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ガンダムシリーズの登場兵器 ウィキペディアから
ザクウォーリア (ZAKU WARRIOR) は、テレビアニメ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』および関連作品に登場する、モビルスーツ(MS)に分類される架空の有人式人型ロボット兵器の一つ。「プラント」の軍事組織「ザフト」が運用するCE73年からの主力量産型モビルスーツ(MS)。バックパックの換装機構による高い汎用性を持つ。一般機のカラーは緑だが、劇中ではルナマリア・ホークが搭乗する赤いザクウォーリア、レイ・ザ・バレルが搭乗する白いザクファントムなど、パーソナルカラーに塗られた機体が多数登場する。
「ザク」の名のとおり、その形状や設定は宇宙世紀シリーズに登場するジオン公国軍の「ザクII」を参考にしており、メカニックデザインもオリジナルのザクを担当した大河原邦男が行っている。ただし明確な差異も存在し、たとえば宇宙世紀のザクが右肩にシールド、左肩にスパイクアーマーを装備しているのに対し、C.E.のザクは右肩がスパイクアーマー、左肩がシールド(後述する上位機種のザクファントムは、両肩にシールドを装備)という逆の構成となっている[注 1]。また、宇宙世紀版は出力の関係でビーム兵器が使えない設定だが、C.E.版はビーム兵器が使える設定である。さらに宇宙世紀版が『機動戦士ガンダム』の時点で旧式化しつつあるのに対し、C.E.版は機種転換中の新型機という位置づけとなっている。
本項では、上位機種であるザクファントムおよび、関連作品に登場する派生機についても解説する。
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』アニメーションにおける設定画は大河原邦男が担当した。大河原はインタビューにおいて、デザインにおいては盾の部分で苦労したと語っている。大河原は両肩にこの装備を取り付けた際はアニメーターへの負担が増加するのではないかと感じたものの、監督である福田己津央が行いたい演出があった事から、決定稿では採用したという。また、ザクに見えるが細かい所ではザクではない、ジンの流れも汲んだ『SEED』の流れの線上にあるものとしたと語っている。ヘルメットはドイツ軍のものを意識。その上部にある突起は福田が描いたラフにあったものであるという[1]。
設定製作部によれば、ザクウォーリアのアイデアは福田己津央によるものであり、「ザク」の登場は製作スタッフ内でも賛否が分かれたという。加えて、差別化のためザクウォーリアは換装機構やザクファントムのような上位機種を個別に設定したとされる。また、バンダイの狩野義弘はインタビューにおいて、前作『機動戦士ガンダムSEED』においてはバンダイの提案から複数のガンダムを登場させたために他のMSの人気に課題を残したことから、シリーズ第一作のザクのような人気機種を登場させようと打診した所、リメイク的な機体であるザクウォーリアが誕生したと語っている。序盤においてはセカンドステージシリーズのガンダムよりも活躍を優先したことから、放送当時の商品セールスは良好だったという[2]。
一方で、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の監督である福田己津央はインタビューにおいて、サンライズの宮河恭夫から『ザクのようにヒットする機体を出してくれ』と頼まれたところ、ザクそのものを出そうと決定したのだと語っている。福田は宇宙世紀以外にガンダムタイプが登場するケースがこれまでにあったことから、ザクを登場させる試みをしてもいいのではないか、という発想でザクウォーリアの登場に踏み切ったと語っている。なお、福田は第一作『機動戦士ガンダム』に登場するザクが量産機でありながらも、シャアの搭乗によってキャラクター性が確立されていた点を踏まえ、ザクウォーリア(ザクファントム)においては『DESTINY』からのキャラクターのほか、前作『SEED』からのキャラクター搭乗も行ったと語っている[3]。
ザクウォーリア Zaku Warrior | |
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型式番号 | ZGMF-1000 |
全高 | 17.19m 20.4m(ブレイズ時) 20.5m(ガナー時) 19.1m(スラッシュ時) |
