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ウインピー(英語: Wimpy)は、ファーストフードのレストランチェーン店。南アフリカ共和国ヨハネスブルグに本社を置いている。
日本にもハンバーガーチェーンとして日本国外から最初に進出した外食チェーン店として出店していたが、1998年に日本からは撤退した。
1934年にエドワード・ゴールドにより、アメリカ合衆国インディアナ州ブルーミントンに「ウインピー・グリルズ」を開店する[1]。ウインピーの店名は、漫画『ポパイ』に登場するハンバーガー好きのキャラクター、J.ウェリントン・ウィンピー(J. Wellington Wimpy)に由来する[1]。ウィンピーは他のハンバーガーチェーンと比べてとても大きなハンバーガーやサンドイッチを販売しており、1939年には大きなハンバーガーの代名詞として「ウィンピーバーガー」が使われるようになっていた[1]。また、アメリカ合衆国中西部にチェーン店を展開していった。1947年のシカゴ・トリビューン紙には、シカゴ周辺地域でウインピーのチェーン店が26店舗、累計で800万個のハンバーガーを売り上げていることが掲載されている。
1954年に、ゴールドはイギリスのレンストランチェーンであるJ.リヨンズ・アンド・カンパニーにイギリスにおける「ウインピー」のライセンスを売却した。1957年にはシカゴのウインピー・グリルズとJ.リヨンズが合弁し、「ウインピーズ・インターナショナル」が設立された。ゴールドの死後、経営はJ.リヨンズが一手に引き受けることになる。
2007年に、南アフリカ共和国ヨハネスブルクのフェイマス・ブランズに買収され、今日に至る。
イギリスのウインピー社と食品会社の東食が提携し、東食ウインピーを設立(出資比率はウィンピー49、東食51)[2][3]。1970年(昭和45年)12月、大阪心斎橋に日本のウインピー第1号店が開店したが、翌1971年(昭和46年)には閉鎖となっている[3]。
フランチャイズ方式を強く推したのはイギリス側であったが、1970年(昭和45年)当時はフランチャイズ店方式が日本に馴染みが無く、良いオーナーを確保できなかったこと、イギリス・ウィンピー社の意向でナイフとフォークを使うスタイルでのハンバーガー提供を行ったこと、ハンバーガーそのものが日本社会になじんでいなかったことが、理由として挙げられる[3]。なお、日本マクドナルドは日本側が主導となり、直営店方式をとっていた[3]。
1992年(平成4年)には、ラッセルズ社(アメリカ合衆国)と新たに事業提携を行い、ハンバーガーチェーン「ラッセルズ」として再構築に努めるが、1998年(平成10年)に日本から撤退した[3]。
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