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アメリカの私立大学 ウィキペディアから
ウースター工科大学(英語: Worcester Polytechnic Institute)は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州ウースターに本部を置く私立工業大学でありSTEM (Science (科学)、Technology (技術)、Engineering (工学)、Mathematics (数学)) に特化した研究大学でもある。通称、WPI(ダブリュー・ピー・アイ)。独立工科大学協会(Association of Independent Technological Universities (AITU))の原加盟校である。
モットー |
ドイツ語: "Lehr und Kunst" 英語:"Theory and Practice" |
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モットー (英語) | "Theory and Practice" |
種別 | 私立大学 |
設立年 | 1865年 |
資金 | $443.1 million[1] |
学長 | Laurie Leshin |
プロヴォスト | Bruce E. Bursten |
教員数 | 478[2] |
学部生 | 4,123 [2] |
大学院生 | 1,934[2] |
所在地 |
アメリカ合衆国 マサチューセッツ州ウースター 北緯42度16分24.56秒 西経71度48分26.46秒 |
キャンパス |
郊外型 95 エーカー / 38 ha[2] |
スクールカラー |
Crimson and Gray[2] |
運動競技 |
NCAA Division III NEWMAC, Liberty League, NEWA, ECAC |
スポーツ | 20 Varsity Teams |
ニックネーム | Engineers |
マスコット | Gompei the Goat[2] |
AAC&U, NAICU, NEASC, AICUM, COWC, AITU | |
公式サイト |
www |
1865年に創立したウースター工科大学は、アメリカ合衆国内でレンセラー工科大学 (1824年設立)、マサチューセッツ工科大学 (1861年設立)に次ぐ3番目に古い工業専門の大学で、アメリカ工業の発展に寄与してきている。また明治初期から日本人留学生を受け入れてきている。
WPIはウースター大学コンソーシアム(Colleges of Worcester Consortium (COWC))加盟校で、他の11加盟校と単位互換を可能にしたり研究資料を共有するなどの協力体制を敷いている。
1学期7週間の4学期制を採用しているWPIでは、第一学期にあたるA学期が8月第4木曜日から始まり、B学期、C学期と続き、5月の第1火曜日にD学期が終了する。夏季には10週間のE学期があり、希望者は受講できる。[3]
ウースター工科大学は、ブリキ製品製造業者のジョン・ボイントンと当時世界最大のワイヤー工場を経営していたイカボッド・ウォッシュバーンによって1865年5月10日に設立された。ボイントンは、科学教育が製造業者(工員や整備士等)の地位向上に繋がると考えていた。ウォッシュバーンは、技術、技能、技巧は洗練された徒弟制度によって継承され進歩していくと考えていた[4]。この2人の考えが校訓の「Theory and Practice」(理論と実践)となった。
WPIは大学、大学院レベルで14の学部(Department)と1つのスクール(School)を持つアメリカでトップランクの工業大学である。USニューズ&ワールド・レポート誌の大学ランキングによると、2017年のランキングは博士号取得可能のアメリカ国内の全大学中60位であった[5]。学生は50以上の専攻(Degree-Granting Program)の中から自分の専門を選ぶことができ、学士号、修士号、博士号を取得することができる。
メインキャンパスはボストンに次ぐマサチューセッツ州第2の都市ウースターのボイントン・ヒルに所在する。大学所有の敷地の中には36の建物がある。
以前使われていたWPIのロゴに描かれていた2つの塔は、ボイントン校舎(Boynton Hall)の時計塔とウォッシュバーン工房(Washburn Shops)の塔である。1868年に落成したこの2つの建物は大学最初の施設であり、ボイントン校舎には教室、講堂、寮が入り、ウォッシュバーン工房には研究室、実験室、実習室が入っていた[6][7]。2つの塔はその建物の機能から校訓の「Theory and Practice」(理論と実践)の象徴となっている。ウォッシュバーン工房の塔の上に立つ風見鶏は、校章に描かれたハンマーを握った腕の形をしている[7]。
大学の総務部があるバートレットセンター(Bartlett Center)はウースターで最初にLEEDの認証を受けた建物で[8]、中庭に面した入り口の前には「ヤギのゴンペイ」(Gompei the Goat)の銅像が建っている。実在したヤギのゴンペイは、1891年の卒業生一同から寄贈された黒いヤギで、名前は生徒の中から初代ヤギの番人に選ばれた日本人留学生、桑田権平氏に由来する。桑田氏がヤギの番人(Goat Keeper)に選ばれた理由は、名前(Gompei Kuwada)のイニシャルが同じGKだったからである[9]。ヤギのゴンペイは以来スクールマスコットになっている[2]。オリジナルのヤギの頭から作られた銅製のレプリカは2頭身のトロフィーになって保存されている。[9] [10]
WPI の最も著名な卒業生「ロケット工学の父」ロバート・ゴダード博士がロケットの研究に使っていた建物は、スカルトゥーム(Skull Tomb)と呼ばれている。この建物は元々電磁気学研究室として設計されたため、鉄を含む金属を一切使っていない。また、電磁波の影響を受けないように、他の建物から離れた場所に建てられた。その後近くに路面電車が走るようになると、電磁気学研究室として使用することが困難になり、飛び火による火災の危険が少ないという理由でゴダード博士が使うようになった。スカルトゥームの由来は、その後建物を使う事になったスカルという名誉団体による。[11]
年間を通してWPIでは様々なイベントが催される。新入生のためのオリエンテーションや卒業式といった大学が主催する行事の他に、同窓会、学生自治会、クラブ、サークル、フラタニティ、ソロリティなどが催す各種競技会、各種文化文芸祭、文化交流イベント、チャリティーイベント等がある。学校関係以外の人達もこれらのイベントのためにキャンパスを訪れることが出来る。
WPIには200以上のクラブ、サークルの他に、14のフラタニティと5つのソロリティがある。約3割の学生がフラタニティとソロリティの会員である。学生自治会には大学生の自治会(SGA-The Student Government Association)と大学院生の自治会(GSG-The Graduate Student Government)がある。[12]
WPIは男子野球、男子バスケットボール、男子クロスカントリー、男子ボート競技、男子アメリカンフットボール、男子サッカー、男子水泳・飛込競技、男子陸上競技、男子レスリング、女子バスケットボール、女子クロスカントリー、女子ボート競技、女子ホッケー、女子サッカー、女子ソフトボール、女子水泳・飛込競技、女子陸上競技、女子バレーボールのチームを持っている。これらWPIのスポーツチームはWPIエンジニアーズと呼ばれる。 WPIエンジニアーズはNCAAのDivision IIIに属していて、NEWMAC(ニューイングランド・ウィメンズ・メンズ・アスレチック・カンファレンス)で競技を行うが、アメリカンフットボールに限ってリバティリーグで競技をする。
チームマスコットキャラクターは、ゴンペイクワダ(Gompei Kuwada)というヤギの着ぐるみ。学校のマスコットである「ヤギのゴンペイ」をモチーフにしている。「ヤギのゴンペイ」の名前の由来となった桑田権平氏と同姓同名。
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