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ロマンス諸語のひとつ、国連公用語 ウィキペディアから
スペイン語(スペインご、西: español、エスパニョール)は、インド・ヨーロッパ語族イタリック語派に属する言語。俗ラテン語から発展して形成されたロマンス諸語の一つ。略して西語(せいご)とも書く。
スペイン語 | |
---|---|
español | |
発音 | IPA: [espaˈɲol] |
話される国 | 話者人口上位5か国、メキシコ、コロンビア、アルゼンチン、スペイン、米国。スペイン語を公用語とする国は21カ国。 |
地域 | イスパノアメリカ、イベリア半島、その他の旧スペイン植民地 |
話者数 | 約4億8023万人(母国語、第一言語)、その他の西語話者を含め約5億7700万人[1] |
話者数の順位 | 2-3(基準によって順位は異なる) |
言語系統 | |
公的地位 | |
公用語 | 下記参照 |
少数言語として 承認 |
フィリピン ベリーズ |
統制機関 | スペイン王立アカデミー(Real Academia Española, RAE; , スペイン語アカデミー協会 (Asociación de Academias de la Lengua Española, ASALE; ) |
言語コード | |
ISO 639-1 |
es |
ISO 639-2 |
spa |
ISO 639-3 |
spa |
SIL | SPN |
スペイン語を公用語とする国や地域
公用語ではないが25%以上の割合で話されている国や地域
10 - 20%の割合で話されている国や地域
5 - 9.9%の割合で話されている国や地域 |
スペイン語は、アメリカ州のうちイスパノアメリカ、スペイン、その他の旧スペイン植民地などの地域における主要言語で、スペイン語を第一言語とするものが約4億8023万人さらに第二言語として日常使用しているものを含め約5億7700万人の話者がいると推定されている[1]。スペイン語を公用語としている国と地域の数は21以上あり、世界で英語(約80の国・地域)、フランス語(約50の国・地域)、アラビア語(約27の国・地域)に次ぐ4番目に多くの国で使用されている言語である。国際連合においては、英語、フランス語、ロシア語、中国語、アラビア語と並ぶ、6つの公用語の1つである。インターネットにおいては、利用者全体の約8%がスペイン語使用であり、英語(約27%)と中国語(約23%)に次ぐ第三の言語である[2]。(インターネットにおける言語の使用参照)
日本では、一般的にスペイン語と呼ばれることが多いが、イスパニア語[3]、カスティージャ語[4]、カスティーリャ語[5]などと呼ばれることもある。日本におけるスペイン語の漢字表記は「西班牙語」。漢字表記を略して西語と表記されることもある。スペイン語において「スペイン語」を意味する名詞は、“castellano”(カステリャーノ、もしくはカステジャーノ[注釈 1]) または“español”(エスパニョール)。エスパニョールはスペイン (España) の言葉という意味。カステリャーノはカスティーリャ地方の言語という意味。南米ではカステジャーノということが多く、メキシコなど中米諸国とカリブ海諸国ではエスパニョールしか使われない。カステリャーノという名称は、スペイン国内で地方言語を使う地域においては「自分たちの言葉ではない他所者の言葉」という意味で使われる。南米では逆に「本場カスティーリャから受け継いだ正しいスペイン語」という意味で用いられる。
スペイン語はポルトガル語と似ており、かなりの水準で相互意思疎通が可能である(詳細はポルトガル語#スペイン語との比較にて)。
スペイン語は、ローマ帝国の公用語であったラテン語の口語である俗ラテン語を元に、アラビア語などの影響を受けながら発達した言語である。8世紀に北アフリカからイスラム教徒がイベリア半島に侵入し、その後、キリスト教徒によるレコンキスタ(再征服運動)が起こるが、この時期に俗ラテン語がロマンス諸語に変化した。このロマンス諸語が後に、ポルトガル語、スペイン語、イタリア語、フランス語、ルーマニア語などに分かれていく。