重量 | 73.09t 89.59t(ブレイズ時) 91.11t(ガナー時) 86.49t(スラッシュ時) |
動力源 | バッテリー |
武装 | MMI-M633 ビーム突撃銃 対ビームシールド MA-M8 ビームトマホーク ハンドグレネード×4 (M68キャットゥス 500mm無反動砲) (MMI-M8A3 76mm重突撃機銃[注 2]) (鉄骨) |
特殊装備 | ウィザードシステム MS支援空中機動飛翔体「グゥル」 頭部ブレードアンテナ |
搭乗者 | ルナマリア・ホーク アスラン・ザラ ディアッカ・エルスマン シホ・ハーネンフース ハミルトン ハイネ隊(有志)パイロット スー イライジャ・キール ミハイル・コースト マリオ・クレッグス アイザック・マウ ヴァレンティーナ・ビノン[5] ザフト軍一般兵士 |
Zaft Armored Keeper of Unity ザフト・アーマード・キーパー・オブ・ユニティ[6] = 「ZAKU」(装甲に身を固めたザフトの統一の保護者)は、ユニウス条約後に開発された「ニューミレニアムシリーズ」に属する機体である。元々は前大戦末期に量産機初の核動力MSとして設計されていたが[7]、ユニウス条約で定められた「ニュートロンジャマーキャンセラーの軍事利用の禁止」を受け、駆動方式は従来のバッテリー方式に設計変更された。原型機が採用していたPS装甲も不採用となっているが、機体の装甲は大気圏の突入に耐用する堅牢性を保持している[8]。機体の一部には移民した元オーブ連合首長国技術者のノウハウを取り入れ[9]、ザクは、まさにニューミレニアム(新千年王国)の名の通り、栄光あるコーディネイターの未来を担う機体であるとされ、1000の形式番号もかけて「サウザンドシリーズ」とも呼ばれる[10]。
最大の特徴は「ウィザードシステム」を備えている点で、単一の機体を様々な局面に対応させることができる[8]。カタログスペックは地球連合軍のGAT-Xシリーズを上回る[10][11][8]。
ザフトではルナマリア・ホーク、ディアッカ・エルスマンなどが乗機とし、オーブの民間人だったアスラン・ザラもアーモリーワン襲撃やユニウスセブンの破砕作業に際してザクウォーリアに搭乗した。彼等はこの機体で、ファントムペインに強奪された3機のセカンドステージシリーズ、カオス、アビス、ガイアと互角以上の戦いを繰り広げた。外伝ではアニメ本篇よりも早い時期に完成(所有)していたカスタム機も登場している。
ザクファントム Zaku Phantom | |
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型式番号 | ZGMF-1001 |
全高 | 19.37m 20.4m(ブレイズ時) 20.5m(ガナー時) 19.4m(スラッシュ時) |
重量 | 74.7t 91.2t(ブレイズ時) 92.72t(ガナー時) 88.1t(スラッシュ時) |
動力源 | バッテリー |
武装 | MMI-M633 ビーム突撃銃 対ビームシールド×2 MA-M8 ビームトマホーク×2 ハンドグレネード×4 (M68キャットゥス 500mm無反動砲×1 - 2[注 8]) (M66キャニス 短距離誘導弾発射筒[注 9]) (M68パルデュス 3連装短距離誘導弾発射筒×2[注 9]) (ダミートマホーク) |
特殊装備 | ウィザードシステム MS支援空中機動飛翔体「グゥル」 (MS埋め込み式戦術強襲機「ミーティア」〈改造版〉) (フェイズシフト装甲) |
搭乗者 | ザフト軍一般兵士(指揮官級→後に緑服支給[注 10]) レイ・ザ・バレル イザーク・ジュール ハイネ・ヴェステンフルス ディアッカ・エルスマン カイト・マディガン イライジャ・キール リーカ・シェダー 他 |
指揮官用に配備されるザクウォーリアの上位機種[17]。頭部には追加されたブレードアンテナによってC41SR(通信、指揮統制、情報処理)能力が強化されている[17]。また、内部の通信機能等も異なり、両肩部にシールドを取り付けた機体が標準的な構成となる[22][注 11]。ただし、外伝作品には肩部の装備構成をザクウォーリアと同様のものにしたザクファントムも見られる[23][24]。
なお、コンピレーション・アルバム『機動戦士ガンダムSEED DESTINY COMPLETE BEST』の初回限定盤CD+DVDケース上には、肩部のプロテクター一式が左右逆に付けられたガナーザクファントムが描かれている[注 7]。ファントムとは英語で「幽霊、亡霊、幻影」の意味。
