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任天堂のレースゲーム (1984年) ウィキペディアから
『エキサイトバイク』(EXCITEBIKE)は、1984年11月30日に任天堂より発売された、モトクロスを題材にしたバイクレースゲームである。
ジャンル | レースゲーム |
---|---|
対応機種 |
ファミリーコンピュータ (FC) 対応機種一覧
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開発元 |
任天堂開発第二部 SRD |
発売元 | 任天堂 |
プロデューサー |
山内溥 (エグゼクティブプロデューサー) 宮本茂 |
ディレクター | 宮本茂 |
デザイナー | 宮本茂 |
プログラマー | 中郷俊彦 |
音楽 | 中塚章人 |
美術 |
前田実 手塚卓志 宮本茂 |
シリーズ | エキサイトバイクシリーズ |
人数 | 1人 |
メディア | 192キロビットロムカセット[1] |
発売日 |
1984年11月30日 1985年10月18日 1986年9月1日 発売日一覧
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対象年齢 |
CERO:A(全年齢対象) ESRB:E(6歳以上) PEGI:3 |
デバイス |
ファミリーベーシック データレコーダ |
売上本数 |
416万本(2022年末時点)[2] 157万本(2022年末時点)[3] |
その他 |
型式: HVC-EB NES-EB-USA NES-EB-EEC |
ファミリーコンピュータ対応のROMカセットで発売され、後に『VS.エキサイトバイク』としてアーケードゲームやディスクシステムで発売された。「ファミコンミニ」シリーズのひとつとしてゲームボーイアドバンスに移植されたほか、北米ではカードeでも発売され、2007年3月13日からWiiのバーチャルコンソールで配信されている。2011年6月7日からはニンテンドー3DS移植版が「3Dクラシックス」としてダウンロード配信開始。2013年4月27日からWii Uのバーチャルコンソールで配信されている。ゲーム機以外では、ハドソンがパソコンへ移植販売を行っていた。ファミコン向けカセットとしては、ほかの多くのカセットが4500円で販売される中、定価5500円と少し高めに設定されていた。
FC版では5つの中から[4]、『VS.』は3つの中から1つのコースを選んでチャレンジレースに挑戦する。このチャレンジレースで規定タイムをクリアできるとエキサイトバイク本戦に出場できる。エキサイトバイク本戦で規定タイムをクリアすると、FC版では次のコースの本戦に、『VS.』では次のコースのチャレンジレースに出場する事になる。FC版では5面本戦をクリアすると、ゲームオーバーになるまで何度でも5面本戦を走行する事が出来る[4]。回数はタイムの下にT= 1等と表示される。
ソロプレイのモードとCPU3台が併走するモードがあり、後者ではマシンが接触した時は後ろのマシンが転倒する[4]。『VS.』では、ソロプレイはチャレンジレースのみ、CPU併走は本戦のみである。
規定タイムは、FC版では3位のタイム、『VS.』では5位のタイムだが、後者はCPUマシンの順位は影響しない。
プレイヤーの乗るバイク(モトクロッサー)には2種類のアクセルがあり、A/Bボタンでこの2つを使い分ける。Bボタンはターボで、急発進ができて加速率が高く、最速に達する時間が短い。ただし、画面中央部の温度計が限界まで上昇していく。この温度計が真っ赤になるとオーバーヒートとなり一時停車しなければならず、大幅にタイムロスとなる[5][4]。Aボタンのアクセルは加速率が低く、最速に達する時間が長い。ただし、温度計は2/3ほどで安定し、それ以上になっていた場合は徐々に温度が下がる。温度計の温度は、クールパッドの上を通過すれば一気に下がる。
プレイヤーのバイクは、平地や坂と平行に傾いていないと着地時に転倒する。転倒した場合は、A/Bボタンを連射する事により、タイムロスを短縮する事ができる。バイクの空中での傾きは跳ぶ距離や高さにも影響するが、その事と着地を上手くコントロールして効率よく障害をクリアする事が必要である[5]。前輪を上げてウィリー走行しないと転倒するフェンスや、通過するとスピードダウンするぬかるみもある。
本作ではプレイヤーが任意にコースを作ってプレイすることもできる(このモードは周回数は9周まで設定できるがFC版では1レースで、『VS.』では設定した勝利数で終了)。当時としてはこのデザインモードは画期的な物であった。
ここでは以下の全19種類の障害物を組み合わせてコースを作成する事ができる[5]。また、ファミコン本体にファミリーベーシックとデータレコーダを接続したり[4]、アスキースティックIIターボのカセットインターフェースを使用[4]すれば、作成したコースをカセットテープに保存する事もできた。バーチャルコンソール版と『VS.』は周辺機器なしで、また『VS.』では4つのコースを保存が可能で、他のディスクカードにあるコースをコピーするという事も出来る。3DS版は下画面にパーツが表示される。
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 売上本数 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | VS.エキサイトバイク | 1984年12月7日 1985年 [6] |
アーケード | 任天堂 | 任天堂レジャーシステム | 業務用基板 | - | - | 任天堂VSシステム対応 |