イベリア半島では、アラビア語の影響なども受けながらイベリア系ロマンス語が発達し、カスティーリャ、レオン、ポルトガル、そしてイスラム系タイファ王国などで使用されていた(タイファ王国ではアラビア語のアンダルス方言も広く使用され、その影響を強く受けたロマンス語をモサラベ語と呼ぶ)。やがてレコンキスタの過程でカスティーリャ王国はその中心的勢力となり、スペイン王国の誕生後は事実上統一スペイン国家の国家語となった。このため、現在でもスペイン語のことをカステリャーノ (castellano) と呼ぶ人は多く存在する。
この歴史的経緯により、文法などはラテン語の規則を多く受け継いでいるが、単語はアラビア語から借用したものも多く使われている。(とりわけアンダルシア方言は最も強くアラビア語の影響を受けた)スペイン語の中のアラビア語起源の単語は主に、
を通じた借用がある。またイベリアのムスリムの間ではスペイン語もアラビア文字で表記されることが少なくなかった。イベリア半島のムスリムはベルベル人が多かったため、ベルベル語の影響も存在している。なお、同じイベリア半島で話されている言語であるバスク語はローマ帝国やケルト人の進出以前から半島で使われていた言語と思われ、スペイン語とは大きく異なる。しかし、スペイン語はバスク語の影響も受けている。
スペイン語は国連の6つの公用語(他は英語、フランス語、ロシア語、中国語、アラビア語)の一つであり、スペインを始め、ブラジルを除く中南米18か国、北米1か国、アフリカ2か国、計21か国における公用語である。スペイン語が公用語である国・地域は以下の通り[注釈 2]。
なお、スペインではカタルーニャ州・バレンシア州・バレアレス諸島州ではカタルーニャ語(バレンシア州ではバレンシア語)が、バスク州とナバーラ州の一部ではバスク語が、ガリシア州ではガリシア語が、スペイン語同様に地方公用語として認められている。
南北アメリカ大陸では、メキシコ以南の21の国・地域のうち16か国がスペイン語を公用語としており、先住民族を含め、人口の大半がスペイン語を話す。加えて、英語を唯一の公用語とするベリーズにおいても最も話されている言語はスペイン語である。カリブ海地域(西インド諸島)でスペイン語を公用語としているのはキューバ、ドミニカ共和国、プエルトリコ[注釈 3]だが、人口では過半数を占める。これら、メキシコ以南のスペイン語圏と、ポルトガル語を公用語とするブラジル、場合によってはハイチなどのフランス語圏の国・地域を総称してラテンアメリカと呼ぶ[注釈 4]。
また、米国ではかつて南西部一帯がメキシコ領であった関係でスペイン語の地名が各地に残っており、ニューメキシコ州ではスペイン語が事実上の公用語となっている。中南米のスペイン語圏諸国をルーツに持つ米国人は「ヒスパニック」、もしくは「ラティーノ」(ラテン系米国人)[注釈 5]と呼ばれ、メキシコ領時代から存在していたものの、近年急速にヒスパニック移民が増加した。その結果、米国では事実上の公用語の英語に加え、ヒスパニックの割合の高いカリフォルニア州やフロリダ州、テキサス州などではスペイン語が第二言語となりつつある。この状況を受けて、英語が母語の米国人の中でもスペイン語を学ぶ人が急増している。
フィリピンは1898年までスペイン領であった関係もあり、特に上流階級の間でスペイン語が使われていたが、1986年に公用語から外された。とはいえ、現在でも主にカトリック文化などの関係でスペイン語の単語が多数フィリピン人の日常生活で使われているだけでなく、タガログ語などでスペイン語からの借用語が多くみられるほか、チャバカノ語のようにスペイン語を基にしたクレオール言語も見られる。
マリアナ諸島のチャモロ語は、スペインによる征服時に言語的にもスペイン語に圧倒された。スペイン語から非常に多くの借用語を取り入れたのみならず、固有の数詞も放棄し、スペイン語由来の数詞を用いている。
旧スペイン植民地の西サハラやスペインに近いモロッコでも話されている。
セルバンテス文化センターの2017年の報告書 ”El español: una lengua viva informe 2017” によると、2017年のスペイン語を母語(第一言語)とする人口は約4億7700万人で、その他に約1億人が第2言語としてスペイン語を習得しており、それらの限られた能力のものを含めると約5億7200万人のスペイン語話者がいる。最大の話者人口を抱えているのがメキシコであり、総話者の4人に1人約1億2千万人がメキシコに在住している。続くコロンビア、アルゼンチン、スペインがそれぞれ総話者人口の約1割の約4千万人の話者がいる[6]。米国(アメリカ合衆国)に関しては、同じセルバンテス文化センターが2015年の報告で5260万人の話者という推定を出しておりこれはメキシコに次ぐ人口である[7]。また米国のヒスパニック人口の3分の2がメキシコ系であり、それらを含めると総話者に占めるメキシコ系話者の比率は3人に1人となる。