ザクウォーリアと同様にC.E.73年では配備が開始されたばかりの機体で、一部のザフトレッド(赤服)や白服の指揮官級、またはFAITH(特務隊)といった非凡なパイロットが優先的に搭乗している。
レイ・ザ・バレル機は奪取されたセカンドステージシリーズやネオ・ロアノークのエグザスと渡り合った。イザーク・ジュール機はディアッカやアスランとの連携によってセカンドステージシリーズを圧倒する活躍を見せた。また、ハイネ・ヴェステンフルス機は開戦時のプラント防衛戦で奮戦し活躍した。
ザフトが開発した兵装換装方式の一種。地球連合の「ストライカーパック」に大変酷似したシステムであり、実際「ザフト版ストライカーシステム」と説明されている資料もある[25]。
このシステムはユニウス条約において定められた「保有MSの上限の設置」への対抗策でもあり[8]、その限られた用途ゆえ汎用機よりも普及数の少ない局地戦用機の生産台数の抑制にも貢献し、コスト削減や換装により局地戦仕様機の生産数をカバーできるという恩恵も齎している[13][注 12][注 13]。バックパックの換装システムとして位置付けられるが、「ノクティルーカウィザード」のような一部の換装パックでは加えて頭部・肩部を交換し脚部に装着するケースもみられる[13]。形式番号は運用するMS側に続いて「/」を挿む「各モビルスーツ番号/各ウィザード番号」のように表記される(ZGMF-1000/A1、ZGMF-1001/Mなど)。
ザクシリーズのほか、バクゥハウンドやドムトルーパーにも同規格の換装機構を備え、少なからず相性の違いは見られるものの互換性が図られている。一方、流出したデータで造られたザフト製以外の非正規ウィザードも存在する。なお、資料によってはウィザードパック、ウィザード換装システムなどとも記されている。
正規品。多数のスラスターを備えた機動戦型ウィザード[27]。宇宙での防衛能力を重視して設計され大気圏内外を問わず運用可能だが、無重力下での機動戦でダガーLやウィンダムを凌駕する一方で飛行能力を得られない事から、地上では純粋な機動力強化装備として機能する。そのため、空中戦では従来通りグゥルの併用が必須となる。ブレイズとは英語で「火炎、劫火」の意味。
ガナーと共に登場頻度の多い装備であり、レイ、アスラン、シホ、ハイネ、ディアッカ機などが使用した。一方、アレック専用ブレイズバクゥハウンドの物はパーソナルカラーの白に塗色されており、バクゥ系胴体の構造上問題から多目的ターレット基部にジョイントパーツを増加して接続している。
正規品。大型ビーム砲と専用エネルギータンクで構成される砲戦型ウィザード[27]で、ガナーとは英語で「射撃手、砲手」の意味。
主にルナマリア、ディアッカ機の他、エターナルを追撃したグラスゴー隊所属機や、レクイエムの中継点を攻撃したジュール隊所属のオレンジショルダー機などが使用し、外伝ではイライジャが搭乗したザクウォーリアも装備していた。ザクファントムでの例は「FINAL PLUS 選ばれた未来」や外伝漫画などで見られた。
正規品。機体の運動性を維持すべく軽量化されている近接格闘戦型ウィザード[8]。スラッシュとは英語で「切り刻む、斬撃」の意味。
主にイザーク機が使用した他、高山瑞穂のコミカライズ版におけるユニウスセブン破砕作業回のアスラン機、第2 - 3期オープニング、『DESTINY MSV戦記』第1話におけるオペレーション・ラグナロク、オペレーション・フューリー、レクイエム攻防戦などで装備機が見られた。
『DESTINY MSV』に登場する元正規品。ドムトルーパーがザクウォーリアとコンペで競い合った頃の対抗品的なウィザードだったが、脱落し非正規扱いを経てデータからも抹消され、2基が現存するのみとなった[30]。
『STARGAZER』などに登場する正規品で、Kerberos とはギリシア神話の怪物「ケルベロス」の意。
作品順ではアニメ本篇よりも後発となったが、時系列表ではザクウォーリア量産開始頃から完成していた初期ウィザードの1つで、ビームファングシステム×4、頭部型リトラクタブルセレクション内ビーム砲×2などの武装を備える。
アイザック専用ザクウォーリアの場合は、本基の運用に配慮して干渉する左肩のシールド一式を外しスパイクプロテクターに換装している[31]。
