュナイダーは「フレイムフラッシュ」を完成させた[Note 10]。
フランス
- ジャン・ピエール・ピピン (IV-V)
- ACミランのFWで、フランス代表。ACミラン・スーパー・カルテットの1人で、若林相手にペナルティエリア外から1試合で3点奪うほどの実力者。必殺技は「ホーミングショット」であるが、これを使用するのは「IV」のみで、「V」では使用できない。翼のネオサイクロンの欠点を指摘し、プロとしての心構えを教える。「IV」のACミラン所属時は、ヨーロッパ奮闘編とワールドクラブカップ編において、後半からストラットと交代でベンチに下がる。
イタリア
- ランピオン (II-IV)
- ローマのFWで、イタリア代表。「ローマの鷹」の異名を持つ。必殺技はヘディング技の「ロケットヘッド」。「IV」のイタリア代表ではMFであるが、後述のバンビーノが代表入りする親善大会編には登場しない。
- ストラット (IV-V)
- ブラジル・サンパウロ(IV)→ACミラン(IV-V)のFW(サンパウロ初期のみMF)で、イタリア代表。長い金髪を後ろで結んだヘアースタイルが特徴。かつてはACミランに在籍していたが、同僚で親友のバンビーノにタックルで誤って怪我を負わせ、恋人のミアータを置いて逃げるようにブラジルへとやってきたという過去がある。その経緯から周囲には厳しい態度を取り、翼に事あるごとに食って掛かったり、失点したレナートを「ポストの方がまだマシ」などと罵るほどである。更にタックルに対して恐怖心を抱いており、タックルが絡むプレイでは必ず失敗する。そのため、精神的に欠けていた。しかし翼の助言によってそれを克服、自らの背番号だった10番を快く翼に譲り、以降は良きライバルの一人となった。
- 後にACミランに復帰(ルートによって復帰を決意させる人物が異なる)。宇宙空間をバックに放たれる必殺技「メガロゾーンシュート」を武器に、翼の前に立ちはだかる。得点源になり得る選手が前述のランピオンしかいなかったイタリア代表だが、彼の加入によって一気に恐ろしいチームへと変貌を遂げ、攻撃力が大幅に増した。一度心を開けば気のいい男で、翼のセリエA行きを勧めたのは彼である。サッカーグランプリ編では、決勝戦までに61得点を挙げ、ラスボスとして登場する。「V」ではセリエAで日向が奮起するきっかけとなる人物の1人。「IV」のACミランではピピンに代わって後半から登場するのに対し、「V」ではファンベルグが怪我により欠場する為、ACミランのスタメンとなっている。
- バンビーノ (IV-V)
- ACミランのMFで、イタリア代表(「IV」では親善大会編のみイタリア代表に所属)。細い目が特徴である。練習中にチームメイトであったストラットのタックルを受けて負傷し、選手生命を危ぶまれたが、見事に復活。ACミランに復帰したストラットとともにイタリア代表としても活躍する。必殺技は相手を銃に打たれたかのように弾き飛ばす「ショットガンドリブル」。ピピンのホーミングショットと同じく、これを使うのは「IV」だけで、「V」では使用できない。「IV」のACミランではヨーロッパ遠征編の後半から登場するのみだが、「V」の同チームではスタメンである。
- ジャシント (IV)
- イタリア代表のMF。日本との対戦直前に翼を見て強い危機感を感じる。必殺技はリベリと共同で行う「ツインタックル」。
- リベリ (IV)
- イタリア代表のFW。必殺技はジャシントと共同で行う「ツインタックル」。
- マッツォ (IV)
- ユベントスのFW。35億円で移籍してきた大型選手という前宣伝で、尊大な態度を取る。特に必殺技は持っていない。専用グラフィックのあるキャラクターでは珍しい浦辺の色違い。
- ディーノ (IV)
- ユベントスのGK。顎鬚が特徴。前述のマッツォに対してこちらは人格者で、「ユーベでプレイできる事が何よりの報酬」として、契約で揉めた事も全くないという。必殺技はないがGKとしての能力も高く、38試合連続無失点という驚異的な記録を誇る。サッカーを心から楽しんでいる翼に感心していた。
- マンチーニ (V)