国 | 人口 | 話者率 | 西語 話者 |
限定話者 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
メキシコ | 123.52 | 96.8% | 119.57 | 3.95 | スペイン語話者の4人に1人がメキシコ国内のメキシコ人、メキシコ系アメリカ人を含めると総話者に占める比率は3人に1人となる。 |
コロンビア | 49.25 | 99.2% | 48.85 | 0.39 | 総話者数の約1割である。 |
アルゼンチン | 44.04 | 98.1% | 43.21 | 0.84 | |
米国[注釈 6] | 325.70 | 13.2% | 42.93 | 15.08 | プエルトリコは別計上。セルバンテスの2015年の報告では米国のスペイン語話者は5260万人と推定しており、メキシコに次ぐ第2位の話者数となる[7]。 |
スペイン | 46.52 | 92.1% | 42.85 | 3.68 | |
ペルー | 31.83 | 86.6% | 27.56 | 4.26 | |
ベネズエラ | 31.43 | 97.3% | 30.58 | 0.85 | |
チリ | 18.14 | 95.9% | 17.40 | 0.74 | |
エクアドル | 16.78 | 95.7% | 16.06 | 0.07 | |
グアテマラ | 16.54 | 78.3% | 12.95 | 3.59 | |
キューバ | 11.42 | 99.7% | 11.39 | 0.03 | |
ボリビア | 11.15 | 83.0% | 9.25 | 1.89 | |
ドミニカ共和国 | 10.17 | 97.6% | 9.93 | 0.02 | |
ホンジュラス | 8.89 | 98.5% | 8.75 | 0.12 | |
パラグアイ | 6.95 | 67.9% | 4.72 | 2.23 | |
エルサルバドル | 6.35 | 99.7% | 6.33 | 0.00 | |
ニカラグア | 6.22 | 97.1% | 6.04 | 0.18 | |
コスタリカ | 4.95 | 99.3% | 4.91 | 0.03 | |
パナマ | 4.10 | 91.9% | 3.77 | 0.33 | |
プエルトリコ | 3.41 | 99.0% | 3.38 | 0.03 | 米国領 |
ウルグアイ | 3.46 | 98.4% | 3.40 | 0.06 | |
赤道ギニア | 0.85 | 74.0% | 誤植 | 0.22 | 誤植: 原典に誤植あり。ウルグアイの話者数が反復している。 |
小計 | 455.93 | 94.6% | 431.51 | 24.42 | 米国以外の西語を公用語とする国の合計 |
合計 | 781.65 | 60.6% | 473.81 | 38.62 | 米国も含む |
国 | 人口 | 話者率 | 西語 話者 |
限定話者 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
アルジェリア | 0.18 | 0.05 | |||
オーストラリア | 0.12 | 0.38 | |||
ベリーズ | 0.17 | 0.02 | |||
ブラジル | 0.46 | 0.10 | |||
カナダ | 0.41 | 0.29 | |||
イスラエル | 0.13 | 0.05 | |||
日本 | 0.11 | ||||
スイス | 0.12 | ||||
フィリピン | 0.003 | 0.46 | 母語レベルの話者の数は少ないが、スペインは旧宗主国であり学習者の数は多い。 | ||
モロッコ | 0.007 | 1.53 | 母語レベルの話者の数は少ないが、隣国であり限定的な話者の数は多い。 | ||
EU(スペイン以外) | 1.40 | 30.98 | |||
その他 | 0.13 | 0.40 | |||
合計 | 3.23 | 34.24 | |||