雑誌『月刊ホビージャパン』の模型連動記事『機動戦士ガンダムSEED DESTINY MSV』にて登場した。デザインは大河原邦男が担当。水上用MSというアイデアは、設定担当の森田繁によるもの[32]。
ノクティルーカウィザード Noctiluca Wizard | |
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型式番号 | AAL |
武装 | 144cm大型魚雷×2 マーク13ホーミング魚雷×4 M25対潜爆雷×8 |
小説版(角川スニーカー文庫)『DESTINY ASTRAY』から登場する非正規品。イライジャ専用ザクファントムに合わせて造られた高機動戦闘用ウィザードで、Booster とは「推進、増幅」の意。
武装を一切持たない代わりに運動性能を追求しており、水平翼を備えた展開式スラスターの可動によってスピードだけではない機動力と大気圏内での飛行能力を理想的に両立させている。
『DESTINY ASTRAY』に登場する正規品。Hospital の名が示す通り野戦病院として機能する医療施設型ウィザードで、またはその運用に特化させたザクそのもので「ホスピタルザク」とも記される。ミハイル・コーストが搭乗していたザクに装備されていた。
キャンピングカーを丸ごと簡易病院にしたようなコンテナを3基程度背負い、ザク自体の移動能力とエネルギーを利用することで、通常の車両や航空機では辿り着けない被災地や発電設備が無い場所での活動を可能とする。その他、全身を白・赤にペイントされており、両肩は照明付き純装甲タイプに換装し、ハンドグレネード用パレットを外した腰部両脇に予備電源バッテリーを装着している。
ブレイク・ザ・ワールド事件直後の地球に救助活動で多数が導入された他、ザフト地上基地には必ず配備されている。
イージーウィザード Easy Wizard | |
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型式番号 | EX-EZ1200 |
武装 | MA-X848HD 強化型ビームサーベル |
クライン派の支援施設(互助集団)「ファクトリー」産の非正規品で、ドムトルーパーに合わせてC.E.73年を過ぎてから造られた最後発ウィザード。
アニメ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場。グラディス隊のルナマリア・ホークの乗機で、パーソナルカラーは赤。主にガナーウィザードを装備している。第28話でムラサメからの空爆を受け大破し、同じく大破したアスランのセイバーや中破したレイのザクファントムと共に修理できないまま役目を終えた。以降ルナマリアはシンから引き継いだインパルスを乗機とした。
高山瑞穂の漫画版では、スラッシュウィザードも装備。
漫画版『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』で登場。ジュール隊のシホ・ハーネンフースの乗機。左肩にパーソナルマークのホウセンカがペイントされている以外はノーマル機と同様。主にブレイズウィザードを装備している。
アニメ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場。プロパガンダのため、ザクウォーリアをラクス・クラインの舞台装置として塗装した機体。無茶な塗装に現場の人間からも抵抗がみられたが、ラクス・クライン(ミーア・キャンベル)のマネージャーを務めたキングT@KED@の意向から採用された[34]。
作中ではディオキアで催されたラクス・クライン(ミーア)による慰問コンサートで特設ステージとして利用された。その後、メサイアに移されていたが本篇最終話にてブレイズウィザードを装備し出撃していった。
後藤リウの小説版では、その色彩でタリア・グラディスに眩暈を感じさせている。
関連企画「ザク!ザク!!キャンペーン」のプレゼントとして設定された機体。右肩を橙色に塗装した姿から「オレンジショルダー」とも呼ばれる。ハイネの死後、彼を慕う者が部隊にかかわらずオレンジショルダーにしたとされ、本篇ではジュール隊所属で第44話の第1次レクイエム攻防戦などに登場した。
『FRAME ASTRAYS』に登場するスーの乗機。ザクファントム以上の性能までチューニングされており[35]、暗めのミッドナイトブルーとレッドのツートンにカラーリングされ、左肩にパーソナルマークをペイントしている。ウィザードは本体と同色に染めたケルベロスを装備するが、左肩(シールド)の変更は行っていない。