- レッチェのMFで、イタリア代表の控え選手。セリエAに来た翼を最初から認めていた選手。カルチョフェスタで優勝したことにより、カルネバーレと共にイタリア代表の控えに昇進。必殺技はないが、ドリブルの素早さとキープ力がある。
- カルネバーレ (V)
- レッチェのFWで、イタリア代表の控え選手。「俺たちはこのメンバーで勝ち上がってきたんだ、今更よそ者はいらない」と発言し、セリエAに来た翼のことを最初は認めていなかった。しかし翼が来てから順調に勝ち続け、次第に中心選手になっていったことにより、少しずつ翼を認めるようになる。必殺技は「強引なドリブル」だが、ドリブルの能力が高くないため、ぶっ飛ばす(抜く)ことはまれで、大抵こぼれ球になる。ドリブルのスピードが遅い。
- ファケッティ (V)
- ユベントスのMFで、イタリア代表。クラブ・代表ともに主将を務める司令塔。自分勝手な日向に対し叱咤するものの、実力は認めており日向へのサポート役に積極的に回る。偵察に来ていた三杉が、スタメン落ちした日向に対して、若島津との合同猛特訓を課しているのを目の当たりにする。その後、日向の復帰を推進した。必殺技は「ピンポイントパス」。
中国
- リ・ハンネ/リ・バンクン (II-IV)
- 新星北京のFWで、中国代表。双子の兄弟であり、石崎と同じグラフィックである。ワンツー・リターンで攻めあがり、得意の空中サッカーで勝負する。二人でのコンビプレイで「昇竜脚」という必殺シュートを使う。「II」と「III」の昇竜脚は一方の肩を踏み台にハイジャンプしたもう一方がボレーシュートを放つという描写であったが、「IV」ではボレーシュートではなくヘディングを放つ描写に変更されている。父親が横浜の中華街でコックをしており、自分達も日本によく行くため、「II」のストーリー中に日本語で全日本メンバーと会話をしている。なお、どちらが兄でどちらが弟であるかは不明。
- ルー (III-IV)
- 新星北京のGKで、中国代表。必殺技はボレーシュートのように急角度でシュートを蹴り返す足技「雷斬脚」。コントロールがいい技であるため、ただ蹴るだけではなく味方にパスができる。選手の能力値そのものは低いが、必殺技は極めて強力。並の必殺シュートでゴールを奪うのは容易ではない。
韓国
- シャ (II-IV)
- 韓国代表のFW。日向同様腕をまくり、「強引なドリブル」を使う。また、キムとのコンビ技「ツインシュート」を持つ。ブラジル代表のザガロ同様、「IV」では腕まくりをしなくなった。
- キム (II-IV)
- 韓国代表のMF。シャとのコンビ技「ツインシュート」を必殺技に持つ。
ポーランド
- マッハー (I-II)
- ポーランド代表のFW。必殺技を持たないが能力値は高い。名前の通り足の速さが最大の武器で、通常の選手の倍近い速度でドリブルを行う。
- ジャイッチ (II)
- ポーランド代表のGK。実力は高く、自身の体をドリルのように回転させて必殺シュートの威力を相殺する必殺セービング「ローリングセーブ」を持つ。
イングランド
- リネカー (I)
- イングランド代表のFW。必殺技は持っていない。
- ロリマー (II-IV)
- マンチェスターのFWで、イングランド代表。「II」では必殺技を持っていないが、「III」以降は左右にはじくように動く「バウンドショット」を使うようになる。ボールが回ってきたら遠距離であっても積極的に打ってくる。「IV」のストーリーモードのマンチェスター戦では、後半から松山が出場する為にベンチへ下げられる。
- リチャード (VS)
- イングランド代表のFW。滑ったと見せかけてその反動で打つパワー型の「ジェットシュート」、「殺人タックル」、パワー型の「ごういんなドリブル」と3つの必殺技を使う。世界選抜には選ばれなかった。
旧ソ連
- ベラエフ (II)
- ソビエト代表のFW。必殺技を持たないが能力値は高い。
- ラシン (II)
- ソビエト代表のGK。実力は高く、必殺技「ぶんしんセービング」を使う。
オランダ
- イスラス (II-IV)