かつてはアラゴン地方(アラゴン語)、カタルーニャ地方(カタルーニャ語)、バレアレス諸島(カタルーニャ語)、バレンシア地方(バレンシア語)、アストゥリアス地方(アストゥリアス語)、レオン地方(レオン語)、ガリシア地方(ガリシア語)の言語がスペイン語(カスティーリャ語)の方言とされた時期もあったが、現在では、カタルーニャ語、バレンシア語、ガリシア語はいずれも独立した言語であると考えられており[注釈 7]、それぞれの地方において公用語とされている。アラゴン語、アストゥリアス語、レオン語もカスティーリャ語から派生した言語ではなく、その他のロマンス語同様、俗ラテン語が変化して今日に至っている言語であり、言語学的には別の言語であるが、カスティーリャ語の方言の扱いを受けることが多いのが現状である。
語頭にあった f の多くは h になり、その後発音上は消滅[注釈 8]。強勢のある e, o の多くは ie, ue に二重母音化(音割れ)。-ct- の多くは -ch- に変化。-ll- はフランス語の -ill-, イタリア語の -gli- に対応する。cl-, pl- の多くは ll に変化。現在の音素 /θ/ は古くはç /t͡s/, z /d͡z/ であり、別音素だった。語頭の s + 閉鎖音は前に e が付加(prótesis)され、esc-/esqu-, esp-, est- となった。母音間の d は消滅していることが多い。語頭にあるあとに母音が続く i と母音にはさまれた強勢のない i は y に変化した。y は本来半母音だったが、摩擦音で発音されるのが一般的になった。二重母音における /-i/ の音は英語のそれと同じように語頭や語中では -i, 語末では -y とつづる(他のロマンス系言語の多くは y は外来語以外に用いない)。v は古くは /v/ と発音したが、b と同じ /b/ に変化し、その後、借用語において原語の v のつづりを b に置き換える傾向がある。一方、w は v に置き換えられることがある。
スペインで話されているスペイン語とラテンアメリカのスペイン語では、発音、アクセントが若干異なる。それ以外にも、地方により発音に差異が出ることがある。
母音は a, e, i, o, u の5つで、日本語とほぼ同じである。ただし、u は標準日本語の「う」よりも口をすぼめて発音する。
長音、促音は無いが、アクセントのある母音はやや長めに発音されることが多いので日本語話者には長音に聞こえることがある。
母音のうち a, e, o を強母音、i (語末の y を含む)、u を弱母音とする。強母音 + 弱母音、弱母音 + 強母音、弱母音 + 弱母音の連続は二重母音、弱母音 + 強母音 + 弱母音の連続は三重母音となり、いずれも一音節で発音する。その場合の弱母音は、スペイン語学では音節主音の前の位置にある場合は半子音 (semiconsonante)[8]、音節主音の後ろの場合は半母音 (semivocal)[9]と呼んで区別する。国際音声記号 (IPA) では半子音の i は [j](ヨッド)[10]、u は [w](ワウ)[11]、また半母音はそれぞれ [i̯]、[u̯] で表記する[12]。弱母音 + 弱母音の場合、音節主音は後の母音である。
強母音 + 強母音の連続は母音接続で、二重母音とはならず、leer のように同じ強母音字が連続する場合を含め[注釈 9]、別の音節として発音する。また、弱母音字でもアセント (acento)[注釈 10]がある場合 (í, ú) は強母音として扱う。
後述するように gue, gui, que, qui の u は黙字であり、二重母音の一部ではない。quiero のようにさらに母音字が続く場合は、黙字の u を無視したうえで、上記の規則に従う。ディエレシス(分音記号、クレマ)がある güe, güi の üe, üi は二重母音である。
子音字 b, ch, d, f, m, n, p, r, s, y はローマ字の日本語読みとほぼ同様の感覚で単語を読むことができる。一方、c, g, h, j, l (ll), q, v, x, z はローマ字読みとかならずしも一致しない。子音の発音には地域差があり、ここで示したのは比較的広く用いられているものである。
以下の子音の連続は二重子音となる。分節上、単子音と同様に扱う。
dr, tr は二重子音であるが、dl, tl は二重子音ではない。
外来語はその発音やつづりの特徴から以下のパターンが挙げられる。