元はスーを雇う民間軍事会社が調達した機体で、ユニウス条約締結後からギルバート・デュランダルが議長に就任するまでの期間にすでに所有・乗機としていた[36]。
海底基地ラガシュに配備されている機体。頭部と胴体がネイビーブルーに塗色されている。
『Δ ASTRAY』に登場するアイザック・マウの乗機。レクイエムの第1射目による惨劇に前後して愛機となった元ラガシュ基地仕様機。ウィザードは以前の乗機だったバクゥハウンドのケルベロスを装着。スー専用機とは異なり、左肩をスパイクアーマーに換装している。
アニメ『SEED DESTINY HDリマスター版』で登場。ディアッカ・エルスマンのザクウォーリアはそれ以前のアニメ通常版に登場した一般機カラーに代わり、専用カラーに染められた専用機が登場している。カラーリングは彼の専用ザクファントム(後述)と同じく黒灰色。
アニメ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』等に登場するレイ・ザ・バレルの乗機。
パーソナルカラーは白。主にブレイズウィザードを装備している。「スペシャルエディション 砕かれた世界」のコールドオープンでは詳細不明の斧状武器を持つ姿が新規カットで追加されていた[注 7]ほか、ロドニアへ向かう際にはグゥルを使用したこともあった。
第28話で中破した後は修理されることなく役目を終えた。以降レイはデスティニーガンダムと共に新たに配備されたレジェンドガンダムを乗機とした。
アニメ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』等に登場するイザーク・ジュールの乗機。パーソナルカラーはスカイブルー。主にスラッシュウィザードを装備している。第22話アバンタイトルでの地球軌道戦を最後に役目を終え、以降はグフイグナイテッド専用機に乗り換えた。
ハイネ・ヴェステンフルスの乗機。パーソナルカラーはオレンジで、頭文字の「H」を模した紋章風のパーソナルマークを足とシールドにペイントしている[37]。主にブレイズウィザードを装備し、開戦後初のプラント防衛戦で活躍。以降はグフイグナイテッド専用機に乗り換えた。
アニメ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』等の登場するディアッカ・エルスマンの乗機。パーソナルカラーは黒灰色。主にブレイズウィザードを装備している。本編では第44話からの登場だが、先行する形で第4期エンディングにて公開されていた(本放送版では第41話、DVD版・HDリマスター版では第38話から)。ディアッカが私的なコネクションを活用して搭乗している機体[17]。
なお、高山瑞穂の漫画版(コミックボンボン掲載)においてはガナーウィザードを装備してのジュール隊属ガナー隊として描かれている。
『DESTINY ASTRAY』の小説版(角川スニーカー文庫)とフォトストーリー版(メディアワークス)に登場するカイト・マディガンの乗機。ユニウス条約締結後からアーモリーワン事変に至る期間にすでに所有していた機体で、ツノが無い頭部・オリーブグリーンのボディに白十字ペイント・両肩に装備されたシールドソードなどが特徴。
切っ先の反対側にはガトリング砲を内蔵しており、ジョイント部分から外せば手持ちの剣&ライフルとしても使える。愛用のリボルバーを携帯する時はホルスター状パーツに換装される短剣符状の腰部サイドアーマーも武器であり、下半分を引き抜くとジャマダハルのようなデザインのアーマーシュナイダーになり、残った基部からは隠し武器のグレネードを発射できる[38]。こういった複合兵器は特に扱いが難しいとされているが、それを好むマディガンならではの武装といえる[39]。
なお、この専用ザクファントムの他にもノクティルーカウィザードを運用するための、もう一機別の専用ザクファントム[注 15]も所有している。
『DESTINY ASTRAY』に登場するイライジャ・キールの乗機。ザクファントムのカスタム機[40]。
大破した専用ジンに代わってイライジャに用意された機体で、カイトの発注によってジャンク屋組合にて製作された。過去の戦闘データから計算した被弾箇所と合致するボディの一部がPS装甲化されているのが特徴で、通電されるとグレー色の本体に前愛機だったジン改の移植部を想起させる朱色のパターンが現れるが、これはイライジャが親友の形見であるジンのパーツ(朱色の部分)への被弾を嫌っており、それが挙動への癖として定着してしまっておりMSパイロットとして悪癖でしかない癖を矯正するためにマディガンが気を利かせて採用した仕様[41]。