- アヤックスのFWで、オランダ代表。サッカー界に突如現れ、天才的サッカーセンスと抜群のテクニックを持つ。そのドリブル速度に追いつくことは困難。そのスピードを活かした「こうそくドリブル」と「オーバーヘッドキック」を使う。ヨーロッパではシュナイダーと並び評価の高い選手であるが、「IV」ではオランダ代表には入れず。「II」と「III」ではドリブル倍速であるが、「IV」では通常のドリブル速度になった。
- リブタ (II-IV)
- オランダ代表のDF。「パワー」系ディフェンス技と「強引なドリブル」を持つ。「II」ではセンターバック、「III」ではサイドバックを務める。イスラスと同様に「IV」ではオランダ代表から外れ、彼の場合は同作のクラブチームにも所属していない。従って、「IV」ではオールスターのエディットモードに登場するのみ。
- ファンベルグ (IV-V)
- イタリア・ACミランのFWで、オランダ代表。ACミラン・スーパー・カルテットの1人。若林相手に1試合でペナルティエリア外から5得点を挙げた選手。通常シュートは必殺技に匹敵する程の威力で、必殺技に「オーバーヘッド」を持つ。通常の「オーバーヘッドキック」と動きは同じだが、彼のオーバーヘッドはボールが虹色に輝き、消費ガッツが多い。また、オールスターモードではプレイヤーが使用する場合のみシュート、ボレーシュート、ヘディングが必殺技扱いに変化し、消費ガッツが多くなるものの非常に高い威力を誇り、オーバーヘッドと同様にボールが虹色に輝く。基本能力値がずば抜けて高く、ストーリー上、実際の能力ともに「IV」最高のプレイヤーであり、ジャイロカップ編におけるラスボスでもある。しかし「V」では怪我のために、ミランの控え選手となっている。ワールドトーナメントでは若い選手の成長を期待して、ミランの一員として出場しているため代表には選ばれていない。能力値は相変わらず高いものの、必殺技や各種の特殊能力は所持していない。
- フーリア(IV-V)
- ACミランのMFで、オランダ代表。ACミラン・スーパー・カルテットの1人。必殺技はないが基本能力値はトップクラスで、「IV」においては全選手中最高のドリブル能力を誇る。「V」ではファンベルグ同様の理由で代表には選ばれていない。「IV」のACミラン所属時は基本的にスタメンとしてフル出場するが、ヨーロッパ遠征編ではバンビーノと共に後半から登場。
- ニスケンス (IV-V)
- ACミランのMFで、オランダ代表。ACミラン・スーパー・カルテットの1人。必殺技は持っていない。攻撃面ではフーリアに負けているが、その代わり守備面でフーリアに勝っている。「V」ではファンベルグ同様の理由で代表には選ばれていない。
- クァール (IV-V)
- スペイン・バルセロナのDFで、オランダ代表。優秀なリベロで、積極的にオーバーラップを仕掛けてくる。「IV」では必殺技を持たないが、「V」では牛殺しシュートの異名を持つ「アキュートシュート」を放つ。
アメリカ
- ミハエル (III-V)
- ロサンゼルスのFWで、アメリカ代表。石崎のライバル的存在で、彼を「サルザキ」と呼ぶ。石崎の「ヤマザルバスター」は彼の必殺シュート「ローズバスター」を見て編み出された。ナルシストで、周囲に薔薇を振りまく一見お笑いキャラクターだが、必殺ドリブル「ローズダンサー」の能力はゲーム中トップクラス。「III」での初登場時は「ローズダンサー」のみ所持しており、同作の2度目の対戦時に「ローズバスター」を習得。「IV」ではジャイロカップ編のみ、タックル技の「ローズスティール」とシュート技の「ローズスマッシュ」を覚える。そして「V」においては神の意志に目覚め、十字架をバックに放つ「ホーリークロス」という「アクセルスピンシュート」にも似たような必殺シュートを編み出す。「III」のユニバーサルユースの後半戦のみ、タックルを受けると彼の新調したソックスが破れ、怒りで能力値が大幅に上昇する特徴がある。
- ジャック (IV)
- アメリカ代表のMFでキャプテン。フィールド外では非常に紳士的な性格である。しかしフィールド内でボールを持つと性格が豹変し、「強引なドリブル」で相手を吹き飛ばしまくる。必殺技は他に「パワータックル」と「パワーブロック」。