外来語の発音については、地域や世代、個人によって多少差がある。「1.」は古い外来語でよく見られるほか、固有名詞(商品名を含む)でよく見られ、例えば Colgate(コルゲート)は「コルガーテ」と発音する。メキシコでは商品名のスペイン語化に関する法律もある。特に人名や地名を原音に近い発音をする場合、原音の確認を要する場合が多いので、スペイン語風に発音しても間違いではない(例: Miami マイアミをスペイン語読みでミアミと発音)。また、隣接するポルトガル語はスペイン語とよく似ている一方、つづりの発音の違いやアクセントの規則の違い、独特の音韻変化などがあるため、しばしばアクセント記号が付加され、スペイン語式に読み換えられる。例えばリオデジャネイロ(Rio de Janeiro; ブラジルポルトガル語の発音は「ヒウ・ヂ・ジャネイル」に近い)は Rio(川の意)が対応するスペイン語に置き換えられRío de Janeiro と表記し、「リオ・デ・ハネイロ」と発音する。また、サンパウロ(São Paulo)については、対応するスペイン語形のサン・パブロ(San Pablo)で呼ばれるのが普通である。語頭の「s+子音」は /s/ の前に /e/ を付加して発音することが多い(付加しない人もいる)。例えば Spain は /esˈpein/ または /ˈspein/ と発音する。
大文字 | 小文字 | 文字名称 |
---|---|---|
A | a | a: ア |
B | b | be: ベ be grande: ベグランデ(大きい「ベ」の意味、vと区別する) be alta: ベアルタ(高い「ベ」の意味) be larga:ベラルガ(長い「ベ」の意味) be de burro:ベデブロ(「ロバのベ」) |
C | c | ce: セ |
(Ch) | (ch) | (che: チェ) ※1994年に廃止決議、後述 |
D | d | de: デ |
E | e | e: エ |
F | f | efe: エフェ |
G | g | ge: ヘ |
H | h | hache: アチェ(単語中では発音しない) |
I | i | i: イ i latina: イラティーナ(ラテン語の「イ」の意味、y と区別する) |
J | j | jota: ホタ |
K | k | ka: カ |
L | l | ele: エレ |
(Ll) | (ll) | (elle: エジェ、エリェ doble ele: ドブレエレ) ※1994年に廃止決議、後述 |
M | m | eme: エメ |
N | n | ene: エネ |
Ñ | ñ | eñe: エニェ |
O | o | o: オ |
P | p | pe: ペ |
Q | q | cu: ク |
R | r | erre: エレ(歯茎ふるえ音 [r]) |
S | s | ese: エセ |
T | t | te: テ |
U | u | u: ウ |
V | v | uve: ウベ ve chica: ベチカ(小さな「ベ」の意味、bと区別する) ve baja: ベバハ(低い「ベ」の意味) ve corta: ベコルタ(短い「ベ」の意味) ve de vaca: ベデバカ(「ウシのベ」) |
W | w | uve doble: ウベドブレ doble u: ドブレウ doble ve: ドブレベ ve doble: ベ・ドブレ |
X | x | equis: エキス |
Y | y | ye: イェ/ジェ i griega: イグリエガ(ギリシア語の「イ」の意味、iと区別する) |
Z | z | zeta: セタ |
二重音字のchとllは1994年にスペイン語アカデミー協会において独立した一字としての扱いをやめることが決議され[15]、2010年にはスペイン王立アカデミー発行のスペイン語正書法においても廃止された[16]。
Ñは現在でも独立した文字として扱われており、辞書の索引でもNとは区別されているほか、スペイン語キーボードでは専用のキーが存在する。
すでに述べられている通り、rは通常語頭を除き歯茎はじき音[ɾ]で発音されるが、アルファベットとして発音する場合、歯茎ふるえ音[r]が用いられる。また、語頭の歯茎ふるえ音[r]はr一文字で表記される関係上、rrで始まる単語は存在しないため、ch, llと異なり辞書の索引に見出しとして載りえず、公式に一文字として扱われたことはない。
原形 | hablar(話す) | comer(食べる) | vivir(生きる、住む) |