PS装甲のON・OFFは任意で可能であり、エネルギー消費を抑えながら活用できる。トレードマークの頭部バスターソードには新たに対ビームコーティングが施されている[41]。専用開発したブースターウィザードを常用し、両脚部にM68パルデュスを装着したり、右肩部スパイクアーマーと左肩部シールドを外し2基となったジョイント部を利用したオリジナルのビーム砲を装備する事もある[42]。漫画版『DESTINY ASTRAY』では改造版ミーティアを借り受けて使用したこともある。
小説版(角川スニーカー文庫版)『DESTINY ASTRAY』にて初登場。『VS ASTRAY』の前半にて、カーボンヒューマンとして復活したグゥド・ヴェイアによって彼のヴァンセイバーと互いの機体を交換する形で奪取された。
漫画版『DESTINY ASTRAY』に登場するリーカ・シェダーの乗機。本体は薄桃色で[40]、左シールドにパーソナルマークの「眼鏡をかけたウサギ」をペイントしている。ウィザードはブレイズを選択し、アーモリーワン事変における初登場時はM66キャニス×1 と M68パルデュス×2 を装備していた。
雑誌『月刊ホビージャパン』の模型連動記事『機動戦士ガンダムSEED DESTINY MSV』にて登場した。同記事の初を飾る作例となったため、コンセプトはストライクガンダムIWSPのザクウォーリア版となっている。デザインは大河原邦男によるもので、頭部形状は5パターンのラフから選ばれた。設定上の型式番号は999のナンバリングがなされているが、これは1000のザクウォーリアの一つ前、9と旧で旧ザクを意識した森田繁の駄洒落となる[32]。
ザク量産試験型 Zaku mass-productive trial type | |
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型式番号 | ZGMF-X999A |
装甲材質 | フェイズシフト装甲 |
動力源 | 核エンジン |
武装 | DFX25高周波ブレードトマホーク×2 大口径レールガン×2 対ビームシールド |
搭乗者 | コートニー・ヒエロニムス |
雑誌『月刊ホビージャパン』の模型連動記事『機動戦士ガンダムSEED DESTINY MSV』にて登場した。モチーフは第二次世界大戦時の通信機を背負った通信兵で、アンテナガンは設定を担当した森田繁のアイデアとなる。設定上の型式番号にはFが付かないが、これは戦闘用の機体でないことを意味している。デザインは大河原邦男が担当[32]。
雑誌『月刊ホビージャパン』の模型連動記事『機動戦士ガンダムSEED DESTINY MSV』にて登場した。作例掲載当時にバンダイが「ザクザクキャンペーン」というザクウォーリアの企画を行っていた事から、同機体をプッシュする目的と、コアスプレンダーの有効性をアピールしたいバンダイの提案から製作された。デザインは大河原邦男によるもので、大河原が当初構想していた案のポッド型コアスプレンダーのデザインが転用されている[32]。
雑誌『月刊ホビージャパン』の模型連動記事『機動戦士ガンダムSEED DESTINY MSV』にて登場した。デザインは大河原邦男によるもので、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』本編において登場したレジェンドガンダムの初期案に描かれた、ドラグーンシステム搭載型のザクのデザインをリライトし、クリーンナップしたものとなっている[32]。
プロヴィデンスザク Providence Zaku | |
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型式番号 | ZGMF-X3000Q |
動力源 | ハイパーデュートリオンエンジン[14] |
武装 | MA-BAR76T 高エネルギービームライフル GDU-X4 突撃ビーム機動砲×8 GDU-X7 突撃ビーム機動砲×2 (対ビームシールド×2) |
搭乗者 | リンナ・セラ・イヤサカ |
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