- ルーク (V)
- アメリカ代表のFW。ラフプレイを得意とする。名前・容姿・プレイスタイルが劇場版に登場したシルベスター・ルークに酷似している。
アルゼンチン
- バビントン (II-IV)
- ブラジル・サンパウロユースチームのMFで、アルゼンチン代表。ディアスが天才と評されるのに対し、バビントンは秀才と評される。アルゼンチンでのJr.ユース時代、当時無敵を誇っていたファン・ディアス率いる「アルヘンティノス・ジュニアーズ」とほぼ互角の勝負をしたことが評価され、サンパウロFCに引き抜かれた。必殺技は持っていないが、翼と共にサンパウロのオフェンスをリードする実力者で各チームの主力選手と対等に渡り合える逸材。パスとドリブルが得意。「IV」ではサンパウロから離れる為、アルゼンチン代表として登場するのみである。
- サトルステギ (II-III)
- ブラジル・コリンチャンスのFWで、アルゼンチン代表。「II」では全選手中最高のシュート力を持ち、ブロックする選手を吹っ飛ばす必殺ヘディング「ダイナマイトヘッド」を持つ。
- バティン (IV-V)
- イタリア・フィオレンティーナのFWで、アルゼンチン代表。「IV」のアルゼンチン代表ではカージャレとツートップを組み、彼とのコンビ技として「ハイパーツインショット」を持つ。翼&岬のコンビ以外では珍しく、互いを「バティンくん!」「カージャレくん!」と「くん」付けで呼び合う。「V」では相方のカージャレが登場しない為に「ハイパーツインショット」は消失し、代わりに個人技の「バティゴール」を所持する。
- カージャレ (IV)
- アルゼンチン代表のFW。必殺技に、バティンとのコンビ技「ハイパーツインショット」を持つ。「V」には登場しない。
- ゴーゴン (V)
- アルゼンチン代表のGK。GKとしての能力は中堅クラスだが、PKの阻止率が100%という特殊能力を持つ。
ウルグアイ
- ダ・シルバ (II-IV)
- ブラジル・グレミオ(II-III)→モンテビデオ(IV)のFWで、ウルグアイ代表。「II」では必殺技を持たないが、「III」からは必殺ドリブル「パッションスタンピード」を使うようになった。また、ビクトリーノとのコンビ技「パンサーストリーム」ではビクトリーノのシュートを一旦折り返すという役目がある。コンビ技としては数少ない、原作キャラクターとゲームオリジナルキャラクターの組合せとなる。
- サルバトーレ (IV)
- ウルグアイ・モンテビデオのFW。必殺技は実際のマシンガンのような独特な音と素早い動きが特徴の「マシンガンシュート」。
- アグイレイラ (V)
- イタリア・トリノのFWで、ウルグアイ代表の控え選手。直線上にボールの残像を作り出す「テトラヒドロンシュート」という必殺技を使う。
- ルーベン (V)
- イタリア・インテルのFWで、ウルグアイ代表。必殺技を持たないが、基本能力は高い。特にドリブルのスピードとキープ力に長けている。
- カンピオーネへの入団を熱望していたが、レッチェとの試合に敗れたためにその望みは潰えた。ただしその実力は本物で、試合中にレッチェの選手が誰一人として止められず悲痛な叫びを上げるイベントがある。ウルグアイ代表ではアグイレイラを押し退け、レギュラーポジションを獲得している。
その他
- ラムカーネ (III-IV)
- ロシア・モスクワのGKで、ベルギー代表。「III」ではベルギー代表として、「IV」ではモスクワ所属で登場。どちらの作品でも最高の能力値を有し、ほぼ全ての必殺シュートを完封する必殺技「シャドーシールド」も持つ。前半戦で彼からゴールを奪うのは非常に難しいが、スタミナがない為に後半戦は弱体化。「III」では能力値が大幅に低下する。「IV」ではレベル1と同等のステータスになるが、最初からレベル1の場合は弱体化しない。
- ミルチビッチ (IV)