---|---|---|---|
一人称単数 | hablo | como | vivo |
一人称複数 | hablamos | comemos | vivimos |
二人称単数 | hablas | comes | vives |
二人称単数 (voseo) | hablás | comés | vivís |
二人称複数 | habláis/hablan | coméis/comen | vivís/viven |
三人称単数(二人称の敬称含む) | habla | come | vive |
三人称複数(二人称の敬称含む) | hablan | comen | viven |
叙法 | 直説法 | 接続法 | 命令法 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
単純時制 | 現在 | 点過去 | 線過去 | 未来 | 過去未来 | 現在 | 過去 | 未来 | |
1人称単数 | soy | fui | era | seré | sería | sea | fuera / fuese | fuere | - |
2人称単数 | eres | fuiste | eras | serás | serías | seas | fueras / fueses | fueres | sé |
3人称単数 | es | fue | era | será | sería | sea | fuera / fuese | fuere | sea |
1人称複数 | somos | fuimos | éramos | seremos | seríamos | seamos | fuéramos / fuésemos | fuéremos | seamos |
2人称複数 | sois | fuisteis | erais | seréis | seríais | seáis | fuerais / fueseis | fuereis | sed |
3人称複数 | son | fueron | eran | serán | serían | sean | fueran / fuesen | fueren | sean |
助動詞haberの活用形は、過去分詞とあわせて完了時制をつくる。下記の表では、「sido」が動詞serの過去分詞形。
叙法 | 直説法 | 接続法 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
複合時制 | 現在完了 | 過去完了 | 未来完了 | 過去未来完了 | 現在完了 | 過去完了 | 未来完了 |
1人称単数 | he sido | había sido | habré sido | habría sido | haya sido | hubiera / hubiese sido | hubiere sido |
2人称単数 | has sido | habías sido | habrás sido | habrías sido | hayas sido | hubieras / hubieses sido | hubieres sido |
3人称単数 | ha sido | había sido | habrá sido | habría sido | haya sido | hubiera / hubiese sido | hubiere sido |
1人称複数 | hemos sido | habíamos sido | habremos sido | habríamos sido | hayamos sido | hubiéramos / hubiésemos sido | hubiéremos sido |
2人称複数 | habéis sido | habíais sido | habréis sido | habríais sido | hayáis sido | hubierais / hubieseis sido | hubiereis sido |
3人称複数 | han sido | habían sido | habrán sido | habrían sido | hayan sido | hubieran / hubiesen sido | hubieren sido |
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