2 | エキサイトバイク | 1985年10月 |
PC-8001mk2SR PC-8801/SR X1 |
ハドソン | ハドソン | 5.25インチ2Dフロッピーディスク カセットテープ |
- | - | PC-8801版は背景の使用色数が少ない |
3 | エキサイトバイク | 1985年 |
MZ-2500 | ハドソン | ハドソン | 3.5インチ2DDフロッピーディスク | - | - | |
4 | VS.エキサイトバイク | 1988年12月9日 |
ディスクシステム | パックスソフトニカ | 任天堂 | ディスクカード両面 | FMC-EBD | 販売:5万本[7] 書き換え:11万回[7] |
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5 | カードe Excite Bike-e |
2002年9月16日 |
ゲームボーイアドバンス | 任天堂 | 任天堂 | カード | - | - | |
6 | どうぶつの森e+ | 2003年6月27日 |
ゲームキューブ | 任天堂 | 任天堂 | 8cm光ディスク | - | - | ミニゲームとして収録 |
7 | ファミコンミニ 04 エキサイトバイク Classic NES Series Excite Bike NES Classics Series Excite Bike |
2004年2月14日 2004年6月7日 2004年6月9日 |
ゲームボーイアドバンス | 任天堂開発第一部 | 任天堂 | ロムカセット | AGB-FEBJ-JPN AGB-FEBE-USA AGB-FEBP-EUR |
- | ファミリーコンピュータ版の移植 |
8 | エキサイトバイク | 2007年2月16日 2007年3月13日 2007年3月19日 |
Wii | 任天堂 | 任天堂 | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
- | - | ファミリーコンピュータ版の移植 |
9 | 3Dクラシックス エキサイトバイク | 2011年6月6日[8] 2011年6月7日[9] 2011年6月7日[8] |
ニンテンドー3DS | アリカ | 任天堂 | ダウンロード | - | - | |
10 | エキサイトバイク | 2013年4月26日 2013年4月27日 2013年4月27日 |
Wii U | 任天堂 | 任天堂 | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
- | - | ファミリーコンピュータ版の移植 |
11 | VS.エキサイトバイク | 2015年8月31日 2015年9月16日 |
Wii U | パックスソフトニカ | 任天堂 | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
- | - | ディスクシステム版の移植 |
12 | エキサイトバイク | 2016年11月10日[10] 2016年11月11日[11] 2016年11月11日[12] |
ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ |
任天堂 | 任天堂 | 内蔵ゲーム | - | - | ファミリーコンピュータ版の移植 |
13 | エキサイトバイク | 2018年9月19日[13] | Nintendo Switch | 任天堂 | 任天堂 | ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online | - | - | ファミリーコンピュータ版の移植 |
14 | エキサイトバイク | 2018年9月21日[14] |
Nintendo Switch | 任天堂 | ハムスター | ダウンロード (アーケードアーカイブス) |
- | - | アーケード版の移植 |
15 | VS.エキサイトバイク | 2019年5月15日 [15][16] | Nintendo Switch | 任天堂 | 任天堂 | ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online | - | - | ディスクシステム版の移植 |
評価 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ゲーム誌『ファミコン通信』のクロスレビューでは合計29点(満40点)[22]『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通り15.91点(満25点)となっている[27]。また、同雑誌1991年5月24日号特別付録の「ファミコンディスクカード オールカタログ」では「業務用のように美しくデザインされたコースに、新しくBGMもついたのがウレシイ」、「各コースは、業務用と同じで、ボーナスコースもちゃんと入っているのには感動」、「2人ゲームのバトルは、業務用と違って、1画面の中を上下2段に分けて表示されるけど、それほど違和感なくプレイできる」、「カセット版では、コースをエディットしても、電源を切ればおしまいだったが、このディスク版では、セーブできるようになったのがうれしい」と紹介されている[27]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 3.12 | 2.93 | 3.53 | 3.34 | - | 2.99 | 15.91 |
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