- コロンビア代表のDFで主将。「IV」のラテンアメリカカップで、翼達ブラジル代表の前に立ち塞がる。必殺技の「ナナハンタックル」はパワーが非常に強く、ほとんどの相手を跳ね飛ばしてしまう。このタックルがヒールリフトでも足に当たる危険性があると感じた翼は、即座に足にボールを挟みこんでジャンプし、そのタックルによる足への衝撃をなくす「クリップジャンプ」を編み出した。
- ストーリー上では翼の引き立て役に甘んじているものの、「IV」では最強レベルのDFで、オフェンス能力も高くオーバーラップも狙ってくる優秀な選手。ストラットをザコ呼ばわりしているが、その彼からは「サノバビッチ」と呼び間違えられたことに腹を立て、ナナハンタックルで吹っ飛ばした。
- カマーチョ(IV)
- カメルーン代表のFW。必殺技は「ドラケンスマッシュ」。
- シューマッハ (IV-V)
- デンマーク代表のGK。「奇跡を呼ぶ男」という異名を持ち、「ミラクルウォール」という必殺セービングを使う。浮き球に対する飛び出し能力はトップクラスである。「IV」のサッカーグランプリ編においてブラジルを完封し、「カルロスもコインブラも大した事はなかった」と公言した凄腕の選手。「Ⅴ」ではマンチェスターに所属し、松山のチームメイトとなる。ナショナルチームでは登場しないため、メインシナリオでは対戦機会がなく、サブシナリオの「岬・松山の章」でのみ登場。
- KAZU (IV)
- 「IV」のオールスターモードのみに登場。最初の必殺技は「フォーミュラシュート」だけだが、プレイヤーがシナリオをクリアする度に「グランドツーリング」「ハイパータックル」「スプレットミサイル」「クリアボム」という必殺技を覚え、全シナリオをクリアすると、「コンプリートスマッシュ」[Note 11]という必殺技を覚える。他の選手よりもドリブルの速度が速い。
- エドゥアルド (V)
- ローマのFW。「セリエAで1、2を争う破壊力」と称される必殺技「ローリングヘッド」を操る。
- ラハマン (V)/ハーミス (V)
- カタール代表のFW。カタール自慢の2TOPで、2人とも必殺技「バナナシュート」を使う。
- スルタン (V)
- UAE代表のGK。中東最強のゴールキーパー。高い判断力を持ち、必殺技「ビッグハンドキャッチ」を使う。
- ラディ (V)
- イラク代表のFW。イラクのエースストライカー。「ドライブシュート」「オーバーヘッド」「ダイビングボレー」と三つの必殺シュートを使う。
- クスタ (V)
- マレーシア代表のDF。ブラジルのバスコ・ダ・ガマに所属。ワールドトーナメントでは「カンピオーネ」の一員で必殺技「パワーチャージ」「パワーブロック」「パワータックル」を使う。ストーリー上で「芸術的なドリブル」を使うシーンはあるが、選手の必殺技としては持っていない。
- サビチェビッチ (V)
- 「カンピオーネ」のGK。必殺セービング「ダブルアームスマッシュ」は実在するプロレスの打撃技・ダブルスレッジハンマーにより相手のシュートを打ち返すという荒業で、ルーの雷斬脚と同様にセービングとパスの両方の役割を果たす。能力的にはほぼ最強のキーパーだが、判断力がやや低いという欠点がある。しかし必殺セービングは強力で、日本の必殺シュートもほとんど通用しない。
- アルシオン (V)
- 声:橋本晃一
- 「カンピオーネ」のMF。「V」のラスボスにしてジョアンの"最高傑作"。「カンピオーネ」では新田とコンビを組む。キック力、ジャンプ力、走力と、いずれをとっても最強クラスの能力を誇り、「芸術的なドリブル」を始め、若林すら吹き飛ばす破壊力抜群の直線シュート「スターバースト」、超上空からのオーバーヘッド「シューティングスター」という必殺技を持つ。他に「オーバーヘッドキック」「バックスピンパス」、更に「カウンターシュート」まで使う。
- また決勝戦のさなか、ジョアンの教えたサッカーでは日本に通じないと悟ったアルシオンは、ハーフタイム中にジョアンに反抗が生じるなど反乱をおこし、勝つためにはチームワークが必要だと悟った結果、新田とのコンビシュート「シャドウストライク」やチームメイト全員での超高速芸術的パスワーク「ラ・オルケスタ」を編み出す。